縦型動画(9:16)の設計:字幕と被写体が隠れない配置の考え方
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

結論から言うと、縦型動画では「画面全体が使える」と考えないのがコツです。視聴アプリの文字・ボタン・進行バーが映像に重なる場合があるため、字幕や主役は中央寄りに仮置きし、投稿先の表示で調整します。字幕は「中段の少し下」、顔や主役は「上から2〜4割」、重要な文字は四辺ぎりぎりを避ける、という配置から試せますが、これだけで隠れないことを保証するものではありません。 この記事では、1080×1920の画面を基準に、そのまま使える配置チェック表と、16:9の素材から縦型へ作り直す手順、AIに任せる範囲と人が見る箇所を示します。 なお、本文中のピクセル値や割合は、説明用に置いた仮配置例です。各アプリのUI寸法に基づく基準でも、実機で有効性を検証した数値でもありません。投稿先で必ず実機確認をしてください。
この記事の目次
なぜ横長の発想だと隠れるのか
横型で字幕を下端、主役を中央に置いていた場合も、縦型では配置を見直します。投稿先の表示によって、次のような重なりが起こり得ます。
- 下端の字幕は、投稿の説明文やアカウント名、進行バーと同じ場所になりやすい
- 右端の被写体や文字は、操作ボタンの列と重なりやすい
- 上端は、アプリのタブや検索などのUI表示が入る場合がある
- 縦の長さがある分、顔を「中央」に置くと、字幕帯と近づきすぎる
つまり、縦型の設計は「余白を取る」より「置いてよい帯を決める」作業です。
配置チェック表(1080×1920基準・説明用の仮配置例)
以下は、配置を試すための例です。表の「安全枠」は作業用の呼び名で、UIに隠れないことを保証する範囲ではありません。座標は画面左上を原点とし、xは右向き、yは下向きに測ります。
Google 広告の公式ヘルプでも、オーバーレイやボタンの位置はフォーマット、キャンペーンタイプ、画面によって異なる場合があると説明し、広告向けのセーフゾーン画像・テンプレートを案内しています。YouTube広告を作る場合はその資料を参照し、通常投稿や他のアプリでは投稿先のガイドと実際の表示を確認してください。
- 全体の安全枠(仮)、置く位置の目安:x=60〜940px、y=200〜1380px、避けるもの:四辺ぎりぎりへの文字・ロゴ
- 顔・主役、置く位置の目安:上から約15〜45%(y=300〜850付近)に目線を置く、避けるもの:下1/4に顔や手元の肝心な部分
- 字幕(本文)、置く位置の目安:y=1000〜1330付近の帯。2行まで、避けるもの:最下端、右端ボタン列の上
- 強調テロップ(見出し)、置く位置の目安:y=250〜450付近。短く、避けるもの:長文、3行以上
- 字幕の1行の長さ、置く位置の目安:全角12〜14字程度、文字サイズ60〜68px前後から試し、配置枠に収まるよう字数やサイズを調整、避けるもの:横型の感覚で20字超
- 商品・図表など見せたい対象、置く位置の目安:安全枠の中央、周囲に余白、避けるもの:端に寄せた配置
- ロゴ・クレジット、置く位置の目安:安全枠の内側の角、避けるもの:下端・右端
- 背景の変化(カット)、置く位置の目安:字幕帯の背景が明暗で変わりすぎない、避けるもの:白字幕を明るい背景に重ねる
使い方は簡単です。この数値を半透明のガイド画像(枠線だけ)として作り、編集ソフトの最上段に置いて確認し、書き出し前に非表示にします。ガイドは作業用なので、書き出しに残らないよう確認してください。
横型から縦型に作り直す確認手順
- 用途を決める。 「元の横型を縦に切り出す」のか、「縦用に新規で作る」のかを先に決めます。前者なら被写体が1つに絞れるカットだけを使います。
- ガイドを置く。 1080×1920のシーケンスに、上の表のガイドを重ねます。
- 1カットずつ、主役の位置を決める。 横型の素材を拡大して切り抜く場合、被写体が安全枠の上半分に入るかを確認します。入らないカットは使わない、または別アングルに差し替えます。
- 字幕を先に短く分ける。 1行12〜14字、2行までに収まる単位で台本を分割します(下のAI依頼文を参照)。
- 字幕を重ねて確認する。 字幕帯の背景が単調か、被写体の顔や手元と重なっていないかを見ます。
- スマホで実機確認する。 投稿先で利用できる非公開や限定公開など、公開範囲を絞れる方法でアップロードし、実際のアプリ上で上下・右端に隠れる要素がないか見ます。投稿予定の表示形式で、説明文や操作ボタンを表示した状態も確認します。確認画面と公開後の表示形式が異なる場合は、その確認だけで配置を確定せず、投稿先のガイドも照合します。ここで合わなければ、ガイドの数値を自分用に修正します。
- ミュートで見る。 字幕だけで意味が通るか、最後に確認します。
3つの作り直し方の判断表
横型素材を縦型にする方法は、主に3つあります。
- 切り抜き(拡大してトリミング)、向く場面:被写体が中央で、人物1人などシンプルな画面、注意点:解像度が下がる。左右にいる要素は消える
- 縮小して上下に余白(ぼかし背景など)、向く場面:図表や画面録画、横幅全体を見せたい説明、注意点:被写体が小さくなり、字幕を置く場所に注意
- AIで上下を補う(拡張)、向く場面:切り抜きたくないが余白も入れたくない、注意点:補われた部分は生成なので、不自然な物体がないか人が確認
AIによる拡張を使うとき
RunwayのEdit Studioでのアスペクト比拡張は、元の映像を切り抜かず、空白も残さずに、新しく広がる領域をAIが補う仕組みと説明されています。ヘルプには、プロンプトを添えて補う内容を指示でき、省略すると既存の映像の文脈とスタイルに合わせて補うと書かれています。対象動画の条件として、長さは2秒超・30秒未満(30秒を超えると自動でトリミング)、解像度480p〜1080p(720pか1080pを推奨)、フレームレート24〜30fps、カットや切り替えのない単一ショットが向く、と記載されています(2026年10月29日の自動校閲で公式本文を確認)。料金や仕様は変更されることがあるため、利用時にヘルプで再確認してください。
16:9の映像の横幅全体を残して9:16の枠に収める場合、元の映像は縦方向の一部を占め、上下に補う領域ができます。ここで重要なのは、補われた上下に字幕やUIが重なる点です。上下に生成された部分に不自然な物が出ていなくても、字幕帯の背景として使えるかは別問題です。人が次の点を見ます。
- 補われた部分に、元にない文字や顔が生成されていないか
- 被写体の輪郭付近でつなぎ目が見えないか
- 字幕帯の背景が複雑すぎないか
最初から縦型でAI生成するとき
動画生成AIで縦型を作る場合も、考え方は同じです。RunwayのGen-4 Videoのヘルプでは、9:16の出力は720×1280pxで、入力画像が最初のフレームになると説明されています。このページは旧世代モデルの説明と明記されているため、ここではGen-4の例として扱います。また、選んだ解像度が入力画像と異なると、画像をクロップするよう促されるとあります。ここから、次の準備が有効だと考えられます(これは私の提案です)。
- 入力画像を先に9:16で用意する。 クロップで主役の位置がずれるのを避けられます。
- 主役を上から2〜4割に置いた画像にする。 字幕帯(下側)を空けておけます。
- テキストプロンプトは動きの指示に絞る。 同ヘルプは、見た目の情報は入力画像が担うので、動きの記述が中心になるよう案内しています。
動画生成AIへの依頼文の例(説明用・未実行)
入力画像:9:16の縦型。人物の顔は画面上から30%付近、下3割は机の面で空けてある。
動きの指示:人物が小さくうなずき、右手で机の上のノートを指し示す。
カメラは固定。人物は画面内から出ない。画面の下側3割には新しい物を出さない。文字(字幕やテロップ)は、AIに画像の中へ描かせるより、編集ソフトで後から重ねるほうが修正しやすいです。これも私の運用上の提案で、生成結果は毎回確認が必要です。
字幕づくりをAIに任せる場合の分担
字幕の分割と短縮は、チャット系AIに任せやすい作業です。人が決めるのは、最終的な言い回しと、字幕が隠れていないかの目視確認です。
渡す情報: 台本テキスト(機密は含めず、説明用の文に置き換える)、1行の字数、行数。
依頼文の例(説明用・未実行):
次の台本を縦型動画の字幕に分けてください。
条件:1枚あたり最大2行、1行は全角14字以内。
文の途中で切る場合は、文節の区切りで改行する。
意味を変えずに、冗長な言い回しは短くしてよい。ただし数字と固有名詞は変更しない。
出力は「番号|1行目/2行目」の表形式。
台本:
今日は、動画の字幕が見切れない配置について説明します。
大事なのは、画面の下ぎりぎりに文字を置かないことです。人の確認点は、①数字や固有名詞が変わっていないか、②改行位置で意味が読み違えられないか、③実際の画面で収まっているか、です。
書き出し前の最終チェック
- ガイド画像を非表示にした
- 顔・手元・商品が、安全枠の外に出るカットがない
- 字幕は2行以内で、背景と十分なコントラストがある
- 実機で、上端・下端・右端に隠れる要素がない
- ミュートでも内容が伝わる
数値は、あなたの投稿先で一度確認し、合うように直した版を自分のテンプレートにすると、次回から手間が減ります。

