マガジン

画像生成AIに日本語で指示する時の書き方:曖昧な言葉を具体的な描写に置き換える

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

窓辺の木製テーブルで、手が鉛筆を使って紙片に描写を書き足している。
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

結論から言うと、「おしゃれ」「いい感じ」のような評価の言葉は、写真に写るもの(物・色・光・距離・数)に言い換えると、指示の内容を具体化できます。評価語から思い浮かべる絵は人によって異なるため、言葉だけでは意図した描写が伝わらないことがあります。 置き換えのコツは、言葉を見たら「それをカメラで撮るなら、何がどう写っているか」と自問することです。答えは次の5点に分けると出しやすくなります。 1. 何が写っているか(被写体と数) 2. どこで(背景・場所) 3. どんな光で(時間帯・向き・明るさ) 4. 何色か(主な2〜3色) 5. どう切り取るか(距離・角度・縦横比) この記事では、曖昧語30語の置き換え表、推敲前後の比較例、AIに推敲を手伝わせる依頼文を順に示します。表や例文は編集部が作成した「説明用の例」で、特定の画像生成サービスで実行して確かめた結果ではありません。サービスやモデルによって出方は変わるので、最初の1枚は「叩き台」として扱ってください。

この記事の目次
  1. 曖昧語が結果をぶらす理由と、直す時の考え方
  2. 曖昧語30語の置き換え表
  3. 推敲前後の比較例(説明用の例)
  4. 手順:曖昧語を見つけて直す
  5. 推敲をAIに手伝わせる依頼文
  6. 迷った時の判断表

曖昧語が結果をぶらす理由と、直す時の考え方

「おしゃれなカフェ」と書いても、北欧風か、ニューヨークの路面店か、古民家かは決まりません。AIは平均的な「おしゃれ」を補うので、見た目は整っていても「思っていたのと違う」になりがちです。

Midjourney の公式ドキュメント(Prompt Basics)は、「big」より「gigantic」のように具体的な語を選ぶこと、「cats」より「three cats」のように数を入れることを勧めています。同ページでは、主題・媒体(写真、イラストなど)・環境・光・色・ムード・構図を、明確にする要素として挙げています。これらは日本語の指示文を考える際の参考になります(日本語入力の解釈はツールごとに異なるため、実際の出力は各自で確認してください)。

なお、同ページは「短くシンプルなプロンプトが良い絵を出しやすい」とも述べ、細かく指定するほど自由度(バリエーション)は減るとしています。つまり、全部を書き込む必要はありません。結果を左右する要素だけを、見える言葉にするのが現実的です。

曖昧語30語の置き換え表

右列は「そのまま使える候補」です。全部入れず、1語につき1〜2要素を選んでください。

  • おしゃれ、見える描写への置き換え例:白い壁、無垢材のテーブル、花瓶に一輪のユーカリ、余白の多い構図
  • いい感じ、見える描写への置き換え例:夕方の窓辺、横から入る柔らかい光、など「どこで・いつの光か」を1つ決める
  • かわいい、見える描写への置き換え例:丸い輪郭、パステルピンクとクリーム色、毛がふわっとした子猫
  • かっこいい、見える描写への置き換え例:低い位置から見上げる角度、黒とガンメタルグレー、はっきりした影
  • きれい、見える描写への置き換え例:水滴の付いた緑の葉、ピントは中央、背景は青くぼかす(何がきれいかを名指しする)
  • 高級感、見える描写への置き換え例:黒い大理石の台、真鍮の細い縁、スポットライト一灯、小物は置かない
  • 清潔感、見える描写への置き換え例:白い洗面台、乾いた床、自然光、色は白と淡い青だけ
  • 温かい雰囲気、見える描写への置き換え例:電球色の暖かい光、木の床、湯気の立つマグカップ
  • 落ち着いた、見える描写への置き換え例:彩度を抑えたベージュとグレー、動きのない正面構図
  • エモい、見える描写への置き換え例:夕暮れのオレンジ、逆光で人物は影、フィルム写真のような粒子感
  • レトロ、見える描写への置き換え例:1970年代の喫茶店風、赤い革のソファ、色あせたフィルム写真風
  • ナチュラル、見える描写への置き換え例:木・麻・綿の素材、観葉植物、窓からの昼の光
  • シンプル、見える描写への置き換え例:被写体は1つ、無地の背景、影は薄く
  • ふんわり、見える描写への置き換え例:柔らかい逆光、背景を大きくぼかす、薄いカーテンが揺れる
  • 明るい、見える描写への置き換え例:晴れた日の午前の自然光、影は薄い、背景は白っぽい
  • 暗め、見える描写への置き換え例:夜、光源は卓上ランプ1つ、周囲は黒に沈む
  • 大きく、見える描写への置き換え例:画面の3分の2を占める、手前から見上げる
  • たくさん、見える描写への置き換え例:「りんご7個」のように数を書く
  • 少し、見える描写への置き換え例:「右に3割寄せる」「背景の明るさを少し下げる」など量や位置で書く
  • 自然な笑顔、見える描写への置き換え例:口を軽く開けて目尻にしわ、視線はカメラの外、笑い出した瞬間
  • 映える、見える描写への置き換え例:鮮やかな青空と赤い建物、左右対称の構図、縦長(4:5)
  • プロっぽい、見える描写への置き換え例:広告写真風、被写体にピント、背景はぼかす、影の少ない均一な照明
  • リアル、見える描写への置き換え例:「写真」と明記、肌や布の質感、自然光、被写界深度は浅め
  • 幻想的、見える描写への置き換え例:朝霧の森、木漏れ日の筋、青緑の色調
  • 迫力、見える描写への置き換え例:広角で足元から見上げる、波しぶきが画面いっぱい
  • 余白、見える描写への置き換え例:被写体を左下に置き、右上3割は何もない空
  • ゆるい、見える描写への置き換え例:太く丸みのある手描き風の線、色は3色まで、目は小さな点
  • 都会的、見える描写への置き換え例:夜のビル群、濡れた路面の反射、青とオレンジの看板光
  • おいしそう、見える描写への置き換え例:湯気、照り、つやのある表面、斜め上から、手前にピント、暖色の光
  • やさしい、見える描写への置き換え例:柔らかい斜めの光、角のない丸い形、淡い黄色と水色、穏やかな表情

表の使い方

  • 同じ語でも用途で答えが変わります。「かわいい」はペット写真と文房具の広告で別物になるので、表は出発点にして、自分の用途に合わせて差し替えてください。
  • 数や量(「たくさん」「少し」)は、数字か位置に直すのが基本です。
  • 縦横比は、Midjourney では末尾に --ar 2:3 のように書くパラメータで指定できます(Parameter List)。他のサービスは指定方法が異なるので、画面のメニューやヘルプで確認してください。

推敲前後の比較例(説明用の例)

例1:カフェの写真

推敲前

おしゃれなカフェの写真をいい感じに作って

推敲後

窓際の木のテーブルに、カフェラテとクロワッサン。午後の柔らかい自然光が左から入る。手前のカップにピントを合わせ、背景の店内は大きくぼかす。色はブラウンとクリーム色が中心。横長3:2、写真風。

直した点:「おしゃれ」→木のテーブルと色数、「いい感じ」→光の向きと時間帯、構図→ピントとぼかし。

例2:商品イメージ

推敲前

高級感のある香水の画像。かっこよく、プロっぽく

推敲後

黒い大理石の台に置かれた、角ばったガラスの香水瓶が1本。真上からスポットライト一灯で、台の表面に瓶の反射が映る。背景は黒に沈める。金色は瓶のキャップだけ。正面やや低めの角度、広告写真風。

直した点:3つの評価語を「素材・光・色の使い方・角度」に分解しました。

例3:人物

推敲前

自然な笑顔の女の子、かわいい感じ

推敲後

10歳くらいの女の子が公園のベンチで、笑い出した瞬間。口は軽く開き、視線はカメラの少し外。肩までの髪が風で揺れる。午前の柔らかい光、背景は緑を大きくぼかす。パステルイエローのカーディガン。上半身の写真。

直した点:「自然」→視線と動きの途中、「かわいい」→服の色と柔らかな光。

手順:曖昧語を見つけて直す

  1. 曖昧語に線を引く。 形容詞・形容動詞(おしゃれ、きれい、素敵)と、量の語(少し、たくさん)が候補です。
  2. 5点に当てはめる。 被写体・背景・光・色・切り取り方のうち、空いている所を埋めます。
  3. 結果を左右しない要素は書かない。 前述のとおり、書き込みすぎると自由度が減ります。
  4. 否定形は避ける。 Midjourney のドキュメントは、欲しくないものを文で書くと逆に出てしまうことがあるとして、除外には --no を使うよう案内しています。「人を入れない」ではなく「無人の室内」のように、あるものを書く形に直す方法もあります。他のサービスで除外を指定する方法は、それぞれのヘルプで確認してください。
  5. 1回に1箇所だけ変えて見比べる。 光だけ、色だけ、と変えると、どの言い換えが効いたか分かります。

推敲をAIに手伝わせる依頼文

評価語の言い換えは、チャット型AIに任せられます。渡すのは「用途」と「元の文」だけで十分です。顧客名や未公開の商品名など機密情報は、架空の名前に置き換えてから貼ってください。

次の画像生成用の指示文を推敲してください。用途:(例)ブログのアイキャッチ、横長元の文:(ここに貼る)条件:- 「おしゃれ」「いい感じ」などの評価語を、写真に写る物・色・光・角度・数に言い換える- 被写体、背景、光、色、構図の5点が分かる文にする- 言い換えた箇所を「元の語→置き換えた描写」の形で一覧にする- 案は方向性の違う3つ(落ち着いた配色、明るい配色、コントラストの強い配色)を出す- 元の文にない設定(人物の年齢、ブランド名など)は足さず、足した場合は明記する

人が確認する点は3つです。(1) 意図しない設定が足されていないか、(2) 実在のロゴや人物に似せる指示が混ざっていないか、(3) 画像内に文字を入れる場合、生成された文字が正しいか。3案を出させると、自分の好みが「どの描写か」も見えてきます。

迷った時の判断表

  • 雰囲気は合うが物が違う、次の一手:被写体と背景を具体名にする
  • 物は合うが暗い・明るい、次の一手:時間帯と光の向きを書く
  • どれも似た絵になる、次の一手:色を2〜3色に限定、または角度を変える
  • 余計な物が入る、次の一手:肯定形で「無人」「無地の背景」と書く、または除外用の機能を使う
  • 細かく書いたのに崩れる、次の一手:要素を減らし、重要な3点だけに絞る

出典・参考資料