AIでゲームを作って公開するまでにかかった時間とお金の目安と内訳
遊びをつくる執筆にClaudeを使用しています。

「AIを使えばゲームはすぐ作れる」という話を聞いて、実際にどれくらいかかるのか気になっている方は多いと思います。ところが「1時間で完成した」「1週間かかった」という体験談は、どこまでが構想でどこからが実装なのかが曖昧なことが多く、そのまま自分のスケジュールや予算に当てはめると大きくずれます。 この記事では、AIでHTMLゲームを作って公開プラットフォームに投稿するまでの工程を「企画・生成・デバッグ・素材・公開」の五段階に分け、それぞれにどんな時間とコストが発生するかを整理します。実際の数字は作るものの規模と自分のスキルによって変わるため、自分のケースに当てはめるための判断軸を示すことを目的にしています。
工程ごとの時間の内訳を把握する
AIでゲームを作る時間を「AIに書かせた時間」だけで語ると現実とずれます。実際には五つの工程があり、それぞれに異なるボトルネックがあります。
①企画(何を作るか決める)ゲームのルール・操作方法・勝利条件を言語化するフェーズです。これが曖昧なままAIにコードを書かせると、後でやり直しが増えます。「数字を当てるゲーム」ではなく「1〜100の整数を当てる、ヒントは大小のみ、10回以内に当てたらクリア」まで決めておくのが目安です。このフェーズは早ければ15〜30分、複雑なルールになるほど数時間になります。
②生成(AIにコードを書かせる)ChatGPT・Claude・Geminiなどのチャット型AIに仕様を伝えてHTMLを出力させます。シンプルなゲームなら最初の1〜3回のやりとりで動くコードが出てきます。ここで「だいたい動く状態」になるまでの実時間は10分〜1時間程度が多いです。ただし「だいたい動く」と「完全に動く」の間には大きな溝があります。
③デバッグ(動かない箇所を直す)実際に工数がかかるのはここです。AIが生成したコードはブラウザの環境差やAPIの組み合わせによって動かないことがあります。エラーを再度AIに貼り付けて修正させるループが発生し、場合によっては全体の60〜70%の時間をここで使います。デバッグ経験がない人ほどこの工程を見落とします。
④素材(見た目や音を整える)コードが動いた後、画像・BGM・効果音・フォントを用意するフェーズです。完全に省略してテキストだけのゲームにすることも可能ですが、見た目を整えようとした途端に作業量が増えます。
⑤公開(プラットフォームに投稿する)完成したHTMLまたはZIPを投稿プラットフォームに上げ、説明文・タグ・サムネイルを設定するフェーズです。慣れていれば30分以内に終わりますが、初回は手順を調べながら進むため1〜2時間を見ておくのが無難です。
規模別の総所要時間の目安
工程を理解した上で、作るゲームの規模を三段階に分けて時間の目安を整理します。
ミニゲーム(操作1〜2種、画面1枚)
数字当てゲーム・テキストクイズ・クリッカーゲームなどが当たります。企画から公開まで半日〜1日が現実的な目安です。ただしこれはデバッグで詰まらなかった場合で、初めて試す場合は「1〜2日」と見ておくと焦りません。
軽量アクション・パズル(画面遷移あり、スコア集計あり)
ブロック崩し・落ちものパズル・迷路などが当たります。構造が複雑になるぶん、AIが生成したコードのバグも増えます。3日〜1週間を目安に、デバッグに倍の時間がかかる前提でスケジュールを組むのが安全です。
中規模ゲーム(複数ステージ、キャラクター・セーブあり)
シンプルなRPGや複数ステージのアクションゲームなどが当たります。AIのコード生成はあくまでパーツの補助になり、全体の設計は自分で行う必要があります。2週間〜1か月以上を見込み、最初から全部AIに任せようとしないことが重要です。
コストの実態:何にお金がかかるか
時間と並んでよく聞かれるのがコストです。「AIを使えばタダでゲームが作れる」は半分正しく、半分は誤解です。かかる費用を種類ごとに整理します。
AIツールの利用費用
チャット型AIの無料プランはリクエスト数や出力文字数に制限があります。複雑なコードをやりとりする場合、無料枠では不足することがあります。有料プランを使う場合の費用は各サービスの公式サイトで最新の条件を確認してください。月額制のプランを1か月だけ契約してゲームを完成させるという使い方もあります。
画像・音素材の費用
フリー素材だけで完結させれば0円になります。ただし商用利用・ゲーム利用の条件はサイトごとに異なるため、利用規約の確認は省略できません。有料の素材サービスやAI画像生成ツールを使う場合は、月額費用や生成枚数の上限を事前に確認してください。
ドメイン・ホスティング費用
アソバースのようなゲーム投稿プラットフォームを使う場合、公開そのものに別途ホスティング費用はかかりません。自分のサーバーにデプロイする場合はホスティング費用が別途発生します。
総コストの目安
ミニゲームを無料プランのAIと無料素材で作る場合、費用は0円になり得ます。本格的な作品を有料AIツール・有料素材込みで作る場合は、月あたり数千円〜数万円のランニングコストが発生します。最初の1本は無料ツールの範囲で完成させてから、必要な有料ツールを選ぶのが費用を抑えるコツです。
時間とお金を読み違えやすい三つの落とし穴
実際にやってみて計画がずれやすいのは以下の三点です。
落とし穴①:デバッグ時間を見積もりに入れないAIが出したコードをそのまま動かすだけで完成すると思い込むと、後半で詰まります。全体の所要時間の半分をデバッグに使うつもりでスケジュールを組んでください。
落とし穴②:素材収集を後回しにする「コードが完成したら素材を探せばいい」という順番だと、後から素材の仕様に合わせてコードを修正し直す手間が生まれます。使う画像サイズ・音声フォーマットは先に決めておくと手戻りが減ります。
落とし穴③:有料プランの無料トライアルに依存しすぎるトライアル期間中に完成させようとして焦り、品質が落ちるケースがあります。最初の1本はトライアルに頼らず無料枠で作りきる規模から始めるほうが学習コストも下がります。
実際に時間を計るときの記録の仕方
次に作るときの見積もり精度を上げるために、初回から簡単な記録をつけることをおすすめします。記録するのは「各工程の開始時刻と終了時刻」「詰まった箇所と解決方法」「使ったツールと費用」の三点で十分です。メモアプリや表計算ソフトのどちらでも構いません。この記録が二本目・三本目の企画でそのまま時間の根拠になります。
次の行動
まず今日中に「①作るゲームのルールを1段落で書き出す」「②使うAIツールの無料枠を確認する」の二つを済ませてください。その上でアソバース(https://aso-verse.com)にアカウントを作り、投稿の手順を確認しておくと、完成後の公開フェーズに迷いがなくなります。最初の1本はミニゲームの規模から始め、実際にかかった時間を記録してから次の作品に挑むと、計画の精度が上がっていきます。

