絵本の1枚の中で目線を導く:余白と文字の位置をAIで点検する
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

結論から言うと、文字は「主役の絵を隠さず、目の流れの途中か終点に近い静かな場所」に置くと、読む邪魔になりにくくなります。AIに画像を見せると、「最初に目が止まりそうな場所」「文字を置けそうな余白」「文字が絵と干渉している箇所」を言葉にして返してもらえます。ただし、これはあくまで一つの見立てです。AIの答えを正解として採用するのではなく、自分の狙いとずれていないかを比べる材料にします。 この記事では、AIに任せる範囲と人が決める範囲を分けたうえで、絵と文字の置き方を確認する6項目の点検リストと、画像を見せて相談する質問文の例を紹介します。
AIに任せること、人が決めること
- 最初に目が止まりそうな場所の仮説を出す、AI:○、人:狙いと合うか判断する
- 文字を置けそうな余白の候補を挙げる、AI:○、人:物語上の意味や読む順序で選ぶ
- 文字が顔・手・小物と重なっていないか見る、AI:○、人:実際の画面や紙で再確認する
- 文章の内容、ページをめくる間(ま)、AI:補助まで、人:最終決定
- 印刷所の仕様(断ち切り、綴じ側の余白)、AI:不可、人:印刷所の案内を見て決める
画像をAIに読ませる場合、位置の説明は誤ることがあります。OpenAIのヘルプでは、画像の編集で選択した範囲が常に正確とは限らず、範囲外に変更が及ぶことがあると説明されています(Images in ChatGPT)。これは画像編集についての注意で、画像を見たときの位置説明の正確さを直接示すものではありません。位置の判断は大まかな見立てとして扱い、AIには「左上」「中央下」のような区分で答えてもらい、最後は自分の目で確認します。
絵と文字の置き方を確認する6項目
1ページ分の画像を見ながら、次の6項目を上から順にチェックします。AIに聞く前に自分で答えを書いておくと、返答との差が見えやすくなります。
- 主役はどこか:最初に見てほしいもの(人物の顔、動物、小物)を一つ決め、AIが挙げた「最初に目が止まる場所」と一致するかを見ます。
- 目の流れはどう動くか:主役から次に見てほしいものへ、人物の視線、道や線、明暗の差で導けているかを確認します。
- 静かな余白はあるか:模様や細かい描き込みが少なく、明るさが均一な場所が、文字を置く候補です。
- 文字が重要部分を隠していないか:顔、手、視線の先、物語の鍵になる小物に文字がかかっていないか見ます。
- 文字の読みやすさ:背景と文字の明暗差が十分か、行が長すぎないか、改行位置が不自然でないかを確認します。
- 縮小・製本しても成り立つか:サムネイルほどに縮めても主役と文字の塊が分かるか。紙の場合は、綴じ側や端に近すぎないかを印刷所の案内で確認します。
3と4は特に、絵を描き終えたあとに起きやすいずれです。文字を後から置く前提なら、絵の段階で余白を意識しておくと直しが減ります。
画像を見せて相談する質問文の例
次は説明用の例です。実際のAIで試した結果ではありません。画像は、ページ全体が見える1枚を添付します。
ChatGPTでは、画像を含むファイルを添付して内容について質問できます。画像の上限は1枚あたり20MBです。画像アップロードは無料・有料プランで利用できますが、プランごとの上限、アカウント設定、地域、利用環境などによって異なる場合があります(ファイルと音声のアップロード)。
基本の質問文
添付は、絵本の見開き左ページ(説明用に書いた例:森の道を歩くうさぎの絵)です。
読者は4〜6歳の子どもと、読み聞かせをする大人です。
このページで見てほしいものは「うさぎの表情」です。
次の順で答えてください。
1. 最初に目が止まりそうな場所を、画面を3×3に分けた位置(左上〜右下)で答える
2. そこから視線が動きそうな順番を、3か所まで挙げる
3. 文字(2行、約30文字)を置けそうな余白の候補を、位置で2つ挙げる
4. 候補に置いたとき、絵と干渉しそうな点を挙げる
5. 見えにくい部分や、画像から判断できない点は「不明」と書く
断定せず、「そう見える理由」を絵の要素(明暗、大きさ、線、視線)で添えてください。3×3の位置で答えてもらうのは、曖昧な「このあたり」を避けるためです。「判断できない点は不明と書く」と指示しておくと、推測が事実のように書かれるのを減らせます。
文字を置いた案を見せる場合
文字を仮置きした画像を添付して、次のように聞きます。
添付は、文字を仮置きしたページです。文章は「うさぎは、そっと こえをだしました。」です。
次の点を確認してください。
- 文字が顔・手・視線の先にかかっていないか
- 背景との明暗差で読みにくそうな箇所があるか
- 主役→文字の順に読める配置になっているか
問題がある箇所は位置を書き、直し方を2案ずつ出してください。複数案を比べる場合
候補を2〜3枚並べた画像を用意し、「A案とB案で、最初に目が止まる場所はどう変わるか」「文章を読み始める位置が分かりやすいのはどちらか」と聞きます。案に番号やアルファベットを画像内に入れておくと、返答と対応づけやすくなります。
返答の読み方と判断表
AIの返答が自分の狙いとずれたとき、それが絵の問題なのか、AIの見立てのずれなのかを切り分けます。
- 狙いと違う場所を「最初に目が止まる」と答えた、考えられること:背景のほうが明るい、または描き込みが多い可能性、次の一手:背景を少し落とす、主役の周りの明暗差を上げて、再度見せる
- 余白の候補が、主役のすぐ近くばかり、考えられること:余白が少なく、全体が詰まっている、次の一手:描き足す前に、文字をページ外(別枠)に置く案も試す
- 文字が顔にかかると指摘された、考えられること:仮置きの位置が主役の視線の先を遮っている、次の一手:位置を動かす。動かせないなら絵の方を直す
- 「不明」が多い、考えられること:画像が小さい、暗い、細部がつぶれている、次の一手:解像度を確認する。大きい画像で再度聞く
- 毎回答えが変わる、考えられること:判断が割れやすい構図、次の一手:割れること自体を、主役が曖昧という手がかりにする
答えが割れたときは、画像を縮小して自分でも見直してみてください。目を細めてぼかして見る方法でも、明暗の塊は確認できます。AIの返答と自分の目の結果が一致した点から直すと、判断がぶれにくくなります。
画像を渡す前に確認すること
未発表の作品や、他人に権利のある絵を扱う場合は、先に渡し方を決めておきます。学習への利用をオフにする設定と、内容の機密が守られることは別の話です。外部に出したくない原稿なら、輪郭だけの簡易版、低解像度版、または説明用に描き直した画像で相談するのが無難です。依頼文に作品名や本名、取引先名を入れる必要はありません。
また、AIの提案どおりに直した結果が読者にとって読みやすいかは、実際に読み聞かせをしたり、印刷見本を見たりして確認します。AIが得意なのは、見落としの候補を増やすことです。ページの意味を決めるのは作り手です。

