AIゲーム制作に必要なものリスト:パソコン・アカウント・無料ツール
遊びをつくる執筆にClaudeを使用しています。

「AIを使えばゲームが作れると聞いたけれど、何を用意すればいいのかわからない」という疑問に、この記事は正面から答えます。結論を先に言うと、必要なものは「そこそこのパソコン」「無料のアカウント数件」「ブラウザだけで動くAIツール」の三つです。専用のゲームエンジンや高額なソフトウェアはなくても始められます。 ただし「何でもいい」わけではなく、用途に合った選び方があります。パソコンのスペックがボトルネックになるケース、アカウントの無料枠で詰まるケース、ツールの組み合わせが嚙み合わないケースは、事前に把握しておくと無駄な回り道を避けられます。以下では、準備物ごとに「最低限」「あると快適」「なくてよい」の三段階で整理します。
パソコンの選び方と最低スペック
AIゲーム制作でパソコンが担う作業は、主に「ブラウザでAIと会話する」「生成されたHTMLやZIPファイルを確認・編集する」「ゲームをブラウザでテストする」の三つです。画像生成AIをローカルで動かしたり、3Dレンダリングをかけたりするわけではないので、ハイエンドマシンは不要です。
目安として、発売から5年以内のノートパソコンでメモリが8GB以上あれば、ほとんどの作業は問題なく進みます。CPUはIntelのCore i5相当またはApple Siliconのエントリーモデルで十分です。OSはWindows・macOS・ChromeOSのいずれも対応できます。
スペックよりも影響が大きいのは通信環境です。 AIへのリクエストと応答のやり取りは、ローカルの処理能力よりも通信速度に左右されます。Wi-Fiが不安定な環境では、生成が途中で途切れたりタイムアウトしたりすることがあります。有線LANか、安定した5GHz帯のWi-Fiを使えると快適です。
スマートフォンだけで完結させようとするのは現時点では難しい場面があります。生成されたHTMLファイルをローカルで確認する、テキストエディタで細かい修正を加えるといった作業は、パソコンの方が圧倒的に扱いやすいです。
必要なアカウントと無料枠の考え方
AIゲーム制作で使うサービスは、アカウント登録だけで無料から始められるものが多いです。ただし無料枠には「1日あたりの利用回数の上限」「1か月あたりのトークン数の上限」「生成できるファイルサイズの上限」など、サービスごとに異なる制限があります。制限の内容は変わることがあるため、実際に使い始める前に各サービスの公式サイトで最新の条件を確認してください。
準備しておきたいアカウントは以下の三種類です。
コード生成AI(1〜2サービス)
ゲームのロジックをHTMLやJavaScriptとして出力してくれるサービスです。代表的なものにClaude(Anthropic)、ChatGPT(OpenAI)、Gemini(Google)があります。どれか一つを主力にして、出力が意図と違うときに別のサービスで試す、という使い方が現実的です。アカウントはメールアドレスがあれば作成できます。
画像生成AI(必要に応じて)
ゲームのキャラクターや背景を素材として用意したい場合に使います。テキストのみで完結するゲーム(パズル・クイズ・数字系など)であれば、最初は不要です。必要になったタイミングで追加するので十分です。
ゲーム公開先のアカウント
作ったゲームを誰かに遊んでもらうには、公開できる場所が必要です。アソバースはHTMLファイルやZIPファイルを直接投稿して公開できるほか、外部でホストしたゲームのURLを登録する形にも対応しています。アカウント登録は無料です。
無料ツールの組み合わせ
ツールは「AIとやり取りするもの」「コードを確認・編集するもの」「ゲームをテストするもの」の三役に分けて考えると整理しやすいです。
AIとやり取りするものはブラウザ上のチャット画面で完結します。専用のアプリをインストールする必要はありません。
コードを確認・編集するものはテキストエディタです。WindowsならメモHelp(標準のメモ帳でも動きますが)、実用上はVisual Studio Codeが使いやすく、無料で入手できます。macOSでもVisual Studio Codeは動きます。ファイルの文字化けや改行コードのずれを防ぐため、UTF-8で保存できるエディタを使ってください。
ゲームをテストするものはブラウザです。Google ChromeまたはFirefoxでHTMLファイルをローカル表示(ファイルをドラッグ&ドロップ)すれば、サーバーなしに動作確認できます。ただし一部のブラウザセキュリティ設定により、外部ファイルを読み込むゲームはローカル表示では動かないことがあります。その場合はVisual Studio Codeの拡張機能「Live Server」を使うと解決しやすいです。
あると作業効率が上がるもの(必須ではない)
- GitHubアカウント:生成したコードをバージョン管理したい、または無料のホスティング(GitHub Pages)を使いたい場合に便利です。
- Figma(無料プラン):画面レイアウトをざっくり設計してからAIに指示を出すと、出力のブレが減ります。
- スプレッドシート(GoogleスプレッドシートまたはExcel):ゲームのパラメータや台詞データを整理するのに役立ちます。AIに渡すデータを表形式で用意しておくと、指示が具体的になります。
「なくてよいもの」を確認しておく
準備に迷う理由の一つは、不要なものまでそろえようとすることです。以下は一般によく挙げられますが、AIブラウザゲーム制作の出発点では不要です。
- UnityやUnreal Engine:本格的な3Dゲームや商業グレードの開発には有用ですが、HTMLブラウザゲームには不要です。インストールと学習コストが高く、最初のハードルになります。
- 有料のAIサブスクリプション:無料枠でどこまでできるかを確認してから判断してください。毎日大量に生成するか、高品質な出力にこだわるようになった段階で検討するので十分です。
- 専用のゲーム素材:AIが生成したコードだけで動くゲームは最初から作れます。素材は必要になってから調達する方が、方向性がぶれません。
- 高スペックなグラフィックボード:ローカルでAIモデルを動かす場合には必要になりますが、クラウドのAIサービスを使う限りは不要です。
次の行動
まずはパソコン・ブラウザ・テキストエディタ(Visual Studio Code推奨)の三つが手元にある状態を確認してください。次にコード生成AIのアカウントを一つ作り、「シンプルなクリックゲームをHTMLで作って」と一言送ってみてください。生成されたHTMLをブラウザで開いて動けば、環境は整っています。作ったゲームはアソバースに投稿してすぐ公開できます。

