15秒CMの構成をAIと考える:フック・見せ場・締めの秒数配分
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

15秒CMの秒数配分は、フック3秒・見せ場8秒・締め4秒を出発点にすると組みやすくなります。見せ場に半分以上を渡し、伝えるメッセージは1つに絞る考え方です。この配分は公式の規格ではなく、短尺を組むときの編集上の目安です。商品や媒体に合わせて動かしてください。 AIに任せやすいのは、配分案を複数出すことと、削る候補を挙げさせることです。何を主役にするか、どこまで言わないかは、人が決めます。この記事では、配分例、AIへの依頼文、削る要素を決める質問リストを順に示します。
15秒の配分例(説明用の例)
以下は架空の「折りたたみ水筒」を想定した例です。実際に制作や検証をした結果ではありません。
- フック、秒数:0〜3秒、役割:続きを見る理由を作る、映す内容の例:かばんの中で水筒がかさばって困る場面
- 見せ場、秒数:3〜11秒、役割:約束の中身を見せる、映す内容の例:水筒がぐっと小さく畳まれ、ポケットに入る
- 締め、秒数:11〜15秒、役割:覚えてもらい、次の行動を示す、映す内容の例:商品名、一言のコピー、行動の案内を1つ
ポイントは、見せ場に8秒を渡す代わりに、特長を2つ、3つと並べないことです。15秒で複数の特長を扱うと、1つあたり数秒しか残らず、どれも印象に残りにくくなります。
目的で配分を動かす
- 商品を知ってもらう、フック:3秒、見せ場:8秒、締め:4秒
- 使い方を理解してもらう、フック:2秒、見せ場:10秒、締め:3秒
- 行動を促す(予約、購入など)、フック:3秒、見せ場:6秒、締め:6秒
行動を促す場合は、URLや期限など読む時間が必要な情報が増えます。その分、締めを長くして、見せ場を削ります。
30秒の配分例(説明用の例)
30秒は、15秒の倍に引き延ばすのではなく、「理由」と「裏づけ」を足す余裕と考えます。見せ場は最大でも2つまでにします。
- フック、秒数:0〜4秒、役割:状況か問いを提示する
- 課題・文脈、秒数:4〜10秒、役割:なぜそれが困りごとなのかを示す
- 見せ場、秒数:10〜23秒、役割:解決の瞬間を見せる。2つなら各6〜7秒
- 裏づけ、秒数:23〜26秒、役割:使い方の簡単さなど、根拠のある情報を1つだけ置く
- 締め、秒数:26〜30秒、役割:商品名、コピー、行動の案内
裏づけに数字や効果を入れるときは、出典を自分で確認できるものだけにします。AIが出した数字をそのまま載せないでください。
生成AI動画の長さと構成の関係
映像生成AIは、1回で作れる長さに上限があります。RunwayのGen-4の公式プロンプトガイドでは、5秒または10秒のクリップを作り、1回の生成は1つのシーンとして扱うとよいと案内しています。このガイドで確認できるのはGen-4についての仕様です。モデルやプランによって仕様は変わるため、使う時点の公式ページで確認してください。
この制約は、構成の考え方と相性がよいです。
- 15秒CMなら、1カット1役割で3カット前後に分けると、生成の単位と構成の単位が揃います。
- 1回の生成に「フックから締めまで」を求めず、見せ場の1カットだけを狙って作り直す方が、直しやすくなります。
- 生成した素材は少し長めに作り、編集で指定の秒数に切り詰めます。
商品名やテロップなどの文字は、AI生成映像の中に入れず、編集ソフトで後から載せる方が直しやすくなります。これは筆者側の運用上の提案です。
AIへの依頼文テンプレート
次の文面をコピーして、【 】を埋めて使ってください。入力する商品情報は、公開してよい範囲のものにします。未公開の情報や機密は、架空の説明用データに置き換えてください。
あなたは短尺CMの構成作家です。
以下の条件で、15秒版の構成案を3案出してください。
【商品・サービス】:【名前と一文の説明】
【視聴者】:【誰が、どんな場面で見るか】
【伝えたいこと】:【1つだけ】
【絶対に入れる要素】:【商品名、ロゴ、価格など】
【使えない表現】:【根拠のない効果、他社比較など】
【媒体】:【縦型SNS/テレビ/店頭モニターなど】
【音声】:【ナレーションの有無、BGMのみ、など】
出力形式:
・各案を「フック/見せ場/締め」の3区間に分け、秒数を合計15秒にする
・各区間で映す絵、テロップ、音を1行ずつ
・各案で「あえて入れなかった要素」を3つ挙げ、その理由を書く
・伝えたいこと以外の特長は入れない返ってきた案は、そのまま採用せず、次の質問リストで絞ります。30秒版が必要なら、「15秒案をもとに30秒版へ広げる。足してよいのは課題・文脈と裏づけのみ」と追加で指示します。
削る要素を決める質問リスト
構成案の各要素に、次の質問を順番に当てはめます。1つでも「はい」なら、削る候補です。
- その要素がなくても、伝えたい1つのことは伝わりますか。
- 同じ内容を、映像、テロップ、ナレーションの2つ以上で重ねていませんか。
- 初めて見る人が、説明なしで意味を理解できますか。できないなら、次の質問へ進みます。
- それは、見せ場を理解するための前提ですか、それとも会社や制作側の都合ですか。
- 読むのに時間がかかるテロップや注記が、見せ場にかぶっていませんか。
- 1カットに、動きの主役が2つ以上ありませんか。
- 特長を3つ以上並べていませんか。
- 締めに、行動の案内が2つ以上ありませんか。
- 声に出して読んだとき、ナレーションが区間の秒数に収まりますか。
- 根拠を自分で確認できない数字や効果の表現がありませんか。
削る順番の目安は、先に「重複」(質問2)、次に「並列の特長」(質問7)、最後に「文脈」(質問3、4)です。見せ場とフックは最後まで残します。
人が確認すること
AIに任せた構成案を採用する前に、次の点は人が見ます。
- 秒数の実測:編集ソフトにラフを並べ、実際の速度で再生します。ナレーションは声に出して測ります。
- 文字の読み取り:スマホの画面サイズで、テロップを初見の人が読めるか確かめます。
- 表現の根拠:効果や比較の表現は、根拠となる資料と照合します。広告としての審査や規約は、媒体と管轄ごとに異なります。出稿先の基準を確認してください。
- 生成映像の破綻:手や文字、商品の形が崩れていないか、全カットを確認します。商品の形が重要なら、AIで描かせず実写素材を使う判断もあります。
最初のラフは、静止画や仮のカットでも構いません。まず15秒の流れを再生して、見せ場に8秒の価値があるかを確かめてから、映像生成に進むと手戻りが減ります。

