配色と色の指定が効かない時の対処:画像生成AIに色味やトーンを正確に伝える
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

色名を書いたのに狙った配色にならない時は、色名を言い換えるより先に、色の「役割」「量」「場所」「光」を指定してください。「青い部屋」ではなく「主役色は深い青で画面の約6割、壁と床に使う。補助色は生成り色で約3割、家具に使う。差し色の黄色は小物1点だけ」と書くと、AIが色を配る手がかりが増えます。 ただし、割合や位置の指示は目安です。どのツールでも数値どおりに塗り分けられる保証はないので、この記事では「指示の型」と「外れた時の直し方」をセットで紹介します。例文はすべて説明用の例で、実際に生成して確かめた結果ではありません。
色名だけだと外れやすい理由
次の4つは、公式資料に書かれた仕様ではなく、色指定が崩れる典型パターンについての編集上の見立てです。
- 色の範囲が広い:「青」は水色から紺まで幅があり、AIはその中から選びます。
- 色の置き場所が未指定:「赤」と書くと、服にも背景にも空にも少しずつ赤が混ざることがあります。
- 被写体の固有色や光に引っ張られる:緑の葉、肌色、夕焼けの光などは、指定色より強く出やすい要素です。
- 色が多すぎる:4色以上を並べると、どれも主役になれず濁った配色になりがちです。
Midjourneyの公式ドキュメントArt of Promptingでも、色は「colored cat」という型に色の語を入れ替えて試す形で紹介されています。色は、被写体や画材、環境などと組み合わせて使うプロンプトの一要素という扱いです。色だけを単独で強く効かせたい時は、他の要素との役割分担を文章で整理する必要があります。
主役色・補助色・差し色を決める指示の型
3つの役割と割合の目安
- 主役色、面積の目安:約6割、置く場所:背景・壁・空など広い面、書き方の例:深い青緑を壁と床に
- 補助色、面積の目安:約3割、置く場所:主役の周辺、家具、衣服、書き方の例:生成り色を家具とカーテンに
- 差し色、面積の目安:1割未満、置く場所:視線を集めたい1か所、書き方の例:小さな黄色の花瓶を1つだけ
ここでの6:3:1は指示文を組み立てるための目安で、配色設計の共通ルールではありません。AIには「約」「1か所だけ」と書き、厳密な比率を期待しないほうが安全です。
そのまま使える指示文の型
【被写体と場面】を描いてください。
配色:
- 主役色:【色】(画面の約6割、【場所】に使う)
- 補助色:【色】(約3割、【場所】に使う)
- 差し色:【色】(1割未満、【1か所】だけ)
光:【色温度や時間帯】
トーン:【落ち着いた/明るい など】
上記以外の目立つ色は入れない説明用の例です。
朝の窓辺にある小さなカフェ席の写真風イメージを描いてください。
配色:
- 主役色:くすんだ深い青緑(画面の約6割、壁と床に使う)
- 補助色:生成り色(約3割、テーブルとカーテンに使う)
- 差し色:からし色(1割未満、テーブル上の花瓶1つだけ)
光:やわらかい朝の自然光、やや暖かい色味
トーン:落ち着いた低彩度
上記以外の目立つ色は入れない最後の一文は「何を入れないか」を示す役目です。ツールによって除外指定の書き方は違うので、使うツールの説明に合わせてください。
色味別の指示語リスト
色名に「トーン」と「光」の語を足すと、狙いが伝わりやすくなります。下の表は、そのまま差し替えて使える編集用の語彙集です。語の効き方はツールとモデルで変わるため、効果を保証するものではありません。
- やわらかい・淡い、指示語の例:パステル調、低彩度、明るく淡いトーン、使う時の補足:主役色に付けると全体が淡くなる
- 落ち着いた・渋い、指示語の例:くすんだ〜、ミュートカラー、グレイッシュ、使う時の補足:「〜色」の前に付けて彩度を下げる
- 鮮やか・元気、指示語の例:高彩度、ビビッド、はっきりした〜色、使う時の補足:差し色だけに使うとまとまりやすい
- 暖かい、指示語の例:暖色系の光、夕方の光、琥珀色の光、使う時の補足:色名より「光」で指定すると全体に効く
- 冷たい、指示語の例:寒色系の光、青みがかった影、曇り空の光、使う時の補足:肌や食べ物では不自然になりやすい
- 2色でまとめる、指示語の例:2色構成、デュオトーン、使う時の補足:2色の割合も書く(例:青7:橙3)
- 1色でまとめる、指示語の例:モノクロマティック、同系色グラデーション、使う時の補足:濃淡の差を指定すると平板にならない
- 昔の写真風、指示語の例:セピア、色褪せた、フィルム調、使う時の補足:彩度と明るさの指示も併記する
- 無彩色、指示語の例:グレースケール、白黒、使う時の補足:差し色を残すなら「1か所だけ着色」と書く
- 派手・未来的、指示語の例:ネオンカラー、蛍光色、虹色の光沢、使う時の補足:背景を暗くすると発色が際立つ
英語のプロンプトを使うツールでは、上記のうちpastel、sepia、duotone、neon、grayscale、iridescentなどの語が、先ほどのMidjourney公式ページの色の例にも並んでいます。
効かない時の切り分けと直し方
一度に直すと原因が分からなくなるので、1回の修正では1項目だけ変えてください。
- 色が毎回少しずれる、考えられる原因:色の幅が広い、直す一手:「深い」「くすんだ」「明るい」などの修飾語を足す
- 指定色が小物にしか出ない、考えられる原因:場所の指定がない、直す一手:「壁と床に使う」など面積の大きい場所を書く
- 全体が濁る、考えられる原因:色数が多い、直す一手:3役割以内に絞り、他の色を入れない旨を書く
- 差し色が増える、考えられる原因:差し色の数が曖昧、直す一手:「1か所だけ」「他には使わない」と明記する
- 色が薄い・強すぎる、考えられる原因:トーンが未指定、直す一手:「低彩度」「高彩度」を役割ごとに分けて書く
- 光で色が変わる、考えられる原因:照明の色が支配的、直す一手:光の色温度を先に決め、色名と矛盾させない
それでも寄らない時は、参照画像を使う手があります。Midjourneyの公式ドキュメントImage Promptsによると、参照画像は元の再現ではなく着想の素材として使われます。ここでは、画像と一緒に望む内容の全体を文章でも書くよう案内されています。また、参照の影響度を調整する--iwというパラメータがあります。ChatGPTのように、会話で修正を重ねられるツールでは、OpenAIのPrompt engineering best practices for ChatGPTにあるように、出力を見て言葉を足したり、簡素にしたりを繰り返すのが基本です。
参照画像には、自分で撮った写真や使用許諾のある画像を選んでください。他人の作品をそのまま色の見本にする場合は、利用条件を事前に確認しましょう。
配色案づくりをAIに任せる依頼文
色の決め方に迷う時は、画像を生成する前に、文章のAIに配色案を出してもらうと効率的です。AIに任せるのは案の作成までです。選ぶのは人が行います。
次の条件で、画像生成AI向けの配色案を3パターン作ってください。
用途:【例:カフェのメニュー用イメージ写真】
雰囲気:【例:朝、落ち着き、手作り感】
避けたい印象:【例:派手、寒々しい】
各案について、主役色・補助色・差し色を
「色名+彩度や明るさの修飾語」で書き、
画面の割合の目安(約◯割)と置き場所、
光の色味を添えてください。
最後に、各案をそのまま貼れる日本語の指示文にしてください。返ってきた案に対して、人が確認する点は次のとおりです。
- 3役割に収まっているか。4色以上なら削る。
- 色名が曖昧すぎないか。修飾語を足す。
- 用途に合うか。印刷物に使うなら、画面で見た色と印刷結果が一致するとは限りません。入稿前に、実際の出力条件で確かめてください。
- ブランドカラーなど厳密な色指定が必要な場合は、生成画像の色を正確な指定色として扱わず、仕上げの色調整を別の工程で行ってください。
色指定は「色名」「割合」「置き場所」「光」の4点を、役割ごとに書くのが基本です。外れたら表のとおり1項目ずつ直してください。

