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短い動画の字幕を読みやすくする:1行の長さ・表示秒数・色の決め方

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

字幕の行分けを考えるように、白い紙片を2段に並べて調整する手元
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

字幕を読みやすくする近道は、フォントや装飾を選ぶ前に「何文字を、何秒で、どこで改行して見せるか」を先に決めることです。見た目を整えても、読み切れる前に消える字幕は読まれません。 この記事では、短い動画や説明動画向けに、次の3つを数字で決めます。 • 1行の文字数と行数:縦型は12〜14文字・最大2行、横型は16〜20文字・最大2行から始める • 表示秒数:「文字数 ÷ 5 + 0.3秒」を基本にし、最短1.0秒とする • 配色:文字色より先に、背景との明暗差を最も明るい場面と最も暗い場面で確認する これらは私の編集上の出発点で、公式規格や実測にもとづく基準ではありません。本記事の数値例や字幕例は「説明用の例」で、実際の動画で測った結果ではありません。後半の決定シートに自分の動画の値を書き込み、実機で見て調整してください。

この記事の目次
  1. まず決める:1行の文字数と行数
  2. 表示秒数は「読む速度」から逆算する
  3. 改行位置は文節で決める
  4. 配色は「明暗差」と「背景の変化」で決める
  5. AIに任せる範囲と、人が確認する範囲
  6. 字幕ルールの決定シート

まず決める:1行の文字数と行数

字幕は「画面で一度に目に入る量」で決めます。1行が長いと視線の移動が増え、3行以上になると映像が隠れます。

出発点の目安は次のとおりです。

  • 縦型(スマホ全画面)、1行の文字数:12〜14文字、最大行数:2行、1枚あたりの合計:24〜28文字以内
  • 横型(16:9)、1行の文字数:16〜20文字、最大行数:2行、1枚あたりの合計:32〜40文字以内

縦型で文字数を絞るのは、文字サイズを大きく保つためです。画面の左右には余白が必要です。端まで使うと、アプリ側の表示やボタンに重なることがあります。重なる範囲はアプリごとに違うので、書き出したファイルを投稿先の画面で確認してください。

行数を2行に抑えると、1枚の字幕は最大でも合計28文字前後になります。それを超える文は、字幕を分けるか、話す内容を削ります。

表示秒数は「読む速度」から逆算する

表示秒数は、音声の区切りではなく読む速度から計算します。話すのが速くても、字幕が読めなければ意味がないからです。

出発点として、次の式を使います。

表示秒数 = 文字数 ÷ 5 + 0.3秒(最短1.0秒、最長6秒)

「5」は1秒に読む文字数の上限の目安で、0.3秒は字幕が切り替わるときの余白です。子ども向けや専門用語が多い動画なら、5を4に下げてください。

説明用の例を計算します。

  • 「保存を押します」、文字数:7、計算:7÷5+0.3=1.7、表示秒数:1.7秒
  • 「この設定を変えると、/書き出し時間が半分になります」、文字数:24、計算:24÷5+0.3=5.1、表示秒数:5.1秒
  • 「はい」、文字数:2、計算:0.7だが最短に合わせる、表示秒数:1.0秒

計算した秒数が、話している時間より長くなる場合があります。その場合は、字幕を次の発話に少し重ねる方法もありますが、基本は文を削るか分けるほうが安全です。長い文を無理に載せると、視聴者は字幕と映像のどちらも追えなくなります。

字幕ファイルは、文字だけでなく表示タイミングの情報を持ちます。YouTubeの字幕トラックの実装ガイドには、タイムコードのない文字起こしやタイミングが不正確なファイルに、YouTube側で新しいタイムコードを付ける同期の仕組みが書かれています。ただし、captions.insertのリファレンスでは、このAPIのsyncパラメータは非推奨と記載されています(2026年10月29日に確認)。自動のタイミング付けに頼らず、自分で上の式で決めた秒数をファイルに入れておくほうが、意図どおりの表示になります。

改行位置は文節で決める

同じ24文字でも、改行の位置で読みやすさは大きく変わります。ルールは4つだけです。

  1. 文節や意味のまとまりの切れ目で改行する
  2. 助詞(が・を・に・は)や句読点を行頭に置かない
  3. 数字と単位、固有名詞、「書き出し」のような用語を分断しない
  4. 1行目より2行目を同じか少し短くする

説明用の例で比べます。

  • 悪い例:「この設定を変えると、書き出し時間/が半分になります」

→ 「が」が行頭に来て、「書き出し時間」と文の終わりが離れます。

  • 良い例:「この設定を変えると、/書き出し時間が半分になります」

→ 読点で切れ、「書き出し時間が」が1行に収まります。

自動で付いた字幕は、文字数で機械的に切れていることが多く、助詞が行頭に来がちです。ここはAIに候補を出させ、人が確認するのが効率的です。

配色は「明暗差」と「背景の変化」で決める

動画の背景は場面ごとに変わります。そのため、「白文字ならよい」とは言えません。次の順で決めます。

  1. 文字は白か明るい黄など、明るい単色にする(色数は1〜2色まで)
  2. 背景が明るい場面に備えて、濃い縁取りか半透明の暗い帯を付ける
  3. 強調したい語だけ別の色にし、1枚の字幕で強調は1か所まで
  4. 最も明るい場面と最も暗い場面の2枚を書き出し、字幕を読み取れるか確認する

色だけで意味を伝えるのは避けます(赤い文字だけで「注意」を示すなど)。色の見え方には個人差があるため、太字や「注意:」のような語も併用してください。明暗差の具体的な数値基準は、本記事では扱いません。使うなら、アクセシビリティの公式基準を別途確認してください。

AIに任せる範囲と、人が確認する範囲

AIには、台本やテキスト化した発話を渡して、改行案と文字数のチェックをさせます。映像そのものや機密の内容は渡さず、説明用の文に置き換えて構いません。

依頼文の例

次の字幕テキストを、縦型動画用に整形してください。
ルール:
- 1行は最大14文字、1枚は最大2行
- 文節の切れ目で改行し、助詞と句読点を行頭に置かない
- 数字+単位、固有名詞は分けない
- 各字幕の文字数と、表示秒数(文字数÷5+0.3、最短1.0秒)を表にする
- 28文字を超える文は、意味を変えずに2枚に分ける
- 言葉の言い換えや内容の追加はしない
出力は「番号|1行目|2行目|文字数|秒数」の表にしてください。

テキスト:
(ここに台本を貼る)

人が確認すること

  • 誤変換、固有名詞、数字の誤り(AIの整形後も必ず元の台本と照合する)
  • 実際の発話と字幕のタイミング(AIの表の秒数は計算値で、音声は聞いていない)
  • 投稿先の画面で、字幕が他の表示に隠れていないか
  • 明るい場面と暗い場面での読みやすさ

字幕ルールの決定シート

下の表をコピーして、動画ごとに埋めてください。「目安」の列は本記事の出発点で、「決定」の列に自分の値を書きます。

  • 動画の形(縦/横)、目安:縦型か横型かを先に決める、決定:、確認:□
  • 最大行数、目安:2行、決定:、確認:□
  • 1行の文字数、目安:縦12〜14/横16〜20、決定:、確認:□
  • 1枚の合計文字数、目安:縦28以内/横40以内、決定:、確認:□
  • 1秒あたりの文字数、目安:5(読みにくければ4)、決定:、確認:□
  • 表示秒数の式、目安:文字数÷5+0.3、決定:、確認:□
  • 最短/最長の秒数、目安:1.0秒/6秒、決定:、確認:□
  • 改行位置、目安:文節の切れ目、助詞を行頭に置かない、決定:、確認:□
  • 分断しない語、目安:数字+単位、固有名詞、用語、決定:、確認:□
  • 文字色、目安:明るい単色(1〜2色)、決定:、確認:□
  • 縁取り/背景帯、目安:濃い縁取りか半透明の暗い帯、決定:、確認:□
  • 強調、目安:1枚につき1か所、色以外の手がかりも併用、決定:、確認:□
  • 画面端の余白、目安:投稿先アプリの表示と重ならない、決定:、確認:□
  • 確認場面、目安:最も明るい場面/最も暗い場面、決定:、確認:□
  • 最終確認、目安:投稿先の画面で再生して読めた、決定:、確認:□

運用のコツは、最初の10枚だけで試すことです。10枚を書き出して実機で再生し、「読み切れない」「改行が不自然」と感じた項目の数字だけを変えます。例えば、読み切れないなら「5」を4に下げ、行が長く感じるなら1行の文字数を2文字減らします。一度決めた値は、シートに残してシリーズ全体で使い回せます。

出典・参考資料