ロゴやキャラクターが他社と似ていないか、特許庁のデータベースで調べる手順
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

結論から言うと、特許庁系のデータベース「J-PlatPat」で、公開されている商標・意匠の情報から、似た候補を自分で絞り込むことはできます。ただし、検索結果だけで「似ていない」「使ってよい」とは判断できません。この記事の目的は、候補を拾って記録し、専門家(弁理士など)に渡せる状態にするところまでです。 その理由は、公式のQ&Aに書かれています。J-PlatPatの称呼(類似検索)でヒットしても、それだけで法的に類似とは言えません。類似は外観・称呼・観念を総合し、取引者や需要者が混同するおそれがあるかどうかで見られます(INPIT「J-PlatPat講習会でのご質問と回答」)。逆にヒットが0件でも、安全の保証にはなりません。 この記事の例は、すべて説明用の架空のものです。「ミナトパン」というパン屋のロゴと、猫のキャラクターを使います。実際に検索して得た結果ではありません。
先に決めておく3つのこと
検索を始める前に、次の3点をメモしておくと検索語がぶれません。
- 何に使うか:店名のロゴ、商品パッケージ、グッズ、アプリのアイコンなど。
- どの商品・サービスか:パン、飲食店、衣類など。商標は「マーク」と「商品・役務」の組み合わせで見るため、ここが曖昧だと絞り込めません。
- 文字の読み方:ロゴに文字があるなら、想定する読みを挙げます。「Minato Pan」なら「ミナトパン」が基本です。複数の読みが考えられる場合は、それぞれ調べます。
J-PlatPatの検索で、すべての先行例を確認できるわけではありません。意匠は登録になるまで原則公開されません(INPIT「意匠出願前に注意すること」)。著作権の有無や、未出願・未登録で使われている名前も、このデータベースだけでは確認できません。ここは別に目視やウェブ検索で補う領域です。
商標を調べる手順(文字・読み)
J-PlatPatの「商標検索」を開きます。検索対象は「出願・登録情報」と「公報」に分かれ、前者は出願中や権利存続中のものが対象です(J-PlatPat ヘルプ「商標検索」)。まず「出願・登録情報」で調べます。
公式Q&Aは、「商標(検索用)」、次に「称呼(単純文字列検索)」、最後に「称呼(類似検索)」の順で調べ、必要なら商品・役務で絞る例を紹介しています。この記事もその順で進めます。
検索語の出し方(説明用の例)
- 1、検索項目:商標(検索用)、入力例:ミナトパン、ねらい:表記が同じものを拾う
- 2、検索項目:称呼(単純文字列検索)、入力例:ミナトパン、ねらい:読みが同じものを拾う
- 3、検索項目:称呼(類似検索)、入力例:ミナトパン、ねらい:音や響きが近いものを拾う
- 4、検索項目:称呼(単純文字列検索、?使用)、入力例:ミナト?、ねらい:前半が同じ別名を拾う
- 5、検索項目:商標(検索用)、入力例:港 みなと、ねらい:同じ意味を表す表記をOR検索で拾う
入力規則は公式に整理されています。スペース区切りの語はOR、複数の項目の間はANDで扱われます。ワイルドカードは「?」で、使えるかどうかは検索項目ごとに違います。商標(検索用)は全角文字、称呼は全角カタカナで入力します(J-PlatPat ヘルプ「商標検索」)。上の5は入力した表記を探す検索で、意味の近い言葉が自動で追加されるわけではありません。
商品・役務で絞る
区分(1〜45類)や類似群コード(英数字5桁)を条件に足すと、同じ分野のものに絞れます。区分を指定すると内部で類似群コードに変換されるため、別の区分の商標も混ざります。Q&Aにもその説明があります。混ざったものは捨てずに、比較表の「備考」に残してください。
図形(ロゴの絵柄・キャラクター)を調べる手順
絵柄は文字のように一語で検索できません。J-PlatPatの商標検索には「図形等分類」という条件があり、半角数字とドットの形式で入力します(前掲の商標検索ヘルプ)。分類コードは、J-PlatPatの図形等分類表(大・中・小分類)から選ぶ形です。
AIには「言葉への言い換え」だけ任せる
絵柄の説明を言葉にするとき、AIが使えます。ただし分類コードそのものはAIに答えさせず、AIが出した語を手がかりに、人が図形等分類表で確認します。コードを間違えて覚えている可能性があるためです。
AIに渡す依頼文の例です。
次のロゴの特徴を、商標の図形分類表で探すための言葉に言い換えてください。
・描写:丸い輪郭の猫が、パンを抱えて座っている正面向きのイラスト
・用途:パン屋の看板、包装紙
出力:
1. 主な被写体の候補語(動物、食品、人物など)を5個
2. 構図や形の候補語(円、正面、座像など)を5個
3. 読みが2通りある文字があれば、その候補
分類コードは書かないでください。発表前の未公開ロゴを扱う場合は、利用するAIへの入力が社内ルールで認められているか確認します。画像を言葉で描写する場合も、未公開の特徴を伝えることになるため、機密情報は含めず、社外秘の名前や取引先名はダミーに置き換えてください。
手順
- AIが出した被写体の語(猫、パンなど)を、図形等分類表で探す。
- 該当しそうな分類コードを2〜3個メモする。
- 商標検索の「図形等分類」にコードを入れ、必要なら商品・役務の条件を足す。
- 件数が多すぎれば条件を足し、少なすぎれば別のコードや上位の分類に広げる。
- 結果は一覧で見るだけにせず、1件ずつ開いて画像を確認する。
画像からコードを探す補助として、公式Q&Aには世界知的所有権機関(WIPO)のGlobal Brand Databaseを併用する案内もあります。
意匠を調べる手順(立体物・グッズの形)
キャラクターをフィギュアや雑貨にする場合は、商標に加えて意匠も見ます。J-PlatPatの「意匠検索」では、物品名や日本意匠分類・Dタームを使って探します。
物品名で探すときは、文献種別で「国内公報」を選び、「意匠に係る物品/物品名/原語物品名」という項目に、物品名(例:置物、ぬいぐるみ、容器)を入力します。検索後は、結果の文献番号を開いて図面を確認します(INPIT窓口「意匠検索」)。
分類での検索は二段階です。先に「意匠分類照会」でキーワードから該当する分類を探し、その分類を意匠検索にセットして登録意匠を探します(INPIT窓口「日本意匠分類・Dターム検索」)。物品名を変えても候補を十分に探せない場合は、分類からも調べます。
この手順では、フィギュアや雑貨に使うデザインを、物品名と分類から探します。画面上のキャラクターやアプリのアイコンなど、意匠について何を調べるべきか迷う場合は、専門家に用途と画像を示して相談してください。
ヒット結果を記録する比較表
見つけた候補は、その場で表に残します。後から専門家に渡すとき、検索条件が分からないと再現できないためです。次の表は、記入例(説明用の架空データ)つきです。
- 調査日、記入例(架空):2026-10-28
- 調べたもの、記入例(架空):ミナトパン ロゴ(文字+猫の絵)
- データベース/メニュー、記入例(架空):J-PlatPat 商標検索(出願・登録情報)
- 検索項目と入力、記入例(架空):称呼(類似検索)「ミナトパン」
- 絞り込み条件、記入例(架空):区分30、または類似群コードで指定
- ヒット件数、記入例(架空):(実際の件数を記入)
- 候補の番号、記入例(架空):登録第〇〇〇号(架空)
- 権利者、記入例(架空):〇〇製パン(架空)
- 状態、記入例(架空):登録済み/出願中
- 指定商品・役務、記入例(架空):パン、菓子
- 外観の所見、記入例(架空):猫の向きは違うが輪郭は丸い
- 称呼の所見、記入例(架空):「ミナト」まで同じ
- 観念(意味)の所見、記入例(架空):どちらも港を連想させる
- 要相談度、記入例(架空):高/中/低
所見欄は、「似ている」と断定せず、見たままの事実を書きます。「似ている」の判断は、あとで専門家が行います。
専門家に任せる境目
次の表は、私が作った目安です。公式の基準ではありません。
- 同じ分野で、表記・読みが同一の登録がある、動き方:使用前に専門家へ。比較表を渡す
- 読みが近い、または絵柄の分類が重なる登録が同じ分野にある、動き方:専門家へ。画像と指定商品を揃えて渡す
- 別分野でのみヒットがあり、分野が離れている、動き方:備考に残し、迷えば相談
- ヒットがない、動き方:「見つからなかった」と記録し、他の検索語でもう一度試す
- 商標登録を自社で出願したい、動き方:出願前の調査と区分の選択は専門家に依頼
専門家への依頼文の例です。
新しく使うロゴの事前調査について相談したいです。
・使い方:パン屋の看板と包装(今後グッズ化の予定)
・添付:ロゴ画像、J-PlatPatの比較表(調査日付き)
・気になる候補:表の「要相談度:高」の2件
・知りたいこと:このまま使ってよいか、出願すべきか、変更するなら何を変えるかAIは候補の見落としを減らす補助にはなりますが、「似ていない」と判断する根拠にはなりません。画像生成AIが既存のキャラクターに近い絵を出す場合もあるので、生成物ほど、この調査を公開前に回す価値があります。
なお、ここまでの画面名や項目名は、公式ヘルプやINPITの案内ページの記述に基づきます。画面の表示やメニュー名は更新されることがあるため、実際の操作では最新の画面を優先してください。

