Photoshopの生成塗りつぶしで不要物を消す・足す:選択範囲の作り方から書き出しまで
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

生成塗りつぶしの結果が不自然になるとき、原因はプロンプトの書き方より先に、選択範囲の取り方と元画像を壊す形で作業していることにある場合が多いです。この記事では、選択範囲の作り方と、やり直しがきくように生成結果を残す作業順を、手順として示します。 先に結論です。 • 消す:不要物を、影やにじみも含めて選択し、プロンプトは空欄のまま生成します。空欄にすると、周囲のピクセルをもとに選択範囲が埋められます。 • 足す:置きたい物の大きさと接地面を想定した範囲を選び、物・素材・光の向きを具体的に書いて生成します。 • 残す:元画像は触らず、生成後は候補を比べてから、編集用ファイルと配信用ファイルを分けて保存します。 操作の流れは、Adobeの公式ヘルプ(Edit images with Generative Fill、2026年9月15日更新と記載)で確認された内容に沿っています。なお、この記事の手順は公式ヘルプの記載にもとづくもので、筆者がPhotoshop上で実際に試した結果ではありません。画面や項目名はバージョンやプランで異なる可能性があります。選択範囲の余裕や確認の順番は、公式の仕様ではなく編集上の提案です。
この記事の目次
なぜ不自然になるのか:選択範囲が「生成の指示」になっている
Adobeの解説(Use selections for generative editing、2026年8月28日更新と記載)では、生成編集の前に領域を選び、結果を見て選択範囲やプロンプトを調整する流れが示されています。選択は、言葉で場所を説明するより精密に使えるとされ、Firefly Image 5ではマスクと周辺の文脈が使われると説明されています。
つまり、選択範囲は「どこを作り直すか」を伝える最も強い指示です。よくある失敗は次のとおりです。
- 消した跡に輪郭が残る、選択範囲側の原因(編集上の見立て):対象の縁ぎりぎりで選んでいる
- 影だけ残る、選択範囲側の原因(編集上の見立て):影や映り込みを選択に含めていない
- 足した物が浮いて見える、選択範囲側の原因(編集上の見立て):接地面や影が出る範囲を選んでいない
- 周囲の質感が変わる、選択範囲側の原因(編集上の見立て):必要以上に広く選んでいる
なお、ヘルプの記述から「選択外は絶対に変わらない」とは言えません。どのモデルでも、仕上がりは必ず目で確認してください。
作業前の準備:元画像を守る
生成は何度も試すものなので、先に戻れる場所を作ります。以下は編集上の提案です。
- 元ファイルは上書きしません。File→Openで開いたあと、すぐ別名で保存します。
- 元の画像レイヤーは複製して、元は非表示にして残します。
- 作業中の名前を決めます(例:消す_電線、足す_マグカップ)。レイヤー名は自分の管理用で、Photoshopが自動でつける名前とは別に考えてください。
- 生成後はLayersパネルで、結果がどのレイヤーとして追加されたかを必ず確認します。独立して残っていれば、そのまま非破壊で調整できます。そうなっていない場合は、生成前の状態を複製レイヤーで確保してから再試行します。
消す:選択して、プロンプトは空欄で生成する
公式ヘルプでは、Selection Brushなどの選択ツールで対象を選び、Generative Fillを選ぶ流れが示されています。コンテキストタスクバーではモデルも選べます。
手順(説明用の例:道路脇の写真から電柱を消す)
- Selection Brushで電柱をなぞります。
- 編集上の提案として、対象より少し外側まで選びます。電柱の根元の影、背景との境目のにじみも含めます。
- Generative Fillを選び、プロンプト欄は空欄のままGenerateします。
- Propertiesパネルで候補を順に切り替えます。
空欄なら、選択範囲を周囲のピクセルに基づいて埋める仕様です。まず空欄で試し、結果が合わない場合は、次のような文を試す方法もあります(編集上の提案で、空欄のほうが自然になるとは限りません)。
背景の続きとして、同じ質感の空と建物の壁だけを描く。新しい物は追加しない。範囲の目安
- 対象が小さい:輪郭に沿って、数ピクセル外まで含める程度
- 対象が背景と細かく絡む(髪、網、枝):無理に一度で消さず、範囲を分けて数回に分ける
- 消す対象が複数:一括選択より、1か所ずつのほうが比べやすい
足す:追加する領域を選び、具体的に書く
公式ヘルプでは、追加・変更をしたいときは、生成したい内容を入力します。入力例を示します(いずれも説明用です)。
手順(説明用の例:木のテーブルの空いた場所にマグカップを足す)
- 置きたい場所に、カップの大きさと形を想定した範囲を選びます。上端は余裕を、底は接地面と影が落ちる範囲まで含めます。
- 次のように書いて生成します。
木のテーブルの上に置かれた白い陶器のマグカップ。左上の窓から入る柔らかい自然光に合わせた、右下に伸びる薄い影。書くべき要素
- 何を、例:白い陶器のマグカップ、書かないとどうなりやすいか:想定と違う物が出る
- どこに、例:木のテーブルの上、書かないとどうなりやすいか:浮いたり埋まったりする
- 光、例:左上の窓から柔らかい光、書かないとどうなりやすいか:画像と光の向きが合わない
- 影、例:右下へ伸びる薄い影、書かないとどうなりやすいか:接地感が弱くなる
元画像の光の向きは、必ず自分で先に確認してから書きます。AIは画像から推測しますが、逆光や複数光源では食い違いやすいからです。
候補を比べて確認する
Propertiesで候補を切り替えながら、次の順で見ます。拡大表示(100%以上)で確認するのがおすすめです。
- 輪郭:選択範囲の境目に段差や色の帯がないか
- 光と影:影の向き・濃さが、周囲と合っているか
- 質感:粒状感、ぼけ具合、ノイズが周囲と揃っているか
- 繰り返し:同じ模様が不自然に並んでいないか
- 意図しない追加:消した場所に別の物が生えていないか
どれも合わない場合は、プロンプトを長くする前に、選択範囲を変えて再生成してください。影を含める、範囲を狭める、分割する、のいずれかで改善することが多いです(経験則ではなく、前述の「選択が最も強い指示」という考え方にもとづく手順です)。
保存と書き出し:編集用と配信用を分ける
公式ヘルプ(Save your work、2026年2月23日更新と記載)では、File→Save Asで名前・形式・保存先を選び、Layersオプションでレイヤーを保持できると説明されています。File→Save a Copyなら、開いている原本を変更せずに別形式のコピーを保存できます。
- 後で修正する、操作:Save Asでレイヤーを保持して保存、残るもの:生成結果を含む各レイヤー
- 平らなコピーを渡す、操作:Save a Copyで別形式を保存、残るもの:作業中のファイルはそのまま
- Webや投稿用、操作:File→Export→Export As、残るもの:サイズ・品質を調整した書き出し
Export As(2026年2月23日更新と記載)では、形式を選び、PNGの透明やJPGの品質などを調整できます。サイズの倍率や接尾辞も指定できます。目安として、写真ならJPG、透明が必要ならPNGを選びます。
フォルダ構成の例(説明用):
photo_001_edit.(レイヤー保持の編集用ファイル)
photo_001_web.jpg(配信用)書き出したあとは、編集用ファイルを閉じる前に、書き出したJPGを開いて、輪郭と影が編集画面と同じに見えるか確認してください。
迷ったときの判断表
- 消したあと跡が残る、まず試すこと:影・縁を含めて広めに選び直し、空欄で再生成
- 足した物が浮く、まず試すこと:接地面と影の範囲を含めて選び直し、光を書く
- 周囲まで変わった、まず試すこと:範囲を狭める、または分割する
- 候補がどれも合わない、まず試すこと:プロンプトを増やす前に選択範囲を変える
- 後で直す可能性がある、まず試すこと:レイヤー保持で保存し、配信用は別に書き出す
生成の可否はプランや設定で変わることがあります。料金やクレジットの扱いはこの記事では扱いません。必要な場合はAdobeの最新の案内で確認してください。

