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AIで書いた発表原稿をノート欄へ:PowerPointとGoogleスライドで使う流れ

AIを使いこなす

執筆にClaudeを使用しています。

机の上で、切り分けた原稿の短冊を5枚のスライド印刷物の下に1枚ずつ置いている手元。短冊は先頭・中央・末尾が色違いの帯で区切られ、横にノートPCとスライド送り用のリモコンがある。
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

AIが書いた発表原稿は、完成文をそのままノート欄に貼るより、スライド1枚ごとに「つなぎ」「要点」「補足」の3つに分けて、スライドの数だけ貼り分けるほうが本番で使いやすくなります。発表者ビューのノートは通読する文章ではなく、話の途中で視線を落として拾うメモだからです。 そこで原稿を最初からスライド単位に切っておきます。この記事では、AIへの分割指示文と、PowerPoint・Googleスライドで配置して確かめる手順を紹介します。

この記事の目次
  1. 先に決める:3つの役割と置き場所
  2. AIへの分割指示:コピーして使える依頼文
  3. PowerPointで配置して確認する
  4. Googleスライドで配置して確認する
  5. 二つのソフトの比較
  6. 貼ったあとに人が確認すること

先に決める:3つの役割と置き場所

AIに頼む前に、ノートに何を入れるかを決めます。

  • つなぎ、中身:前のスライドから入る一言、ノートでの扱い:先頭に1行
  • 要点、中身:そのスライドで必ず口にする内容(2〜3文)、ノートでの扱い:中央に置く
  • 補足、中身:質問が出たときに話す数字・背景・事例、ノートでの扱い:末尾に箇条書き

もう一つ、ノートには貼らない「確認」という区分を作ります。AIが元の資料にない数字や固有名詞を補った疑いがある箇所を、人が見るためのメモです。ノートに混ぜると本番で読み上げてしまう恐れがあるので、別枠で受け取ります。

AIへの分割指示:コピーして使える依頼文

AIに渡すのは、スライドのタイトルと要点、持ち時間、聴衆、元のメモです。任せるのは言い回しの下書きとつなぎの文までにして、数字や事実の確定は人が行います。

以下は説明用の例です(実際に実行した結果ではありません)。

あなたは発表原稿の編集者です。「スライド一覧」と「元メモ」をもとに、
スライドごとのノートを作ってください。

【条件】
- 持ち時間10分、聴衆は社内の他部署メンバー、です・ます調
- 出力はスライド1枚につき、次の4項目だけ。見出しは「### 番号 スライドタイトル」
  つなぎ:前のスライドから入る一言(1文。1枚目は話の入り口になる一言)
  要点:必ず話す内容(2〜3文)
  補足:質問が来たら話す内容(箇条書き最大3つ。なければ「なし」)
  確認:元メモに根拠がなく、人が確かめるべき数字・固有名詞(なければ「なし」)
- 元メモにない数値・事例・固有名詞を足さない。足りないときは「確認」に書く
- スライド枚数と順序は変えない

【スライド一覧】
1. 問い合わせ対応を見直す理由
2. 現状:返信までの流れ
3. 改善案:一次回答のテンプレート化
4. 進め方と担当
5. お願いしたいこと

【元メモ】
(ここに貼る。社外秘の情報は架空の名前・数字に置き換える)

機密情報は、AIサービス側の設定にかかわらず、貼る前に架空のデータへ置き換えておくと安全です。

返ってきた出力のうち1枚分は、たとえば次のような形になります(これも説明用の例です)。

### 3 改善案:一次回答のテンプレート化
つなぎ:ここまでの流れを踏まえ、まず改善の中心になる案をお見せします。
要点:よくある質問への一次回答をテンプレートにします。担当者ごとの書き方の差を減らし、返信の初動をそろえるのが狙いです。
補足:
- 対象にする質問の選び方
- テンプレートの更新担当
確認:なし

ノートに貼るのは、「つなぎ → 要点 → 補足」の順に並べた本文だけです。見出しの行と「確認」の行は除きます。

PowerPointで配置して確認する

  1. 編集画面で、ノートを入れたいスライドのサムネイルを選びます。
  2. スライド下のノート枠(「クリックしてノートを追加」と表示される部分)に、そのスライド分だけを貼ります。枠が見えないときは、ウィンドウ下部のタスクバーにある「ノート」をクリックします。枠は上の境界線を上へドラッグして広げられます(Microsoft公式ヘルプ:発表者のメモを追加する)。
  3. 1枚目から順に繰り返します。
  4. スライドショーを開始して発表者ビューを開きます。1台のモニターでWindows版を使う場合は、スライドショー左下のコントロールバーにある「発表者ビューの表示」ボタンを選びます。Mac版は「スライドショー」→「Presenterビュー」です(発表者ビューの公式ヘルプ)。ノートは右側のウィンドウに表示され、長い文は自動で折り返されます。発表者ノートは自分のモニターに出て、観客側には表示されません。
  5. 紙で見直すときは、「ファイル」→「印刷」で「フル ページ サイズのスライド」の下向き矢印から「ノート」を選びます。1枚の印刷ページに入るのは1枚のスライドとそのノートだけです(印刷の公式ヘルプ)。1ページに収まるかを、分量の目安にできます。

Googleスライドで配置して確認する

編集画面には、スライドの内容を編集する領域とは別に「スピーカーノート」の領域があります(Googleスライドの画面構成)。

  1. 左のサムネイルから、貼りたいスライドを選びます。
  2. スピーカーノート欄をクリックして、そのスライド分の「つなぎ・要点・補足」を貼ります。欄が見つからないときは、同じヘルプに載っているショートカットで入力先へ移動できます(Windows・ChromeOSはCtrl+Alt+Shift+S、MacはCommand+Option+Shift+S)。
  3. 全スライド分を順に貼ります。
  4. パソコンでは、右上の「スライドショー」横の下矢印から「プレゼンター表示」を選び、スピーカーノートを表示して確認します(プレゼンテーションの開始方法)。複数のモニターを使う場合はChromeと追加のモニターが必要で、表示オプションでプレゼンター表示と全画面の出力先を選べます。

編集画面の「表示」メニューにある項目名や、ノート欄の上下の位置は、確認した資料に記載がないため書いていません。お使いの画面で確かめてください。

貼り付けで太字や文字サイズが崩れるときは、いったんプレーンテキストのエディタを通してから貼ると、書式が乱れにくくなります。

二つのソフトの比較

  • 編集画面での入力場所、PowerPoint:スライド下のノート枠、Googleスライド:スピーカーノート欄
  • 入力先への移動、PowerPoint:「ノート」ボタンで枠を表示、Googleスライド:専用ショートカットあり
  • 本番での確認、PowerPoint:発表者ビュー、Googleスライド:プレゼンター表示
  • 紙での確認、PowerPoint:印刷レイアウトで「ノート」を選択、Googleスライド:本記事では扱いません

貼り方そのものに大きな差はなく、違いが出るのは確認の段階です。PowerPointは印刷のノート形式で分量を見直せます。

貼ったあとに人が確認すること

AIが整えた文章でも、次の点は人が見ます。

  • 枚数の対応:ノートの数とスライドの数が一致し、3枚目のノートが3枚目に入っているか。貼り付け途中で選択スライドを間違えると、ずれが起きます。
  • 数字と固有名詞:「確認」欄に挙がった項目と、スライドの数字が一致しているか。
  • つなぎの重複:「それでは次に」が毎枚並んでいないか。
  • 声に出した長さ:全スライドを自分の話速で読み、持ち時間に収まるか。1枚だけ極端に長いときは、補足へ移すか削ります。
  • 演出メモの混入:「ここで笑顔」のような、読み上げない指示が残っていないか。

最後に、発表者ビューまたはプレゼンター表示を開いたまま、スライドを数枚送ります。ノートの文字が小さすぎないか、1枚で数行以内に収まっているかを確かめます。オンライン会議で画面を共有するときは、共有する対象の選び方によってはノートが相手に見えることがあります。本番前に、共有する画面やウィンドウを確認してください。

出典・参考資料