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説明動画の台本を秒数に合わせる:文字数の目安と削り方

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

絵コンテと長さの異なる無地の紙の帯を並べ、ナレーションを短くして動画の尺に収めるイメージ
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

結論から言うと、日本語ナレーションの出発点は「1秒あたり5字前後(1分で約300字)」で、そこから間(ま)の分を引いた文字数が台本の予算です。計算式は次のとおりです。 台本の文字数 =(尺の秒数 × 0.85)× 1秒あたりの字数 0.85は、息継ぎや画面切り替えの間に約15%を残すための数字です。5字/秒はあくまで私の編集上の目安で、声や話し方で変わります。最終的には、使う声で短い文を実際に読み上げて測った値に置き換えてください。この記事の数値表は計算で出した目安で、実測の結果ではありません。 以下では、文字数予算の出し方、AIへの依頼文、削る順番のチェック表を順に示します。

この記事の目次
  1. 1秒あたりの文字数を自分の声で測る
  2. 秒数ごとの文字数目安
  3. シーンごとに予算を割り振る
  4. AIに任せる範囲と依頼文
  5. 削る順番のチェック表
  6. 読み上げて最終調整する

1秒あたりの文字数を自分の声で測る

最初に、使う声(自分、同僚、音声合成)で話速を測ります。

  1. 動画と同じ文体の文章を150〜200字用意します。
  2. 普段のナレーションの速さで読み、秒数を計ります。
  3. 字数を秒数で割ります。例えば180字を36秒で読んだなら、180 ÷ 36 = 5字/秒です。

数え方は最初に統一します。句読点と記号を含め、スペースや改行は除く、という具合です。表計算なら、セルの文字数を数えるLEN関数が使えます。数字や英字は、読み上げた形で数えると誤差が減ります。「2026年」は「にせんにじゅうろくねん」と読むので、見た目の5字より長くかかります。

音声合成を使う場合は、読み上げ速度の設定も効きます。たとえばGoogle Cloud Text-to-Speechのリファレンスでは、speakingRateは0.25〜4.0の範囲で、1.0がその声の標準速度と説明されています(AudioConfigのリファレンス)。標準速度は声ごとに違うので、声を変えたら測り直してください。速度を上げて詰め込むより、台本を削るほうが聞き取りやすく仕上がります。

秒数ごとの文字数目安

次の表は、上の式に当てはめた計算結果です。丸めているので前後数字ずれます。

  • 10秒、ゆっくり(4字/秒):34字、標準(5字/秒):43字、速め(6字/秒):51字
  • 15秒、ゆっくり(4字/秒):51字、標準(5字/秒):64字、速め(6字/秒):77字
  • 30秒、ゆっくり(4字/秒):102字、標準(5字/秒):128字、速め(6字/秒):153字
  • 60秒、ゆっくり(4字/秒):204字、標準(5字/秒):255字、速め(6字/秒):306字
  • 90秒、ゆっくり(4字/秒):306字、標準(5字/秒):383字、速め(6字/秒):459字
  • 120秒、ゆっくり(4字/秒):408字、標準(5字/秒):510字、速め(6字/秒):612字

自分の字/秒が5.4だったなら、表を見ずに「尺 × 0.85 × 5.4」で出せます。字幕を同時に出す動画では、読む側の負担を考えて「ゆっくり」寄りの列を選ぶのも手です。

シーンごとに予算を割り振る

全体の文字数だけ見ていると、前半が長くなり、最後のシーンが足りなくなります。先にシーンへ分けて、それぞれに予算を置きます。

AI生成の映像クリップを使う場合は、尺の単位も意識します。Runwayのヘルプでは、生成クリップを短い区切りで作り、編集ソフトでつなぐ方法が紹介されています。また、絵コンテの各フレームは、生成1回分として通常5〜10秒を想定すると説明されています(How to create longer videos and films)。これは絵コンテの計画例で、生成クリップの固定上限を示すものではありません。10秒のシーンなら、標準速度で約43字が目安です。文の数は内容に応じて調整してください。

予算表は次のように作ります(説明用の例です)。

  • 1、内容:課題の提示、尺:10秒、予算(5字/秒):42字、下書き:58字、残り:−16字
  • 2、内容:機能の説明、尺:15秒、予算(5字/秒):64字、下書き:61字、残り:+3字
  • 3、内容:使い方、尺:20秒、予算(5字/秒):85字、下書き:90字、残り:−5字

「下書き」にはLENで数えた値を入れ、残りがマイナスのシーンを優先して削ります。

AIに任せる範囲と依頼文

AIには「削る案を出すこと」を任せ、字数の確認と最終判断は人が行います。チャット型AIは文字数を正確に数えられないことがあります。出てきた案は、必ず表計算などで数え直してください。

渡す情報は、台本、シーンごとの文字数上限、削ってはいけない語(製品名、数字、手順の順序)です。社内の機密や個人情報が入る場合は、説明用の仮の名前や数字に置き換えてから渡します。

依頼文のテンプレートです。

説明動画のナレーション台本を、シーンごとの文字数上限に収めてください。

条件:
- 日本語、です・ます調
- 句読点を含め、各シーンの上限字数以内
- 残す語:[製品名][数字][手順の順番]
- 意味を足さない。台本にない事実を加えない
- 画面を見ればわかる説明は削ってよい

出力:
シーンごとに「削った台本案」と「削った内容の一言メモ」

台本:
シーン1(上限42字):……
シーン2(上限64字):……

案が返ってきたら、LENで字数を確認します。超えていれば「シーン1が3字超えています。語尾を短くして」と、超過字数を添えて再依頼します。

削る順番のチェック表

効果が大きい順に並べました。上から試し、予算に入ったらそこで止めます。

  • 1、削る対象:挨拶・前置き、例:「今回は〜をご紹介します」、確認すること:タイトル画面で代用できるか
  • 2、削る対象:画面で見える内容、例:「右上のボタンを押します」の位置説明、確認すること:操作が映っていて伝わるか
  • 3、削る対象:重複した言い換え、例:「簡単で、手軽に使えます」、確認すること:片方で意味が通るか
  • 4、削る対象:修飾語・強調語、例:「とても」「非常に」、確認すること:数字や事実に置き換えられないか
  • 5、削る対象:丁寧すぎる語尾、例:「〜させていただきます」→「〜します」、確認すること:文体が揃っているか
  • 6、削る対象:補足情報、例:例外、注意書き、確認すること:概要欄や字幕に回せるか
  • 7、削る対象:1文に詰めた複数の主張、例:「AでBでCです」、確認すること:1シーン1メッセージに分けられるか

削りすぎの確認も必要です。製品名や数字が消えていないか、手順の順番が崩れていないか、声に出して一息で読めるかを見てください。

削り方の例(説明用の例)

15秒のシーン(標準で64字)に、次の下書きがあったとします。約160字です。

こんにちは。今回は、私たちが提供している経費精算アプリについて、ご紹介させていただきたいと思います。このアプリを使うと、スマートフォンで撮影したレシートの写真から、自動的に金額や日付を読み取ることができて、とても便利です。さらに、申請から承認までの流れもすべてアプリの中で完結しますので、紙の書類を印刷する必要はありません。

挨拶と前置き、「とても便利です」を落とし、言い換えを整理すると、次の約56字になります。

レシートを撮影するだけで、金額と日付を自動で読み取ります。申請から承認までアプリ内で完結し、紙の印刷は不要です。

字数は私が手で数えた概算です。実際の動画では、読み上げて秒数を確認してください。

読み上げて最終調整する

数字が合っても、実際に読むと収まらないことがあります。仕上げは次の手順です。

  1. 全シーンを通して読み、シーンごとに秒数を計る(音声合成なら生成して長さを見る)。
  2. 尺の±10%以内なら、カットのタイミングで調整します。
  3. 10%を超えたら、速度を上げる前に、チェック表の1〜4に戻って削ります。
  4. 超過が続くシーンは、シーンを分けて尺を足すか、補足を字幕に回します。

もう一つ、実際に読んだ字/秒を記録しておくと、次の動画からは最初の予算計算が正確になります。声ごとに数値をメモしておいてください。

出典・参考資料