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ミュートで音を抜く:抜くことで生まれるリズム

遊びを見つける

執筆にClaudeを使用しています。

四段の色付きパッドから音のリズムを表す曲線が立ち上がる、木製リズムマシン
記事のテーマをもとに制作したAI生成イラスト。

4つの音をすべて鳴らしたループは、にぎやかですが、どこで体を揺らせばいいのか分からなくなることがあります。そこから1つだけ音を止めた瞬間に、急に拍が見えてくる、ということがあります。反対に、抜いたせいでループ全体が崩れる場合もあります。この差はどこから来るのでしょうか。 この記事は、その問いを自分の耳で確かめるための手順書です。使うのは「WAVE / WAVE」の、トラックごとのミュートです。音を足していく作業は誰でも思いつきますが、「どの音を抜くとリズムが立つか」を調べる練習は、足す練習とは別の耳を使います。結果は記事では示しません。手順どおりに記録すれば、あなたのループについての答えが出ます。 「WAVE / WAVE」は、4つの音を16ステップに並べてループ再生するリズムスタジオです。パッド演奏の録音、テンポ、スウィング、トラックごとのミュート、3つのお手本、取り消しが用意されています。保存もあります。

この記事の目次
  1. 準備:用意するものと固定する条件
  2. 手順:1トラックずつ抜いて、書き留める
  3. 結果の読み方:点数の組み合わせで判断する
  4. ミュートの次:ステップを消して「編集」にする
  5. 起こりやすい誤り
  6. 次の行動

準備:用意するものと固定する条件

作品の中の細かな画面配置や、お手本の中身は、ここでは書きません。作品を開いて確かめてください。用意するものは次のとおりです。

  • 「WAVE / WAVE」を開いた画面
  • ヘッドホンかイヤホン(低い音と細かい音の抜き差しが聞き分けやすくなります)
  • 紙かメモアプリ(次章の記録表を写します)
  • 3つのお手本のうち、まず1つ(4つの音がすべて使われているものを選びます)

最初に、動かさない条件を決めます。練習中に変えてよいのは「ミュートの on/off」だけです。テンポとスウィングは、作品を開いたときの値のまま触りません。これを同時に動かすと、リズムが変わった原因が分からなくなります。

狭い画面ではステップが横スクロールになります。スクロールの外にあるステップは見えないため、できるだけ広い画面か、プレイ画面を拡大した状態で、16ステップ全体が見える形にしておくと確認しやすくなります。

手順:1トラックずつ抜いて、書き留める

1周ぶんの流れ

  1. お手本を読み込み、4つのトラックがすべて鳴る状態でループを4周聴きます。これが基準です。
  2. 基準を聴いたら、紙に「全部鳴らす」と書き、次の3項目を1〜5で付けます。
  • 拍の取りやすさ(1=分からない、5=すぐ取れる)
  • 心地よさ
  • 物足りなさ(1=満ち足りている、5=寂しい)
  1. 1つ目のトラックをミュートします。切り替えはループの頭に合わせると、変化が聞き取りやすくなります。
  2. ループを4周聴き、同じ3項目を付けます。
  3. ミュートを解除し、ループを1周、全部鳴らして耳を戻します。
  4. 次のトラックで3〜5を繰り返します。4つ分が終わったら1セットです。

記録表

次のような表を紙に書いておくと、比べやすくなります。トラックは、画面に表示されている名前か、鳴っている音の特徴で書き分けてください。

  • 全部鳴らす、拍の取りやすさ:、心地よさ:、物足りなさ:、ひとこと:
  • トラック1を抜く、拍の取りやすさ:、心地よさ:、物足りなさ:、ひとこと:
  • トラック2を抜く、拍の取りやすさ:、心地よさ:、物足りなさ:、ひとこと:
  • トラック3を抜く、拍の取りやすさ:、心地よさ:、物足りなさ:、ひとこと:
  • トラック4を抜く、拍の取りやすさ:、心地よさ:、物足りなさ:、ひとこと:

「ひとこと」には、数字にならない印象を書きます。「急に広くなった」「次の音が待ち遠しい」「ただ欠けた」のような短い言葉で構いません。

2セット行う

1セット目は上の順で行います。2セット目は、順番を入れ替えます。たとえば1セット目が1→2→3→4なら、2セット目は4→2→1→3のようにします。順番によって耳の疲れや慣れが点数に混ざるため、同じ条件を2回測り、点数が大きくずれる条件にはその旨を書き残します。

2セットは時間を空けて行うのも有効です。数時間か翌日に聴き直すと、耳が新鮮な状態で比べられます。

結果の読み方:点数の組み合わせで判断する

記録表が埋まったら、トラックごとに「全部鳴らす」との差を見ます。次の組み合わせが目安です。

  • 拍の取りやすさが下がり、物足りなさが上がる、読み取れること:そのトラックは骨格です。拍の目印になっています
  • 拍の取りやすさは変わらず、物足りなさだけ上がる、読み取れること:飾りや厚みの役割です。なくても進みますが、あると豊かになります
  • 拍の取りやすさが上がり、心地よさも上がる、読み取れること:他の音を覆っていた可能性があります。空いた隙間が仕事をしています
  • どれもほとんど変わらない、読み取れること:存在感が薄いか、配置が他の音と重なっています。配置を見直す候補です

特に注目したいのは、3行目のように「抜いたほうが良く聞こえる」ケースです。音楽では、休符(音を出さない時間)が次の音を目立たせます。鳴らさないことが、リズムの一部になるためです。ただし、本当にそうなっているかは、あなたの記録で判断します。

次に「ひとこと」を読み返します。「戻したくなった」と書いたトラックには、抜いている間に期待を作る力がある可能性があります。ミュートを解除したときに聞こえる復帰の音が気持ちよければ、抜く時間そのものが演出になっています。ループの途中で抜き差しする使い方につながります。

ミュートの次:ステップを消して「編集」にする

ミュートは一時的に聴こえなくするだけで、配置そのものは変えないはずです。ただし、ミュートした間にステップの表示がどうなるかは、作品を開いて確かめてください。ここまでで骨格と飾りが分かったら、今度はステップの側で抜きます。

  1. 「飾り」と判断したトラックを選びます。
  2. 16ステップを4つずつ区切り、4拍に分けて数えます。
  3. 各区切りの頭のステップは残し、それ以外のステップから1つだけ消します。
  4. ループを4周聴き、記録表と同じ3項目を付けます。
  5. 気に入らなければ、取り消しで戻します。

取り消しがあるので、思い切って消せます。1回に消すのは1ステップだけにしてください。2つ以上消すと、どれが効いたのかが分かりません。

ここまで来たら、スウィングを1段だけ動かす比較も有効です。ただし、動かすのは「抜いた配置」と「抜く前の配置」の両方に同じ量を当ててからにします。スウィングは音の間隔の取り方に関わるため、抜いた音と残した音の関係が、スウィングの値によって違って聞こえることがあります。

仕上がりに納得したら、保存します。保存がある作品なので、続きは後日そこから再開できます。

起こりやすい誤り

  • 音量の差を、リズムの差と思い込む。 トラックを抜くと全体が小さくなるため、静かになっただけの印象が「寂しい」「軽い」に混ざります。音量が下がった分は差し引いて考えます。
  • 耳が慣れる。 同じループを聴き続けると、どの条件も良く聞こえてきます。ループは4周までにして、必ず元に戻す1周をはさみます。
  • 一度に複数を動かす。 テンポ、スウィング、ミュートを同時に動かすと原因が分からなくなります。1回に動かすのは1つだけです。
  • 最初から引き算しすぎる。 4つのうち3つを抜くと、リズムではなく単音の連なりになります。まずは1つ抜くことから始めます。
  • 見えていないステップを見落とす。 狭い画面では横スクロールの外にステップが隠れます。記録の前に、16ステップ全体を確認してください。
  • 点数だけで決める。 数字が同じでも、「ひとこと」が違えば役割が違います。両方を読み返してください。

次の行動

「WAVE / WAVE」を開き、お手本を1つ選んで、記録表を書き写してください。まずはトラック1つを抜いて、ループを4周聴くところから始められます。全部を測らなくても、1つ抜いた瞬間の印象を「ひとこと」に残すだけで、次に何を抜きたいかが見えてきます。