Google広告の検索語句レポートから顧客の言葉を拾う:AIでの整理の進め方
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

結論から言うと、検索語句レポートは「検索語句を意図別に分類し、その言葉を広告文やLPの見出しに戻す」手順で、顧客理解の材料として使えます。AIには分類と下書きを任せ、「その語句は自社の提供範囲に合うか」「どの文面に反映するか」は担当者が決めます。 この記事では、そのための分類表、AIへの依頼文、広告文・LPへの反映メモの書式を順に示します。ここでの例はすべて「説明用の例」で、実際のアカウントの数値や成果ではありません。
この記事の目次
検索語句レポートで見るもの
検索語句レポートは、ユーザーが実際に入力し、広告の表示につながった検索語句と掲載結果を確認するレポートです。Google広告ヘルプでは、広告文やランディングページの改善に使えることが説明されています。また、検索の量が十分でない語句は、プライバシー保護のためレポートに表示されない場合があります。つまり、手元の一覧は顧客の言葉の全部ではなく「見えている範囲」です。
登録したキーワードは広告主が決めた言葉ですが、検索語句は顧客が選んだ言葉です。ここに「比較したい」「ダブルブッキングが困る」といった状況が出ます。調整だけに使うと「不要語を除外する」で終わりがちなので、除外とは別に、顧客の言葉を拾う目的で見ます。
手順1:AIに渡すデータを用意する
レポートをCSVなどでダウンロードし、次の列だけ残します。列名は画面や言語設定で異なる場合があるので、手元の表に合わせてください。
- 検索語句
- キャンペーン/広告グループ
- 表示回数、クリック、費用、コンバージョン(あれば)
渡す前に確認することがあります。検索語句には人名、会社名、電話番号、メールアドレスのような個人・取引先を特定できる文字列が混ざることがあります。見つけたら削除するか伏せ字にしてください。AIサービスの学習利用の設定と、情報の秘密保持は別の話です。設定を「学習に使わない」にしても、社外に出してよいデータかどうかは自社のルールで決めます。
最初は100行程度を目安に分けて渡す運用を提案します。これはAIの仕様上の上限ではありません。入力と出力の行数、語句の対応を確認し、抜けや重複があれば行数を減らしてやり直します。
手順2:意図別の分類枠を決める
分類の枠は、先に人が決めておきます。以下は編集上の提案で、商材に合わせて増減してください。
- 課題認識、見分ける手がかり:「原因」「なぜ」「〜できない」「〜 困る」、主な反映先:LP冒頭の課題提示、ブログ・FAQ
- 比較検討、見分ける手がかり:「比較」「違い」「おすすめ」「他社名」、主な反映先:比較表、選び方の説明、広告文の強み
- 指名、見分ける手がかり:自社名・商品名、主な反映先:指名用の広告文、公式情報の確認
- 申込・料金、見分ける手がかり:「料金」「見積」「申し込み」「導入」、主な反映先:料金の見せ方、CTA、フォーム
- 条件指定、見分ける手がかり:「無料」「安い」「個人」「法人」「地域」、主な反映先:対象条件の明記、除外の検討
- 利用中・サポート、見分ける手がかり:「ログイン」「解約」「使い方」、主な反映先:サポート導線、除外の検討
- 対象外、見分ける手がかり:求人、別商品、無関係な意味の語、主な反映先:除外キーワード候補
- 判断不能、見分ける手がかり:文脈がなく意味が割れる語、主な反映先:保留(人が見る)
手順3:AIへの依頼文を使う
次の依頼文に、手順1のデータを貼ります。
あなたは広告運用の分析補助です。
以下は、自社サービス「(サービス名と一文の説明)」の
Google広告の検索語句の一覧です(個人情報は除去済み)。
# 提供している範囲
(提供するもの/提供しないものを箇条書きで)
# やってほしいこと
1. 各検索語句を次の意図に分類する:
課題認識/比較検討/指名/申込・料金/条件指定/利用中・サポート/対象外/判断不能
2. 表の列は、検索語句/意図/分類の根拠となった語/
検索者が置かれていそうな状況(推測は「推測」と書く)/確信度(高・中・低)
3. 意味が割れる語は無理に分類せず「判断不能」にする
4. 「対象外」は除外キーワードの“候補”として別表にまとめ、
一般語を除外すると必要な検索まで消える危険があれば注記する
5. 表の後に、意図ごとの件数と、頻出する言い回しを3つ挙げる。
複数の意図を併記した行は各意図に1件ずつ数え、集計が重複を含むと明記する
# 守ること
・一覧にない語句や数値を作らない
・サービスの機能や料金を推測で補わない
# データ
(ここに貼る)「推測は推測と書く」「判断不能を許す」の2点が肝心です。指示しても、AIが曖昧な語に自信ありげな分類を付ける場合があるため、人の確認は必要です。
出力の例(説明用の例)
架空の会議室予約サービス「ルームノート」を想定した、仮の検索語句と分類です。
- 会議室 予約 システム 比較、意図:比較検討、根拠の語:比較、状況(推測):複数製品を並べて検討中、確信度:高
- 会議室 ダブルブッキング 防ぐ、意図:課題認識、根拠の語:防ぐ、状況(推測):重複予約の問題を抱えている(推測)、確信度:高
- 会議室 予約 エクセル 限界、意図:課題認識、根拠の語:限界、状況(推測):表計算での管理に不満(推測)、確信度:中
- ルームノート 料金、意図:指名+申込・料金、根拠の語:製品名、料金、状況(推測):費用を確認している、確信度:高
- 会議室 予約 無料、意図:条件指定、根拠の語:無料、状況(推測):無料で済ませたい/試したい、確信度:中
- 貸し会議室 渋谷 安い、意図:対象外、根拠の語:貸し会議室、状況(推測):場所を借りたい人(推測)、確信度:中
- 会議室、意図:判断不能、根拠の語:なし、状況(推測):意味が広すぎる、確信度:低
「ルームノート 料金」のように2つの意図にまたがる語は、無理に1つへ寄せず併記させる運用でも構いません。
手順4:人が確認する
AIの表をそのまま使わず、次の順で確認します。
- 抜き取り確認:表示回数やクリック数の多い語句と確信度が「低」の行を中心に、全体の2〜3割を目安に目で見て、分類が妥当か確かめます。この割合は運用上の提案で、精度を保証する基準ではありません。ずれが多ければ、依頼文の「提供している範囲」を書き足してやり直します。
- 実際の検索結果を見る:判断不能や対象外の候補は、その語句を自分で検索して、どんな結果が出るか確かめます。
- 除外は慎重に:「無料」のような条件語は、顧客理解の上では価値があります。除外するかは、提供条件と費用対効果で決めます。除外の実行は広告アカウント側の作業で、AIの表は候補にとどまります。
手順5:広告文・LPへの反映メモに落とす
分類で終わらせず、次の書式で1語句(または1グループ)ごとに残します。
【日付】
【顧客の言葉】(検索語句をそのまま)
【意図】
【現在の広告文/LPでの扱い】(言及あり/なし/別の言い回し)
【反映先】広告見出し/説明文/LP見出し/FAQ/除外/保留
【案】
【確認すること】(事実・料金・提供範囲・表現の根拠)
【判断者】 【結果を見る時期】記入例(説明用の例)です。
【顧客の言葉】会議室 ダブルブッキング 防ぐ
【意図】課題認識
【現在の扱い】LPでは「予約を一元管理」とのみ記載。重複予約には触れていない
【反映先】LP見出し、広告見出し1本
【案】LP:「重複予約を、予約時点で防ぎます」(機能が実際にある場合のみ)
【確認すること】重複を防ぐ機能の有無と範囲を製品担当に確認
【判断者】担当者 【結果を見る時期】反映の2週間後AIには、この書式の「案」欄の下書きを頼めます。その場合は、機能の事実を自分で渡して「渡した事実の範囲でだけ書いて」と指示してください。「最安」「No.1」のように根拠が必要な表現は、AIの案に入っていないか人が必ず確認します。
反映したあとの見方
反映後は、同じ意図の語句が次の期間のレポートでどう動くかを見ます。判断は、広告文を変えた箇所、LPを変えた箇所、季節や予算の変化を分けて行います。複数を同時に変えると、何が効いたか分かりません。分類表は毎回作り直すより、前回の枠と依頼文を使い回して差分を見るほうが運用しやすくなります。

