投稿ネタが尽きたとき、過去の投稿と読者の質問をAIで掘り返す手順
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

投稿ネタが尽きたときは、AIに「ネタを100個出して」と頼むより、自分の過去投稿と受けた質問を貼って、そこから「まだ書いていないこと」を拾わせるほうが使えます。ゼロから出た案は一般論になりやすく、自分のアカウントで書く理由が薄くなります。過去の発信と読者の言葉には、すでにあなたの文脈があります。 この記事では、次の流れを説明します。 1. 素材(過去投稿20〜30件、質問10〜20件)を集める 2. 個人情報を外して番号を振り、AIに貼る 3. 指示文で「種」を抽出させる 4. 切り口・根拠・使用済みを書く「種メモ表」に移す 5. 人が根拠を確認してから書く なお、本文の指示文と表は、説明用に作った例です。実際にAIへ入力して得た結果ではありません。出力は毎回変わるので、各自の素材で試してください。
1. 素材を集める(まず「量」ではなく「種類」)
AIに渡す素材は、次の2種類に絞ります。
- 過去の投稿:直近20〜30件。反応の大小は問いません。
- 受けた質問:コメント、リプライ、質問箱、メール、イベントでの声など10〜20件。
件数が少ないなら、過去投稿を手でコピーして貼るだけで十分です。
貼り付け用の整え方
1件ごとに番号を振り、日付と本文だけを残します。番号があとで「根拠」になります。
【過去投稿】
P01 | 2026-08-03 | 水やりは「土が乾いたら」と言われるけど、乾いたの基準が分からない…という声が多いので、指を第二関節まで入れる方法を紹介します。
P02 | 2026-08-10 | 鉢のサイズアップは春にやるのが基本。
P03 | 2026-09-02 | 9月に入って葉が落ち始めた件。
【受けた質問】
Q01 | 冬は水やりを何日おきにすればいいですか?
Q02 | 受け皿の水はいつ捨てるのが正解?
Q03 | 第二関節まで入れても分からないときは?(これは説明用の例で、実在のアカウントの投稿ではありません。)
渡す前に外すもの
質問者の名前、アカウント名、メールアドレス、DMの個人的な事情は削除するか、「Q01:初心者の方」のように置き換えます。未公開の売上、顧客名、契約の話も外します。
Claudeの一般向け製品(Free・Pro・Max)の公式ヘルプには、モデル改善を許可した場合に会話が確認・利用されることや、シークレットチャットは設定にかかわらずClaudeの改善には使われないことが書かれています。ただし、安全対策の仕組みが検知した会話は、安全性に関する内部モデルの改善などに使われる場合があります。同じページは、金融情報、健康記録、パスワード、機密性の高い業務文書のような情報には注意を促しています(Claudeサポート:機微なデータを入力する場合)。他人から届いた質問は、その人の許可なくそのまま渡さず、個人や機密事項が分からない形に要約してから渡します。
2. 貼る方法:本文貼り付けか、ファイルか
数十件のテキストなら、チャット欄に直接貼れば足ります。長くなる場合はファイルにしてアップロードできます。Claudeの公式ヘルプでは、チャットへのアップロードは1ファイル500MBまで・1チャット20ファイルまで、プロジェクトのファイルは1ファイル30MBまでと案内されています。ただし、プロジェクトのファイル数はコンテキストウィンドウの範囲に制約されるともあります(Claudeサポート:ファイルのアップロード。確認した範囲の内容で、プランや時期で変わる可能性があります)。
ネタ出し用途では、テキストを1つのメモにまとめ、数十件に絞って貼るほうが、AIの答えも確認も楽になります。他のAIサービスを使う場合は、そのサービスの上限を確認してください。
3. 指示文:種を拾わせる
ポイントは「新しい案を作れ」ではなく「素材から根拠つきで拾え」と指定することです。
指示文A:質問から拾う
以下は私のアカウントに届いた質問です(匿名化済み)。
質問を似たもの同士でまとめ、次の形式で最大5グループ出してください。
- グループ名
- 含まれる質問の番号
- 質問者がつまずいていると思われる点
- その点に答える投稿の切り口を1つ
制約:
- 番号が付いていない内容を根拠にしないでください。
- 質問に書かれていないことを、質問者の状況として断定しないでください。
- 一般的なハウツーの寄せ集めは不要です。
【質問】
(ここに貼る)指示文B:過去投稿の「言い残し」を拾う
以下は私の過去投稿です。
次の観点で、まだ十分に書かれていないテーマを最大5つ挙げてください。
1. 結論だけで理由や手順が省かれている投稿
2. 前提知識を省いたまま書かれている投稿
3. 続報や結果報告が書かれていない投稿
各項目に、根拠になる投稿番号と、該当する本文の短い抜き出し(20字以内)を付けてください。
投稿に書かれていない事実(数値、結果、経験)を補わないでください。
【過去投稿】
(ここに貼る)指示文C:A・Bを突き合わせる
Aの結果とBの結果を突き合わせ、「質問は多いのに、過去投稿では手薄なテーマ」を3つ選んでください。
それぞれ、切り口の案、根拠の番号(PとQ)、書くときに私が自分で用意すべき材料(写真、実体験、データ)を示してください。最後の「自分で用意すべき材料」が重要です。AIは経験を持たないので、実体験や手元の写真が必要な部分を先に洗い出させ、そこだけ自分で埋めます。
4. 種メモ表に移す
AIの回答はそのまま流してしまうと、次回には忘れます。表に残すと、ネタが尽きる状態そのものを防げます。次が記入例です(AIの出力ではなく、説明用に私が書いた例)。
- S01、切り口:「指を入れても分からない」人向けの、鉢の重さで見る判断法、根拠:Q03、P01、自分で足す材料:実際に鉢を持ち上げた感覚、乾く前後の写真、確認:未、使用済み:未
- S02、切り口:冬の水やり頻度は「何日おき」ではなく何を見るか、根拠:Q01、自分で足す材料:自分の置き場所の条件(窓際、暖房の有無)、確認:済、使用済み:2026-11-03投稿
- S03、切り口:9月の葉落ちの続報(その後どうなったか)、根拠:P03、自分で足す材料:経過写真、現在の状態、確認:未、使用済み:未
- S04、切り口:受け皿の水を捨てるタイミング、根拠:Q02、自分で足す材料:自分のやり方と理由、確認:未、使用済み:未
列の意味は次のとおりです。
- 切り口:誰の、どんな迷いに答えるか。
- 根拠:素材の番号。番号がなければ種として採用しません。
- 自分で足す材料:AIに任せず自分で用意するもの。
- 確認:根拠の中身を自分の目で見たか。
- 使用済み:投稿した日付やURL。
5. 人が確認すること
AIに任せるのは「分類」と「候補の提示」までです。次の点は人が見ます。
- 根拠の番号が実在するか:P05やQ12など、貼っていない番号を挙げていないか。
- 抜き出しが原文どおりか:言い換えられていたら、原文を見て判断する。
- 質問の意図が合っているか:AIはつまずき点を推測します。推測が外れていれば、その種は捨てます。
- 事実の正しさ:植物の管理法のように専門的な内容は、AIの補足ではなく、自分の経験や信頼できる資料で裏付けます。
採否の目安は次の表のとおりです。
- 根拠が2件以上あり、自分の経験を足せる、判断:採用して書く
- 根拠が1件だが、自分の経験が強く言える、判断:採用。ただし質問者の事情を推測で広げない
- 根拠は多いが、自分に経験がない、判断:保留。調べるか、体験してから
- 根拠の番号が見つからない、判断:破棄
- 内容が一般論だけで、自分が書く理由がない、判断:破棄
6. 続けるための運用
種メモ表は、週に1回、素材を足して更新すれば十分です。次回AIに貼るときは、使用済みの切り口の一覧も一緒に渡し、「これらと重複しないで」と条件に加えます。
前回までに使った切り口(重複不可):
S02 冬の水やり頻度
...質問が少ない時期は、指示文Bだけでも種が拾えます。反対に、投稿が少ない新しいアカウントでは、質問を集めること自体がネタ作りになります。投稿の最後に「次に知りたいこと」を一言添える運用も、素材を増やす手段になります。
投稿ネタが尽きたときに足りないのは、アイデアの数より、拾い直す仕組みであることが多いです。まずは手元の20件の投稿と10件の質問で、指示文Cまで試してください。

