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絵本の「繰り返しと変化」でお話を組む:3回の構造をAIで試作する

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

カメの雨宿りの物語を、繰り返す2場面と立場が変わる3場面目で組む絵コンテ
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

結論から言うと、先を予想できる絵本は「1回目で型を見せ、2回目でほぼ同じ型を重ね、3回目で一か所だけ変える」と組みやすくなります。読者は2回目で「次もこうなる」と予想します。3回目で、その予想がうれしく外れたり、形を変えて叶ったりします。 AIに任せるのは、この骨組みに入れる別案の量産と、変化のタイプの比較です。決めるのは人です。どの変化が主人公の願いに合うか、声に出して楽しいか、絵で描けるか。これはAIの出力からは判断できません。この記事では、骨組みシート、別案を3つ出させる依頼文、採用前の確認表を順に示します。

この記事の目次
  1. 手順1:骨組みシートを埋める
  2. 手順2:3回目の変化のタイプを選ぶ
  3. 手順3:別案を3つ出させる
  4. 手順4:確認表で採用する案を決める
  5. 入力するデータの扱い
  6. 既存作品との距離を保つ
  7. 進め方の目安

手順1:骨組みシートを埋める

先にAIへ頼まず、下のシートを自分で埋めます。空欄が多いまま頼むと、AIが勝手に補って平凡な案になりやすいためです。

【骨組みシート】
主人公と願い:
  (例)誰が/何を求めているか
繰り返す型(1〜3回目で固定するもの):
  ・行動:
  ・決まり文句(音や語尾):
  ・場所や構図:
1回目(基準):
  何が起きるか:
  結果:
2回目(同じ型+小さな差):
  1回目から変える要素は1つだけ:
  結果:
3回目(変化):
  変化のタイプ:  結果の逆転 / 規模の拡大 / 立場の入れ替え / 主人公の行動の変更
  何を変え、何を残すか:
  読者が2回目で予想すること:
結び(余韻):
  3回目の後、最後の見開きで見せるもの:

特に大事なのは「読者が2回目で予想すること」の欄です。ここが書けないと、3回目の変化が何に対する変化なのか決まりません。

説明用の例(AIには未入力の仮例)

次の例は、構造を示すために私が作った架空の例です。AIで試した結果ではありません。

主人公と願い:小さなカメのポト。雨宿りの場所を探している
繰り返す型:
  ・行動:屋根になりそうな物の下に「入れて」と頼む
  ・決まり文句:「いれて」「せまいよ」
  ・構図:毎回、右ページに先客、左ページにポト
1回目:きのこの下。先客はカタツムリ。「せまいよ」→ポトは次へ
2回目:大きな葉の下。先客はカエル。「せまいよ」→ポトは次へ
3回目:変化のタイプ=立場の入れ替え
  カタツムリとカエルが、雨の中のポトを見つけて
  「いれて」と呼びかけ、ポトが甲羅を傘代わりにする
  読者が2回目で予想すること:また断られる
結び:甲羅の下で3匹が並び、雨があがる

手順2:3回目の変化のタイプを選ぶ

変化は一度に複数入れず、ひとつに絞ります。選ぶときは次の表を使ってください。

  • 結果の逆転、向いている話:1・2回目が失敗の積み重ね、注意点:逆転の理由が絵で見えるようにする
  • 規模の拡大、向いている話:笑い、わくわく感を高めたい、注意点:拡大が続くと単調になるので、結びで止める
  • 立場の入れ替え、向いている話:関係性や思いやりを描きたい、注意点:理由づけを説明文にせず、行動で見せる
  • 主人公の行動の変更、向いている話:成長や工夫を描きたい、注意点:変化のきっかけを2回目までに仕込む

迷ったら、主人公の願いに最も近いタイプを選びます。上の例は「受け入れてもらいたい」という願いなので、立場の入れ替えが合います。

手順3:別案を3つ出させる

骨組みシートの内容を貼り付け、次の依頼文を使います。ポイントは、案ごとに変化のタイプを変えさせることと、決まり文句や台詞の完成文までは書かせないことです。

あなたは絵本の構成案を一緒に考える編集者です。
下の骨組みシートの「主人公と願い」と「繰り返す型」は変えずに、
3回目の変化だけが異なる別案を3つ出してください。

条件:
・3案は、変化のタイプをそれぞれ別にする
 (結果の逆転/規模の拡大/立場の入れ替え/主人公の行動の変更から選ぶ)
・1回目と2回目は同じ型で、変える要素は1つだけにする
・各案に「読者が2回目で予想すること」を1行で書く
・各案に、3回目の変化を絵で描くとどうなるかを1〜2行で書く
・文章の完成稿は書かず、出来事の骨組みだけを書く
・既存の絵本や作品の筋をなぞらない

出力形式:
案ごとに「変化のタイプ/1回目/2回目/3回目/予想/絵の見せ方/結び」

【骨組みシート】
(ここに貼り付ける)

返ってきた案の「予想」欄が、自分の想定する読者の予想とずれていないか見てください。ずれている案は、変化以前に型の見せ方がうまくいっていません。

手順4:確認表で採用する案を決める

3案が出たら、1案を選び、不足部分は人が直します。次の項目で確認します。

  • 2回目で予想できるか、見るポイント:家族や友人に1〜2回目だけ話し、「次はどうなる?」と聞いて予想が出るか
  • 変化は一つだけか、見るポイント:3回目で複数が同時に変わっていないか
  • 声に出して楽しいか、見るポイント:決まり文句を実際に読み上げ、リズムが崩れないか
  • 絵で描き分けられるか、見るポイント:1・2回目の構図が揃い、3回目で違いが見えるか
  • 願いにつながるか、見るポイント:変化が主人公の願いと結びついているか
  • 既存作品に似ていないか、見るポイント:筋や台詞が特定の作品に寄っていないか

読み上げと予想の確認は、人でないとできません。ここで引っかかった箇所だけを、次の依頼で直します。

採用する案は「案2」です。次の点だけを直した別案を2つ出してください。
直す点:2回目と3回目の差が小さいので、3回目の変化を読者に伝わりやすくしたい
変えないもの:主人公と願い、繰り返す型、結び

入力するデータの扱い

未発表の原稿やキャラクター設定を入力する場合は、サービスの設定を確認してください。OpenAIのヘルプでは、ChatGPTの個人向けプラン(Free、Plus、Pro)では「Improve the model for everyone」が既定で有効とされ、オフにしても保存済みのチャットは消えず、非表示にもならないと説明されています。一方で、回答へのフィードバック(高評価・低評価)を送ると、その会話全体が学習に使われることがあると書かれています。詳細はOpenAIヘルプの該当ページで確認できます(2026年10月29日に本文を確認。設定名や既定値は変わる可能性があります)。

学習利用をオフにすることは、秘密保持を保証することとは別の話です。出版社に提出前の原稿や、他者から預かった素材は、登場人物名や固有の設定を仮のものに置き換えてから入力するのが安全です。この記事の例も、置き換えを前提にした架空のものです。

既存作品との距離を保つ

「あの絵本のように」と特定の作品名や本文を貼って骨組みを作らせると、筋や言い回しが近づくおそれがあります。この記事の依頼文が「既存作品の筋をなぞらない」と指定しているのはそのためです。

文化庁は、生成AIと著作権の関係について「AIと著作権に関する考え方について」(令和6年3月15日公開)や、利用者向けのチェックリスト&ガイダンスを文化庁の「AIと著作権について」のページに掲載しています。個別の作品が侵害にあたるかどうかは、この記事では判断できません。出版や公開を考える場合は、これらの資料を確認し、必要なら専門家に相談してください。

進め方の目安

  1. 骨組みシートを自分で埋める(空欄を残さない)
  2. 変化のタイプを表から選ぶ
  3. 依頼文で別案を3つ出させる
  4. 確認表で1案を選び、声に出して読む
  5. 直す点だけを指定して再依頼する

この順なら、AIに任せる部分(別案の量産)と、人が決める部分(願いとの整合、読み上げ、描きやすさ)が分かれます。

出典・参考資料