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中学生がAIでゲームを作る方法:保護者と一緒に読むガイド

遊びをつくる

執筆にClaudeを使用しています。

一台のタブレットを囲む二人と、離れた机同士をつなぐ糸を描いた紙の模型。
記事のテーマをもとに制作したAI生成イラスト。

「AIを使えばゲームが作れる」という話を聞いて、子どもが興味を持ち始めた保護者の方は多いのではないでしょうか。実際、AIチャットにアイデアを話しかけるだけでHTMLとJavaScriptのコードが出てくる時代になっており、プログラミングの専門知識がなくても動くゲームを作ることは十分に可能です。 ただし「可能」と「安全に始められる」は別の話です。このガイドでは、中学生がAIでゲームを作るうえで保護者と一緒に確認しておくべきアカウントと個人情報の扱い、現実的な最初の一歩、詰まったときの対処法を順に説明します。子どもだけで読んでも、親子で読んでも、どちらでも使えるように書いています。

この記事の目次
  1. まず保護者が確認する三つのこと
  2. AIとのやり取りの基本:何をどう伝えるか
  3. 動かないときの対処法
  4. 作ったゲームを公開するときの判断基準
  5. 継続して上達するための考え方
  6. 次の行動

まず保護者が確認する三つのこと

AIツールを使い始める前に、保護者が把握しておくべき点が三つあります。

年齢制限の確認です。主要なAIチャットサービスは、利用規約で13歳未満の使用を禁止しているものが大半で、13〜17歳でも保護者の同意を求めている場合があります。中学生の年齢帯はちょうどこの境界にあたります。サービスごとに条件が異なるため、使おうとしているツールの利用規約を親子で確認することが最初のステップです。

入力する情報の範囲を決めることも重要です。AIチャットに送ったテキストはサービス側のサーバーに届きます。本名・学校名・住所・電話番号・メールアドレスをAIチャットに入力する必要は一切ありません。「ゲームのアイデアを考えてほしい」「このコードの動かない部分を直してほしい」という用途に徹すれば、個人情報を入れる場面はほぼ生じません。家庭のルールとして「AIには個人情報を入れない」を最初に約束しておくと安心です。

課金の仕組みを把握する必要があります。多くのAIツールは無料枠で始められますが、使用量が増えると有料プランへの誘導が発生します。クレジットカード情報の入力画面が出てきたら必ず保護者に相談するというルールを設けてください。無料枠の範囲でゲーム制作の入門としては十分な体験ができます。

AIとのやり取りの基本:何をどう伝えるか

AIチャットにコードを作ってもらうとき、「ゲームを作って」だけでは出来上がるものが毎回バラバラになります。最初から「仕様書の箇条書き」を渡すと、ずっと精度が上がります。

具体的には次の要素を伝えます。

  • ゲームの種類:シューティング、パズル、クイズ、避けゲームなど
  • 操作方法:キーボードのどのキー、またはクリック・タップ
  • ゴールと終了条件:スコアが一定になったらクリア、ライフがゼロになったらゲームオーバーなど
  • 出力形式:「HTML・CSS・JavaScriptを一つのHTMLファイルにまとめて」と指定すると、ブラウザで開くだけで動くファイルが手に入ります

たとえば「矢印キーで動くキャラクターが落ちてくる障害物を避けるゲームを、一つのHTMLファイルで作ってください。スコアを画面に表示して、障害物に当たったらゲームオーバーにしてください」という形です。日本語で書いて構いません。AIは日本語の指示を正しく理解してコードに変換します。

出てきたコードはそのままコピーして、テキストエディタに貼り付け、「game.html」という名前で保存し、ブラウザで開けば動作確認ができます。Windowsであれば「メモ帳」、Macであれば「テキストエディット」(プレーンテキストモードにする)で代用できます。

動かないときの対処法

AIが生成したコードが一発で動くことは多いですが、動かない場合もあります。そのとき「なんで動かないの」と焦る前に、次の順で確認してください。

まずブラウザの開発者ツールを確認します。ChromeやEdgeで「F12」キーを押すと開発者ツールが開きます。「Console(コンソール)」タブに赤字でエラーメッセージが出ていれば、それをそのままコピーしてAIに貼り付け、「このエラーが出て動きません。直してください」と伝えます。エラー文を自分で理解しようとしなくてよいので、中学生でも対処できます。

保存ファイルの拡張子を確認します。「game.html.txt」という名前で保存されていると動きません。ファイル名の最後が「.html」になっているか確認します。Windowsでは「拡張子を表示する」設定をオンにしておくとわかりやすくなります。

AIへの指示が曖昧だった場合は作り直します。修正を重ねるより、仕様を整理して最初から作り直すほうが早いことも多いです。「先ほど作ってもらったゲームで○○がうまくいきませんでした。今度は△△という条件を加えて、最初から書き直してください」と伝えると精度が上がります。

作ったゲームを公開するときの判断基準

動くゲームができたら、誰かに遊んでもらいたくなります。公開する前に確認しておきたい点があります。

素材の権利を確認します。AIがコード内に画像URLや音源URLを含めることがあります。そのURLが指している素材を無断で使えるかどうかはAIには判断できません。外部素材を使う場合は、ライセンスが明記されたフリー素材サービス(利用規約で商用・非商用の条件を確認できるもの)から自分で選んで差し替えるのが安全です。

ゲームに個人情報が入っていないか確認します。テストの過程で自分の名前をキャラクター名に使っていたり、コメント行(コードの説明文)に本名を書いていたりする場合があります。公開前にコードを見直し、個人を特定できる情報が残っていないかチェックします。

保護者と一緒に公開設定を確認します。アソバースのようなゲーム投稿プラットフォームでは、HTMLファイルやZIPファイルを直接投稿して公開できます。投稿者名を本名にしない、作品説明文に個人情報を書かないといった基本ルールを家庭で共有しておくと安心です。

継続して上達するための考え方

AIでゲームを作る最大の学習効果は、「動くものが手に入る速さ」にあります。アイデアを試して、動かして、気に入らない部分を直して、また試す、というサイクルを何度も回せることが独学の強みです。

最初は完成度にこだわらず、「一つのアイデアを動くところまで持っていく」経験を積むことが重要です。難しいことを一気にやろうとして詰まるより、シンプルなゲームを五本完成させるほうが力がつきます。

AIに頼んでコードが出てきたとき、全部を理解しようとしなくて構いません。まず「どの部分がどの動作に対応しているか」を少しずつ把握していくと、徐々に自分で修正できる範囲が広がります。「スコアを表示している場所はどこですか」「このif文は何を判定していますか」とAIに聞くと、コードの説明を日本語で返してくれます。

次の行動

まず家庭で使うAIツールを一つ選び、利用規約の年齢条件と無料枠の範囲を親子で確認してください。次に、シンプルなゲームの仕様を箇条書きで五行ほど書いてAIに渡し、出てきたHTMLファイルをブラウザで開いてみてください。動くものが手に入ったら、アソバースへの投稿も検討してみてください(HTMLファイルをそのまま投稿・公開できます)。