学校のChromebookでゲームを作る:使えるツール
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学校から貸し出されたChromebookでゲームを作りたいと思ったとき、最初にぶつかるのは「このパソコンでどこまでできるのか」という疑問です。ChromeOSはWindowsやMacとは仕組みが異なり、アプリを自由にインストールできない環境が多いため、慣れ親しんだツールが使えないことがあります。 しかし結論から言えば、ブラウザさえ開けるならゲームは作れます。現在のゲーム制作ツールの多くはブラウザ上で動くウェブアプリとして提供されており、ChromebookのGoogle Chromeとの相性は良好です。学校の管理設定によって制限される場合はありますが、ここでは「ブラウザ内で完結する」ことを選定の軸として、Chromebookで実際に使えるツールと、その選び方を整理します。
この記事の目次
Chromebook特有の制約を最初に把握する
ツールを選ぶ前に、学校支給のChromebookがどういう状態かを確認することが重要です。管理者(学校のICT担当者)がGoogle管理コンソールで設定している内容によって、以下の点が変わります。
- 特定サイトへのアクセス制限:ゲーム関連サイトがブロックされている場合があります。
- 拡張機能・アプリの追加禁止:Chrome拡張やAndroidアプリのインストールが禁止されているケースが多くあります。
- ローカルファイルの保存先:ダウンロードフォルダへの書き込みが制限されていることがあります。
使いたいツールのURLが開けるか、実際に試してみるのが最初の一歩です。アクセスできない場合は、学校の担当者に相談するのが現実的な対処になります。以下に挙げるツールはすべてブラウザ内で動作するため、追加インストールは不要ですが、アクセス可否は学校の設定次第です。
ブロックプログラミングで始める:ScratchとMakecode Arcade
Scratch(scratch.mit.edu)はMITが開発した、世界で最も広く使われているビジュアルプログラミング環境です。ブロックを組み合わせてキャラクターを動かし、当たり判定や得点表示まで作れます。アカウント登録なしでも制作でき、保存はブラウザ上のプロジェクトとして管理されます。作ったプロジェクトはURLで共有でき、ChromebookのChromeブラウザで問題なく動作します。
注意点は、Scratchで作ったゲームはScratchのプラットフォーム上で動く形式であるため、HTMLファイルとして書き出してアソバースのような外部プラットフォームに投稿するには、公式のHTML書き出し機能(Scratch 3.0にはない)を使えません。あくまでScratch内で公開・共有するツールと理解しておくのが正確です。
Microsoft MakeCode Arcade(arcade.makecode.com)は、レトロゲーム風の2Dゲームをブロックまたはシンプルなコードで作れるツールです。シューティング、プラットフォーマー、RPGなど複数のテンプレートが用意されており、コードを書かなくてもゲームの形になります。こちらはJavaScriptへの切り替え表示もできるため、ブロックで作ったロジックが実際のコードでどう書かれるかを確認しながら学べます。完成したゲームはURLでシェアするか、HTMLファイルとしてダウンロードできるため、外部への持ち出しが可能です。
テキストコードに進む:GDevelop・Construct・p5.js
ブロックプログラミングに慣れてきたら、より自由度の高いツールへ移行できます。
GDevelop(gdevelop.io)はイベント駆動型のゲームエンジンで、ブラウザ版が提供されています。コードを書かずにゲームロジックを組める点はScratchに近いですが、物理演算・アニメーション・パーティクル・スマホ対応など、本格的なゲームに必要な機能を備えています。完成したゲームはHTML5形式でエクスポートでき、ZIPファイルにまとめてアソバースへ投稿する形式とも合致します。無料で利用でき、アカウント登録でクラウド保存も使えます。Chromebookとの相性が良いツールとして実際に活用している学習者が多く見られます。
Construct(construct.net)も同様にブラウザで動くHTML5ゲームエンジンです。無料プランの制限(イベントシート数やレイヤー数など)は公式サイトで確認してください。操作感はGDevelopに近く、ドラッグ&ドロップでオブジェクトを配置し、条件と行動を設定してゲームを組み立てます。HTML5出力のクオリティは高く、スマートフォンでも動く形式で書き出せます。
p5.js(editor.p5js.org)はJavaScriptのライブラリで、ブラウザ上のエディタから直接コードを書いて実行できます。ブロックではなく文字のコードを書く必要があるため難易度は上がりますが、描画・アニメーション・インタラクションを自由に組み合わせられ、完成物はHTMLとして書き出せます。学校の授業でプログラミングを学んでいる人には、実際のコードと視覚的な結果を直結させる練習として非常に適しています。
ツール選びの判断基準
どのツールを選ぶかは、作り手の経験と目標によって変わります。以下の基準で選ぶと失敗が少なくなります。
- コードを一切書いたことがない、向いているツール:Scratch、MakeCode Arcade
- ブロックは使えるが、本格的なゲームを作りたい、向いているツール:GDevelop、Construct
- JavaScriptを学んでいる・コードを書きたい、向いているツール:p5.js
- HTMLファイルで書き出して外部に投稿したい、向いているツール:MakeCode Arcade、GDevelop、Construct、p5.js
Scratchだけが、HTML書き出しに対応しない点で他と異なります。学校の課題として提出する場合はURLシェアで十分なことも多いですが、自分のゲームを外部プラットフォームに公開したい場合はGDevelopまたはMakeCode Arcadeを選ぶのが現実的な選択肢です。
また、Chromebookでの作業ではファイルの保存場所に注意が必要です。ローカルダウンロードフォルダに保存したファイルは、学校によってはログアウト後に消去されることがあります。GDevelopのクラウド保存やGoogleドライブへのエクスポートを活用して、作業内容を失わないようにするのが安全です。
作ったゲームを公開するまでの流れ
ゲームが完成したら、外部に公開する手順は次のようになります。
- 書き出し形式を確認する:GDevelop・MakeCode Arcade・Constructはいずれも「HTML5エクスポート」もしくは「ZIPダウンロード」の機能を持っています。ファイル一式をZIPにまとめた形式が標準的な書き出し先です。
- ZIPファイルをGoogleドライブに保存する:Chromebookではローカル保存より信頼性が高く、他の端末からも取り出せます。
- 公開先のプラットフォームにアップロードする:アソバースはHTMLファイルとZIPファイルの直接投稿に対応しています。ZIPの場合はindex.htmlが起点になるよう構成してください。
次の行動
まずはGDevelopのブラウザ版を開き、付属のテンプレートをそのまま動かしてみてください。それだけでゲームの構造を体感でき、どこを変えれば何が変わるかがわかります。作ったゲームをZIPで書き出せたら、アソバース(https://aso-verse.com)への投稿も試してみましょう。学校のChromebookでも一連の流れをひと通り実行できるはずです。
参考資料
- Scratch 公式ドキュメント(MIT)
- Microsoft MakeCode Arcade 公式ドキュメント
- GDevelop 公式ドキュメント
- p5.js 公式リファレンス(Processing Foundation)

