マガジン

不具合を見つけたとき、公開のレビューに書くか作者に直接伝えるか

遊びを見つける

執筆にClaudeを使用しています。

窓の先にチェス・パズル・レース・潮だまりの小さな島が広がる切り絵
記事のテーマをもとに制作したAI生成イラスト。

パズルゲームの最終ステージで、ボタンを押しても反応しなくなる場面を考えてみます。何度か試しても同じで、その夜は先に進めません。画面を閉じる前に、評価欄を開くか、作者のプロフィールを探すか、どちらかを選ぶことになります。 この記事では「どこに書くか」を、気分ではなく三つの問いで決められるようにします。問いは、誰に届けたいのか、作者に届く経路が確認できるのか、書く内容は再現できるのか、の三つです。結論を先に言うと、直せる人に届く経路があるなら、まずそちらに具体的な情報を渡します。公開のレビューは、これから遊ぶ人への情報として、あとから整えて書けば足ります。 なお、レビューが作者にどう通知されるのか、作品ページに不具合報告の専用窓口があるのかは、確認済みの範囲では言えません。この点は現在の案内で確認してください。

この記事の目次
  1. 二つの場所は、読む人が違います
  2. 書く前に、不具合かどうかを切り分けます
  3. 場所を選ぶ三つの問い
  4. 書き方:連絡でもレビューでも使える型
  5. 連絡先が見つからないとき
  6. 次の行動

二つの場所は、読む人が違います

公開のレビューは、1〜5点の評価と1〜2,000文字の文章で、1アカウントにつき1作品1件です。メールアドレスの確認が必要で、書いた本人は編集も削除もできます。自作への評価はできません。また、レビュー平均はランキングの切り替え項目の一つで、評価順の表示はレビュー3件以上からです。つまり、レビューの点数は、これから作品を探す人の目に触れる数字になります。

一方、作者への直接の連絡は、読む人が作者ひとりです。アソバースには、フレンドやチャットの機能がありません。連絡手段として確認できるのは、作者が自分で公開を選んだプロフィールに載せた、SNSや問い合わせページのHTTPS URLです。プロフィールにその情報があるかどうかは、作者次第です。

整理すると、次の違いがあります。

  • 主な読み手、公開のレビュー:これから遊ぶ人、作者、作者への直接連絡:作者
  • 書ける回数、公開のレビュー:1作品1件(編集は可能)、作者への直接連絡:作者の窓口の仕様による
  • 点数への影響、公開のレビュー:あり、作者への直接連絡:なし
  • 使える条件、公開のレビュー:メール確認済みのアカウント、作者への直接連絡:作者が連絡先を公開していること

不具合は、直す人に情報が届いてはじめて直ります。ただ、「この端末では先に進めないことがある」という情報は、遊ぶ人にとっても役に立ちます。二つの場所は競合せず、役割が違います。

書く前に、不具合かどうかを切り分けます

報告の前に、仕様や環境の差ではないかを確かめます。これを省くと、作者に不要な往復をさせます。

アソバースの仕様に関わる、見落としやすい例を挙げます。

  • 記録が消えた:公式作品13本のうち、保存があるのは「余白の庭」「WAVE / WAVE」「かたちのあいだ」の3作品だけです。ほかの10作品の記録や録音は、画面を開いている間だけ残ります。画面を閉じて消えるのは、仕様どおりの動きです。
  • ログインの前後で進行が違う:ゲストの履歴や進行は端末内に保存され、ログイン後のアカウントへ自動では混ざりません。ログインしたら以前の続きが出ない、という場面はこの仕様が原因かもしれません。
  • 投稿作品のブラウザ保存:アップロード作品の中のlocalStorageやsessionStorageは、一時メモリーの互換処理です。作者が保存のつもりで使っていても、期待どおりに残らない可能性があります。この場合は、作者の実装の問題として伝える価値があります。
  • 動きが少ない、演出が出ない:「動きを抑える」設定が有効になっていないか確認します。
  • 表示の言語が違う:サイトの日本語/英語の設定は、作者が入力した作品名や紹介文までは書き換えません。

そのうえで、同じ操作をもう一度行います。再読み込みしても起きるか、別のブラウザでも起きるかを見て、起きた回数と条件をメモします。何度試しても再現しないものは「再現しなかった」とそのまま書きます。

場所を選ぶ三つの問い

次の三つに順に答えると、書く場所が決まります。

問い1:作者に届く経路を、自分の目で確認できますか

作者のプロフィールに、公開された連絡先のHTTPS URLがあるかを見ます。あれば、直接連絡の候補になります。ない場合、作者は連絡先の公開を選んでいないということです。書き込み先を探して回らず、レビューか、現在の案内で確認できる窓口に切り替えます。

なお、公式作品13本の制作者として表示されている13名は架空クリエイターです。作品の雰囲気を案内する役割で、実際の制作・公開元はアソバースです。本人宛ての連絡先を探すのではなく、現在の案内で窓口を確認します。

問い2:内容は、他の遊ぶ人の判断に関わりますか

起動しない、進行が止まる、といった内容は、遊ぶ前の人にも役立つ情報です。反対に、特定の端末でだけ表示が崩れる、のような限定的なものは、レビューに書くと作品全体の印象を実際以上に下げかねません。

問い3:点数と不具合を、分けて考えられますか

評価は、作品全体への1〜5点です。不具合で遊べなかった場合の点数をどうするかは、書く人が決めます。不具合が直る可能性があるなら、点数に迷いが残るうちは、先に作者へ連絡します。その後でレビューを書く、または書いたものを編集する、という順番もあります。レビューは1作品1件なので、書き直しができる前提で、急がず一度で整えます。

三つの問いの答えを組み合わせると、たとえば次のようになります。

  • 連絡先が確認でき、再現手順がある:作者へ直接連絡し、レビューは後回しにします。
  • 連絡先がなく、進行が止まるほどの不具合:レビューに事実だけを書きます。
  • 連絡先があり、軽微で限定的:作者への連絡だけで足ります。

書き方:連絡でもレビューでも使える型

どちらの場所でも、読む人が同じ状況を再現できるように書きます。次の項目を、短い文で埋めます。

  1. 何をしていたか(どの画面で、どの操作をしたか)
  2. 期待した動き
  3. 実際に起きたこと
  4. 再現の頻度(毎回か、何回に1回か)
  5. 環境(ブラウザ名、端末の種類、画面の向き、ログインの有無)

作者への連絡では、この5項目をそのまま並べます。文末は「〜です」「〜でした」で、感情の言葉は入れません。「直してほしい」ではなく「確認いただけると助かります」と添えると、読む側の負担が軽くなります。

レビューでは、不具合の事実は1〜2文にまとめます。残りは、遊んで良かった点にも触れて、全体像が伝わるようにします。たとえば「最終ステージでボタンが反応しなくなることがありました。再読み込みで直るかは未確認です」のように、断定できる範囲だけを書きます。原因の推測は書きません。

どちらの場合も、次の点に注意します。

  • 個人情報や認証情報を書かない:メールアドレス、アカウントに関わる情報、端末を特定できる情報は貼りません。作品の側にも、FirebaseのUID、認証トークン、メールアドレスは渡さない決まりです。報告でも同じ姿勢をとります。
  • 連絡先は、プロフィールに載っているものだけを使う:作者を名乗る別の窓口を見つけても、プロフィールにないものは信用しません。
  • 修正後は、レビューを見直す:直ったと分かったら、レビューを編集するか、不具合の記述を削除することを検討します。

連絡先が見つからないとき

作者が連絡先を公開していない作品は、珍しくありません。その場合は、レビューに事実を書くのが現実的な選択肢です。

作品ページにほかの案内(問い合わせの窓口など)があるかは、現在の案内で確認します。確認できないものを「ある」と思い込んで探し回ると、時間だけが過ぎます。

あわせて、その作品の作者をフォローしておくと、修正後の新しい作品や更新を見つけやすくなります。ログイン中は、あとで遊ぶ、好きな作品、作者のフォローが使えます。

もう一つ、自分で作品を投稿する側の立場でも考えておきます。連絡先を公開するかどうかは、公開プロフィールで本人が選べます。不具合の報告を受け取りたいなら、問い合わせページのURLを載せるのが一つの方法です。公開は任意なので、載せないことも選べます。

次の行動

次に不具合に出会ったら、画面を閉じる前に、上の5項目をメモ帳に書き出してください。そのうえで、作者のプロフィールに連絡先があるかを確認し、あれば直接、なければレビューに事実だけを書きます。

自分が過去に書いたレビューが残っているなら、いまの記述が事実の範囲に収まっているか読み直してみてください。直った不具合の記述は、編集で更新できます。