Claudeで作ったArtifactsを他の人に見せる方法と、共有前に確認したいこと
AIを使いこなす執筆にClaudeを使用しています。

ArtifactをClaudeで開いて「Share」を押し、「Who has access」で見せる範囲を選び、リンクを送れば、他の人に見せられます。ただし、共有の操作は、中身に社内の数字や個人名が残っていても止まりません。リンクを送る前の確認は、自分でやる必要があります。 この記事は、Claudeヘルプの共有ガイドとTeam/Enterprise向け管理者ガイドを2026年10月28日に読んで整理したものです。ガイドの更新表示は、共有ガイドが2026年9月23日、管理者ガイドが10月23日です。ボタン名や選択肢は変わることがあるため、手元の画面と違う場合は画面を優先してください。表記は英語版ヘルプに合わせており、日本語画面での表示名は確認していません。自動校閲で整えた原稿であり、実機での操作試験はしていません。
共有の手順と、選べる範囲
手順はClaudeヘルプ「Share artifacts」にある4ステップです。
- 共有したいArtifactを開き、「Share」をクリックする
- Team/Enterpriseプランでは、必要に応じて人を追加し、各人の権限を決める(権限は「Can view」「Commenter」「Can edit」)
- 「Who has access」で、誰が開けるかを選ぶ
- リンクをコピーして相手に送る
なお、ヘルプによると、iOS/Androidのアプリでは共有設定を変更できません。設定はパソコンのブラウザなどで行います。
選べる範囲はプランで違います。
- Free、選べる範囲:「Only you」「Anyone with the link」、補足:
- Pro / Max、選べる範囲:「Only you」「Anyone with the link」、補足:特定の人はメール招待(ベータ)で追加
- Team / Enterprise、選べる範囲:「Only people invited」「Anyone at 組織名」「Anyone with the link」、補足:「Anyone with the link」は外部共有が有効な場合のみ。Enterpriseはグループの追加も可
メール招待(ベータ)はPro、Max、Team、Enterpriseで使えます。1つのArtifactにつき最大50人まで招待でき、未承諾の招待は30日で期限切れになります。招待された人は、招待されたメールアドレスのClaudeアカウントで開く必要があります。組織の外の人を招待するには、組織設定で「Email invitations outside your organization」が有効である必要があります。組織外から招待された人は、他の人の招待や共有設定の変更ができず、コメントでの人のメンションやClaudeへの質問もできません。
相手側の条件と、共有できないもの
共有されたArtifactを開くには、原則としてClaudeアカウントが必要です。例外は、旧タイプのArtifactをチャットから公開した場合です。リンクを送っても相手が開けないときは、まずアカウントと招待メールアドレスの食い違いを疑ってください。
旧タイプは、画面に「Share」ではなく、Free/Pro/Maxでは「Publish」、Team/Enterpriseでは「Share & copy link」と出ます。Publishで公開すると、リンクを知っていればClaudeアカウントなしで見たり使ったりできます。範囲が広いので特に注意してください。
メール招待ができないものもあります。ヘルプには次の例があります。
- Claude Docsで作った文書
- 外部サイトに接続するArtifact
- アップロードしたファイルの確認が済んでいない、または通らなかったArtifact
Team/Enterpriseでは、管理者設定も効きます。管理者ガイドによると、外部共有とメール招待の許可は別の設定です。外部共有をオフにすると、個別に許可したものを除き、既存の公開リンクも再度オンにするまで動きません。「昨日見えたのに今日は見えない」ときは、管理側の変更も疑ってください。コネクタを使うArtifactや、Claudeに質問する機能を持つArtifactは、「Anyone with the link」を使えません。
渡す前に確認したい3つのこと
1. 中身:画面に見えている情報
本文、表、グラフ、入力欄の初期値、コメント文には、作成途中で入れた情報が残りがちです。次は説明用の例で、実際の事例ではありません。
- 売上表の「備考」列に残った取引先名
- 議事録サマリの発言者欄に入った個人名
- 画面の隅に書いた「社内向け・未発表」という作業メモ
- 資料の元にしたファイル名や社内システム名
2. 範囲:誰が開けるか
「Anyone with the link」は、リンクを知っている人なら誰でも開ける設定です。リンクは転送できます。相手を限りたいなら、メール招待か、Team/Enterpriseの「Only people invited」を使います。社内だけなら「Anyone at 組織名」です。
3. つながっているもの:コネクタと保存データ
ヘルプによると、コネクタで外部アプリのデータを読むArtifactは、開いた人自身の接続で動きます。権限がない人には、あなたのデータの代わりにエラーが出ます。あなたの権限で見えたデータが、そのまま相手に見えるわけではありません。
一方で、開いた全員に見える情報を保存するArtifactもあります。ヘルプは、共有のトラッカーのような作りを例に挙げています。実データを入力させる道具として渡す前に、入力内容が他の人にも見える作りかを確認してください。
元のチャットの扱いにも注意が要ります。ヘルプによると、旧タイプの「Share & copy link」(Team/Enterprise)は、そのチャットの添付ファイルやファイルへのアクセスも与えます。現行の「Share」については、確認したヘルプに記載がありません。そのため、チャットに機密の添付や会話が残っているなら、見られる前提で扱うのが安全です。共有前に添付を見直し、可能なら別アカウントで開いて確かめてください。
共有前チェックリスト
中身
- [ ] 本文・表・グラフ・コメントに、個人名、連絡先、取引先名、金額など外に出せない情報がない
- [ ] 入力欄の初期値やプレースホルダーに実データが残っていない
- [ ] 作業メモ、社内システム名、ファイル名が残っていない
- [ ] 引用・画像・数値の出どころを説明できる(第三者の著作物を含む場合は、社内ルールと利用条件を確認)
範囲
- [ ] 見せたい相手(自分だけ/特定の人/組織内/リンクを知る全員)を決めた
- [ ] 「Who has access」の選択が、その範囲と一致している
- [ ] 相手がClaudeアカウントを持っている。招待メールのアドレスが合っている
- [ ] 権限(Can view/Commenter/Can edit)は必要最小限にした
つながっているもの
- [ ] コネクタを使っていない。使っているなら、相手の権限で動くことを理解している
- [ ] 入力が全員に見える形で溜まる作りか確認した
- [ ] 旧タイプ(Publish / Share & copy link)ではないか確認した
- [ ] チャットの添付や会話に、見せたくないものが残っていない
- [ ] 共有後に自分以外のアカウントで開き、見え方を確認した
Claudeに中身を点検させる依頼文
一次チェックはClaudeに任せると、抜けを減らせます。ただし、Claudeが見られるのは貼った範囲だけで、見落としもあります。最終判断は人が行います。貼る前に、実在の機密情報は仮の文字列に置き換えてください。
以下は、これから他の人に共有するArtifactの本文です。
共有してよいか判断するため、次の観点で洗い出してください。
1. 個人名、メールアドレス、電話番号、住所
2. 会社名、取引先名、案件名、金額、日付
3. 社内向けとわかるメモ、内部システム名、ファイル名
4. 出典が不明な数値や断定的な記述
出力は表で、「箇所」「該当内容」「種類」「提案(削除/伏せ字/一般化/そのまま可)」の4列にしてください。
該当がない観点は「なし」と書き、判断に迷うものは迷うと書いてください。
【共有予定の本文】
(ここに貼り付け)表の「削除」「伏せ字」を人が確認したら、修正を頼みます。
上の表で「削除」「伏せ字」とした箇所だけを直してください。
それ以外の内容、構成、見た目は変えないでください。
直した箇所の一覧も最後に出してください。「変えないで」と頼んでも、意図しない変更が入ることはあります。修正後は、変更一覧と画面を自分で見比べてください。
共有後に気づいたときの止め方と、範囲の選び方
共有後に気づいたら、まず範囲を狭めます。ヘルプでは、「Who has access」を、Pro/Maxなら「Only you」、Team/Enterpriseなら「Only people invited」にすると共有を止められます。ただし、すでに見られたりコピーされたりした内容までは戻せません。
旧タイプの公開は扱いが違います。「Unpublish」で取り下げられますが、取り下げたArtifactは再び公開できず、個人用・共有用の保存データも完全に削除されます。残したい入力データは、取り下げる前に控えを取ってください。
最後に、状況別の範囲の目安です。
- 同僚1〜2人に下書きを見せたい、向いている範囲:メール招待、またはTeam/Enterpriseの「Only people invited」
- 部署全体に見せたい(Team/Enterprise)、向いている範囲:「Anyone at 組織名」
- 社外の不特定多数に見せたい、向いている範囲:外部共有が許可されているか確認し、中身チェックを最も厳しく行う
- 実データを入力して使う道具として渡したい、向いている範囲:保存データが全員に見えるか確認するまで共有しない
- コネクタ経由のデータを使っている、向いている範囲:相手の権限で動く前提にする。公開リンクとメール招待は使えない
受け取る側にも注意があります。ヘルプは、信頼できる相手の共有だけを開き、知らない送信者のファイルと同じように扱うよう勧めています。

