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ClaudeのArtifactsとは:チャットの横に成果物を作り、直して使うまでの流れ

AIを使いこなす

執筆にClaudeを使用しています。

机の上で、左の付箋の束の横に広げた報告書の一段落を赤鉛筆で囲み、脇に封筒へ入れる清書済みの用紙が置かれている場面
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

Artifacts(アーティファクト)は、Claudeが作った成果物を会話の横のパネルに開き、そこで育てていく機能です。公式ヘルプは、人に見せたり渡したりする前提のもの、たとえばデザイン、スライド、文書、ダッシュボード、小さな対話型ツールを例に挙げています。Claudeに頼んで直せるほか、種類によっては画面上で直接編集でき、仕上がったら共有や書き出しに進めます。 使い方の骨格は「作る → 直す → 取り出す」の3段階です。この記事ではその順に操作と依頼文を整理し、最後に「どんな用途ならArtifactsにすべきか」を表にします。 仕様は2026年10月28日時点で、Claude公式ヘルプとClaudeの機能紹介ページを読んで確認した範囲です。依頼文や例は説明用で、実際に画面で試した結果ではありません。ボタン名は公式ヘルプの英語表記で書いており、日本語UIでの表示名は確認していません。

この記事の目次
  1. 先に押さえる:2026年9月16日の区切り
  2. 作る:入り口は3つ
  3. 直す:3つの方法を使い分ける
  4. 取り出す:エクスポートと共有
  5. 向く用途の判断表
  6. つまずきやすい点

先に押さえる:2026年9月16日の区切り

古い解説記事と食い違いやすい点が一つあります。公式ヘルプでは、2026年9月16日より前に作られたものを「レガシーのArtifacts」と呼んでいます。これらは引き続き動き、公開や共有もできますが、新しく作ることはできません。現在は、Docs(文書)、Slides(スライド)、Design(デザイン)などのテンプレートが軸です。

  • Docs、Slides、Design:全プランで利用可
  • Dashboards(ベータ):Pro、Max、Team、Enterprise
  • Motion(ベータ):Team、Enterprise

Enterpriseについては、Docs、Slides、Designが2026年10月15日から既定でオンになると公式ヘルプにあります。機能紹介ページでは、HIPAA対応が有効な組織は除くとされ、DashboardsとMotionは管理者が有効にするまでオフのままです。自社でどうなっているかは管理者に確認してください。

作る:入り口は3つ

公式ヘルプが挙げる作成方法は次の3つです。

  1. 会話の中でClaudeに作るよう頼む
  2. メッセージ欄で「Output」を選び、テンプレートを選ぶ
  3. サイドバーの「Artifacts」タブからテンプレートで始める

会話の中で頼んだ場合、Claudeがすべてを成果物にするわけではありません。ヘルプによると、自動で作られるのは、ある程度まとまった量(目安は15行超)で、会話の文脈がなくても読め、編集や再利用をしそうな内容です。それ以外はチャットに残ります。

利用には、クラウドでのコード実行とファイル作成の設定がオンである必要があります。Free、Pro、Maxは「Settings > Capabilities」、Team、Enterpriseは組織設定で確認し、新しい画面では「Create and edit files」という名前です。

最初の依頼文(説明用の例)

社名や数字は架空の想定です。

Docsとして、社内向けの「週次報告」のひな形を作ってください。
目的:来週の定例会議で5分で読める報告にする
読み手:部長と他部署のリーダー
構成:今週の成果/課題と対応案/来週の予定(各3項目まで)
素材:以下のメモを使ってください。足りない情報は[要確認]と書いてください。
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(ここに説明用のダミーメモを貼る。実在の顧客名や個人情報は入れない)

目的・読み手・構成・素材の4つを渡し、足りない情報は推測させず「[要確認]」で残させる書き方です。数字や固有名詞をClaudeが補ってしまうリスクを減らせます。ただし、これで必ず防げるわけではないので、出力は読み直してください。

直す:3つの方法を使い分ける

公式ヘルプが挙げる編集方法を、使い分けの目安とあわせて表にします。

  • チャットで頼む、向く場面:構成の変更、全体のトーン調整、備考:どの成果物でも使える
  • 画面上で直接編集、向く場面:誤字、数字、スライドの文言、デザイン要素の移動、備考:テンプレートから作った成果物のみ
  • Edit with Claude、向く場面:一部だけ書き換えたい、備考:公式ヘルプではMarkdown文書の手順として記載

全体を直す依頼(説明用の例)

「課題と対応案」を、箇条書きから「課題→原因の仮説→対応案→担当」の表に変えてください。
他の章は変えないでください。

「他の章は変えない」と添えると、意図しない書き換えを減らしやすくなります。

一部だけ直す手順

Markdown文書では、次の流れで一部だけ直せます。

  1. 直したい文章をハイライトする
  2. 「Edit with Claude」を押す
  3. 「結論を先頭に移して、2文以内にしてください」のように依頼する
  4. 選んだ箇所以外が変わっていないか読み直す

Docsで同じ操作ができるかは、読んだ範囲では確認できていません。Docsは、文書内に直接入力して直せると公式ヘルプにあるので、その方法で小さな修正を行えます。

直した後は、人が内容を確認します。数字、日付、固有名詞、社内の約束事は元資料と突き合わせてください。なお、過去のメッセージを編集して別バージョンを作り、案を比べる方法も公式ヘルプに書かれています。

取り出す:エクスポートと共有

作ったものはサイドバーの「Artifacts」タブに保存され、どの会話からでも探せます。機能紹介ページによれば、共有するまでは自分だけが見られる状態で、共有リンクでは閲覧や編集の権限を選べます。共有先や権限の細かい手順は別の記事に分かれているため、ここでは扱いません。

書き出しは、テンプレートから作った成果物で「Export」を押して行います。形式は種類ごとに違います。

  • Docs、書き出し先:Word、PDF、Markdown、Google Docs
  • Slides、書き出し先:PowerPoint、PDF、Google Slides
  • Design、書き出し先:.zip、PDF、PowerPoint、単体のHTML、ほかのツールへ直接
  • Motion(ベータ)、書き出し先:MP4動画

渡す前の確認は3点です。

  1. 読み返す:「[要確認]」が残っていないか検索する
  2. 形式を決める:相手が編集するならWordやPowerPoint、読むだけならPDF
  3. 共有範囲を絞る:リンクを渡す相手と権限(見る/編集)を確認する

向く用途の判断表

次の表は公式の仕様ではなく、上の機能を踏まえた編集上の目安です。

  • 定例報告、議事録、企画書のたたき台、Artifactsにするか:向く(Docs)、理由・コツ:何度も直す。Wordなどで取り出せる
  • 社内説明用の資料、Artifactsにするか:向く(Slides)、理由・コツ:構成案をチャットで固め、直接編集で文言を整える
  • チラシ、バナー案、ワイヤーフレーム、Artifactsにするか:向く(Design)、理由・コツ:画面上で要素を動かせる
  • 数値の可視化、Artifactsにするか:条件付き(Dashboards、ベータ・有料プラン)、理由・コツ:元データの正しさは人が確認する
  • 1〜2文の言い換え、質問への回答、Artifactsにするか:向かない、理由・コツ:チャットのままで十分
  • 実在の顧客情報や社外秘を含む資料、Artifactsにするか:慎重に、理由・コツ:ダミーで形を作り、実データは自社の規程に従う

最後の行について補足します。成果物が最初は自分だけに見えることと、その情報を入力してよいかどうかは別の話です。組織のルールを先に確認し、迷うときはダミーで構成だけ作ってください。

つまずきやすい点

  • 作成ボタンや設定が見当たらない:クラウドのコード実行とファイル作成の設定がオフの可能性があります。Team、Enterpriseでは管理者の設定が関わります。
  • DashboardsやMotionが出てこない:プランが対象外か、Enterpriseで管理者が有効にしていない可能性があります。
  • 保存容量:公式ヘルプでは、成果物が持つデータの保存は1成果物あたり20MBまでで、テキストのみです。画像やファイルのデータを持たせる使い方はできません。

最初の一歩としては、ダミーメモで「週次報告」を作り、一か所だけ直接編集で直し、Wordで書き出してみる流れがおすすめです。これで3段階を一通りたどれます。

出典・参考資料