入れたくない物が出てしまう時の画像生成AI指示:否定形を使わず肯定形で書き直す
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

結論から言うと、入れたくない物が出る時は、「〜なし」を足す前に、その場所に何があるのかを肯定形で書く方法を試してみてください。「通行人なし」と書く代わりに「人気のない早朝の広場」と書く。これが基本の動きです。 ただし、否定指示が常に無効なわけではありません。Midjourneyの--noのように、除外のための専用の書き方があるツールもあります。この記事では、写り込みを言い換える手順、よくある10種の言い換え例、否定指示を使ってよい場面の判断表を順に示します。 なお、記事中のプロンプトは「説明用の例」です。筆者が各ツールで生成して確かめた結果ではなく、出力は保証できません。
この記事の目次
なぜ「〜なし」だけでは伝わらないことがあるのか
Midjourneyの公式資料「Prompt Basics」は、欲しくない物より欲しい物を描写するよう勧めています。「ケーキなし」と指定したパーティーでも、ケーキが出る場合があるという例です。ただし、否定形を書くほど写り込みが増えると、すべてのモデルについて言えるわけではありません。
公式資料にも、否定の書き方に注意を促す記述があります。Midjourneyの--noの解説は、「still life gouache painting without any fruit」や「please don't add fruit!」のような文中の否定を良くない例として挙げ、除外したい物は--noの後ろに並べる形を例示しています。つまり、文章の中に否定を混ぜるより、専用の書き方を使う方が想定された使い方です。
肯定形への書き直し手順
- 何が写り込んでいるかを一語で特定する。 例:通行人、文字、電線。
- その物が本来いる場所に、代わりに何があればよいかを決める。 「通行人」なら、無人の石畳。「電線」なら、開けた空。
- 場面・光・カメラ位置のどれかで、その物が成立しにくい状況を作る。 人がいない時間帯、見上げる角度、胸から上のフレーミングなど。
- 1回で1か所だけ直す。 複数を同時に変えると、どの変更が効いたか分からなくなります。
よくある写り込み10種の言い換え例(説明用の例)
- 背景の通行人、避けたい書き方:人物なし、通行人なし、肯定形の言い換え:夜明け直後の、石畳だけが広がる静かな広場
- 文字・ロゴ、避けたい書き方:文字なし、ロゴなし、肯定形の言い換え:無地の白い壁。白い紙の質感が見える無地の紙袋
- 机の上の余計な小物、避けたい書き方:余計な物を置かない、肯定形の言い換え:机の上にあるのはノートパソコンとマグカップ1個だけ。残りの天板は木目が見える
- 眼鏡・帽子・アクセサリー、避けたい書き方:眼鏡なし、帽子なし、肯定形の言い換え:裸眼で、髪を耳にかけた女性。頭頂部まで髪が見え、耳と首元の素肌がはっきり見える
- 電線・電柱、避けたい書き方:電線なし、肯定形の言い換え:低い位置から見上げた、建物の壁と青空だけが写る構図
- 余計な手・崩れた指、避けたい書き方:手を描かない、肯定形の言い換え:胸から上のポートレート。両腕はフレームの外
- 車・看板が並ぶ道路、避けたい書き方:車なし、肯定形の言い換え:歩行者専用の、石畳と街路樹の通り
- 枠・縁取り、避けたい書き方:枠なし、肯定形の言い換え:画像の端まで風景が途切れず広がる、フルブリードの写真
- 鏡・窓への映り込み、避けたい書き方:映り込みなし、肯定形の言い換え:窓には閉じた無地のカーテン。壁一面に白い漆喰の質感が広がる
- 強い影・ギラつき、避けたい書き方:影なし、肯定形の言い換え:曇天のやわらかい拡散光で、輪郭がやさしい
言い換える時は、「無地の紙袋」「白い漆喰の壁面」のように、見せたい面の色や素材まで具体的にしてみてください。
実際の依頼文にする場合
表の言い換えは、次のように場面の描写へ組み込みます(説明用の例)。
早朝の海沿いの遊歩道。手前から奥まで、石畳の路面が
広がる道。左に白い手すり、右に砂浜と穏やかな波。
画面上部には淡いピンクから水色へのグラデーションの空が広がる。
35mm相当、目の高さ、自然光。「人物なし」「電線なし」の語を使わず、路面や空など、写したい物と構図を指定しています。
否定指示を使ってよい場面の判断メモ
- Midjourneyで物を除外したい、判断:--noを使ってよい、理由・注意:公式は専用パラメータとして案内。重みづけでは--noは-0.5相当とされています
- Stable Diffusion系で品質や雰囲気を避けたい、判断:利用ツールがネガティブプロンプトに対応していれば使う、理由・注意:Stability AIの2022年12月の記事は、避けたい要素を指定する方法として説明(当時のDreamStudioでは通常のプロンプトの末尾に専用書式で追加。現在の操作は利用ツールの案内を確認してください)
- 文章で指示する対話型AI、判断:まず肯定形を試し、直らなければ否定指示も補助的に、理由・注意:この記事で提案する試し方です。欲しい場面を具体化し、生成後の画像で効果を確認します
- 「現代的な」を避けたい等、意味が広い語、判断:肯定形で時代や服装を指定、理由・注意:Midjourneyでは--no modern clothingが語ごとに処理され、審査の警告を招く恐れがあると公式が注意。着せたい服を書く方が安全です
- 指定したい物が思いつかない、判断:否定を1語だけ試す、理由・注意:長い否定リストは避け、効果は生成後に確認
除外指定の書式は、ツールの公式案内に従ってください。Midjourneyの--noでは、除外したい要素をカンマで区切って列挙できます。--noは文末に置くパラメータなので、通常の指示文の途中には書きません。
AdobeのFireflyなど、ここで挙げていないツールの除外機能は今回確認していません。手元の画面に除外欄があるかを確認してから使ってください。
対話型AIで直す時の頼み方
ChatGPTの公式ヘルプでは、生成後に会話で修正を頼む方法や、画像の一部を選択して変更を指示する方法が案内されています。AIに任せるのは書き直し案の作成、人が見るのは画像の中身です。
書き直し案を作らせる依頼文(説明用の例):
次の画像生成用プロンプトで、通行人が写り込んでしまいます。
「人物なし」などの否定表現を使わず、人がいない理由が
場面から分かる肯定的な描写に書き直してください。
案は3つ、時間帯や場所を変えて出してください。
元のプロンプト:
夕方の商店街、アーケード、暖かい照明、人物なし生成後に部分修正を頼む依頼文(説明用の例):
この画像の構図・色・光はそのまま維持してください。
右側の看板の部分を、木目が見える無地の木の板に
差し替えてください。「そのまま維持」と「差し替える内容」を肯定形でセットにするのがポイントです。部分修正の方法や精度はツールによって異なります。ChatGPTでも、選択した範囲の外まで変更が及ぶ場合があると公式ヘルプが注意しています。
人が確認するのは次の3点です。
- 指定した代替物(無地の壁など)が出ているか
- 直したい箇所以外が変わっていないか
- 読めない文字や似たロゴなど、別の写り込みが増えていないか
それでも直らない時
- 3〜4枚まとめて生成し、1枚だけの偶然かどうか確認する。
- 言い換えを1つ変えて再生成する(手順4の通り)。
- 狙いが細かすぎるなら、画像編集ソフトで消すことも考える。生成AIだけで完璧に消す必要はありません。
否定形をやめるだけで全部が解決するわけではありません。肯定形に変えても出る時は、構図・時間帯・カメラ位置のどれかを変える方法も試してみてください。

