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ゲームのタイトル案をAIに100個出させて選ぶ方法

遊びをつくる

執筆にClaudeを使用しています。

紙の飛行機が、海辺の小さな街と山の上を飛んでいく絵。
記事のテーマをもとに制作したAI生成イメージ。実際のゲーム画面ではありません。

ゲームが完成に近づいたとき、タイトルだけが決まらないという状況はよくあります。候補を5〜6個ひねり出しては「どれもピンとこない」と感じ、結局「仮タイトルのまま公開」になることも少なくありません。AIを使えば短時間で100個の案を得られますが、ただ「100個出して」と頼むだけでは大量の凡庸なリストが返ってくるだけです。 この記事では、AIから質の高い100案を引き出す具体的なプロンプト設計と、100個の中から1本を選ぶための判断基準を順に説明します。手元にゲームの概要さえあれば、今日中に候補リストを作れます。

この記事の目次
  1. まず「ゲームの輪郭」をAIに渡す
  2. 100個を一度に頼まずに「回ごとに角度を変える」
  3. リストを「3段階の網」でふるいにかける
  4. AIへの追加依頼で「揺さぶり」をかける
  5. 決定後にやっておく確認事項
  6. 次の行動
  7. 参考資料

まず「ゲームの輪郭」をAIに渡す

AIがタイトルを考える精度は、渡した情報の質に正比例します。「パズルゲームのタイトルを100個」では汎用的な単語の羅列が返りますが、以下の5項目を渡すと結果が大きく変わります。

  1. ジャンル・操作感:「ブロックを積み上げるパズル」「横スクロールアクション」など
  2. 主人公・世界観:「深海に住む少女」「廃墟の街を旅するロボット」など
  3. プレイヤーが体験する感情:「達成感」「じわじわ恐い」「懐かしさ」など
  4. ターゲット層:「小学生でも遊べる」「コアゲーマー向け」など
  5. 避けたいイメージ:「暗すぎる言葉は不要」「英語のみは不可」など

この5項目をまとめた「ゲーム概要シート」を最初のメッセージに貼り、「このゲームのタイトル候補を100個出してください」と依頼するのが最初のステップです。

100個を一度に頼まずに「回ごとに角度を変える」

一度に100個を要求すると、AIは途中から似たパターンの繰り返しになりがちです。代わりに、1回20〜25個を4〜5ターンに分け、毎回「切り口の指定」を変えると多様性が上がります。

ターン1:「ゲームのテーマをそのまま言葉にした、わかりやすいタイトル」ターン2:「主人公や世界観を象徴する固有名詞・造語を使ったタイトル」ターン3:「プレイヤーの感情や行動を動詞・形容詞で表現したタイトル」ターン4:「短い英語・カタカナ・ひらがな1〜3語のタイトル」ターン5:「逆説的・詩的・謎めいた雰囲気のタイトル」

各ターンの冒頭に「先ほどと重複しないようにしてください」と一言加えると重複が減ります。5ターン終えたら手元に100案前後が揃います。

リストを「3段階の網」でふるいにかける

100個を一気に評価しようとすると疲弊します。以下の3段階で機械的に減らしていくと判断しやすくなります。

第1の網:即座に除外する条件

次のいずれかに該当するものを迷わず外します。

  • 他の有名ゲームと同名・または1文字違い
  • 読み方が複数通りある(「光」を「ひかり」と読むか「こう」と読むか区別できないなど)
  • ジャンル・内容を誤解させる言葉を含む(ホラーでないのに「呪い」が入る、など)
  • 検索したときに全く別の意味の語句が上位に出る(SEOと体験の両面で不利)

この段階で100個が40〜60個になるのが目安です。

第2の網:5点満点の3軸評価

残った案をスプレッドシートや表に並べ、次の3軸を1〜5点で採点します。自分一人で行うより、開発仲間や想定ユーザーに近い1〜2人に頼んで採点してもらうと偏りが減ります。

  • 記憶のしやすさ、問いかけ:一度聞いて翌日も思い出せるか
  • ゲーム内容との一致、問いかけ:タイトルからゲームの雰囲気が想像できるか
  • 発音・表記のしやすさ、問いかけ:口頭で人に伝えられるか、スマホで打ちやすいか

合計15点中10点以上を残し、残り10〜15本を「最終候補群」とします。

第3の網:場面テスト

最終候補群を次の4つの「使う場面」に当てはめて声に出してみます。

  1. 友人への口頭紹介:「新しいゲーム作ったんだけど、○○っていうんだ」
  2. SNS投稿の冒頭:「○○、公開しました!」
  3. 検索窓への入力:そのタイトルで検索したとき、自分のゲームが見つかりそうか
  4. 数年後の自己紹介:「昔○○というゲームを作りました」と言えるか

違和感が出たものを外すと、最終的に2〜5本まで絞られます。そこからは直感で選んで構いません。ここまで論理的に絞り込んだ残りは、どれを選んでも客観的な水準を満たしています。

AIへの追加依頼で「揺さぶり」をかける

最終候補群が出たあと、もう一度AIを使う方法があります。残った候補を渡して「この中で最も弱いと思うタイトルとその理由を教えてください」と問うと、見落としていた欠点が浮かびやすくなります。また「これらのタイトルを参考に、さらに10個の派生案を出してください」と頼むと、候補同士の良い要素を組み合わせた案が得られることもあります。

AIの意見をそのまま採用する必要はありませんが、「なぜ弱いか」という言語化は、自分が最終決断をするときの補助になります。

決定後にやっておく確認事項

タイトルを1本に絞ったら、公開前に次の点を確認しておくと後々のトラブルを防げます。

  • 日本語・英語それぞれで商標検索をかける(J-PlatPatなどの公式データベースを利用)
  • 同名のアプリ・ゲームがストアやWebに存在しないかを調べる
  • ドメインやSNSアカウント名として取得できるかを確認する

商標や著作権の判断は状況によって異なるため、不安な点は弁理士や公式窓口に相談することをお勧めします。

次の行動

まずは本記事の「5項目の概要シート」を自分のゲームで埋めて、最初のプロンプトを試してみてください。タイトルが決まったら、ZIPファイルやHTMLファイル形式でアソバース(https://aso-verse.com)に投稿して公開できます。タイトルは検索からプレイヤーを呼び込む入口になるので、公開前の数時間をここに使う価値は十分にあります。

参考資料

  • J-PlatPat(特許情報プラットフォーム):日本の商標検索
  • 各AIサービスの公式ドキュメント(プロンプト設計のガイドライン)