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AIゲーム制作でよくある失敗10選と回避策

遊びをつくる

執筆にClaudeを使用しています。

既存の木製ビー玉コースを保ちながら、一つの青い橋を慎重に足す手元
記事のテーマをもとに制作したAI生成イラスト。

AIを使えばゲームが簡単に作れる、という期待は半分正しく、半分は落とし穴です。実際にAIでゲーム制作を始めた人の多くが、最初の数時間で「思ったより動かない」「どこを直せばいいかわからない」という壁にぶつかります。 この記事では、AIゲーム制作の現場でよく起きる失敗を10個に整理し、それぞれの原因と回避策を具体的に示します。「何が問題なのかすら分からない」状態を脱して、完成まで走り切るための判断基準として使ってください。

この記事の目次
  1. 失敗1〜3:指示の出し方にまつわるもの
  2. 失敗4〜6:コードの扱い方にまつわるもの
  3. 失敗7〜9:完成・公開にまつわるもの
  4. 失敗10:AIへの依存度が高すぎる
  5. 次の行動

失敗1〜3:指示の出し方にまつわるもの

失敗1:「ゲームを作って」だけで始める

AIへの最初の指示が漠然としていると、生成物も漠然とします。「シューティングゲームを作って」という指示では、AIはどんな敵が出るか、何点で終わるか、スマートフォン対応が必要かどうかを知りません。結果として、動くことは動くが自分が作りたいものと全く違う、というコードが返ってきます。

回避策は「ジャンル・操作方法・勝敗条件・画面サイズ」の4点を最初の指示に含めることです。「矢印キーで自機を動かし、上から降ってくる隕石を避けるゲームをHTML/JavaScriptで作ってください。画面は640×480px、30秒生き残ったらクリアです」という形にするだけで、出力の精度が大きく変わります。

失敗2:一度の指示で全機能を盛り込む

「キャラクター選択・レベルアップ・BGM・ランキング機能付きのRPGを作って」と一気に依頼すると、AIは全部を生成しようとしますが、各機能が中途半端になりやすく、バグの原因も特定しにくくなります。

段階的に作るのが鉄則です。まず「移動とあたり判定だけ動くプロトタイプ」を作り、動作確認してから次の機能を追加します。1つの会話で1つの機能、というリズムを守ると、問題が起きたときに「最後に追加した変更が原因」とすぐ絞り込めます。

失敗3:修正指示が「うまく動きません」だけ

動かないときに「動きませんでした」とだけ伝えても、AIは何が起きているか分かりません。ブラウザのコンソールにエラーが出ていれば、そのエラー文をそのままコピーして貼り付けます。エラーが出ていないなら「〇〇キーを押したときに△△が起きるはずが何も起きない」と症状を具体的に説明します。この一手間で、的外れな修正が返ってくる回数が大幅に減ります。

失敗4〜6:コードの扱い方にまつわるもの

失敗4:生成されたコードを理解せずに積み重ねる

AIが生成したコードをそのまま貼り付けて動作確認し、また追加依頼して貼り付け……を繰り返すと、ある時点でどこに何が書いてあるか自分でも分からなくなります。この状態では、AIに「修正して」と依頼しても、AIも文脈を見失って엉킨コードをさらに複雑にすることがあります。

コードの全文を把握する必要はありませんが、「変数名・関数名・処理のかたまり」が何を担っているかを大まかに把握する習慣をつけます。AIに「このコードの中で、プレイヤーの移動を担っている部分はどこか教えてください」と聞くのも有効です。

失敗5:バックアップを取らずに修正を重ねる

動いていたバージョンを上書きして修正し、それも動かなくなった、という状況は初心者に非常に多いです。修正前のコードをテキストファイルやメモとして残しておくだけで、いつでも戻れる安心感が作業効率を上げます。

Gitなどのバージョン管理ツールを使えれば理想的ですが、慣れていなければ「コードを更新するたびにファイル名に日付と番号を付けて別名保存する」だけでも十分です。

失敗6:ゲームループの構造を無視した機能追加

多くのブラウザゲームは「状態を更新する処理」と「画面を描画する処理」が一定間隔で繰り返すゲームループで動いています。このループの外に処理を書いてしまうと、一度しか実行されなかったり、タイミングがずれたりします。AIが生成したコードのどこがループの中か外かを確認する癖をつけると、「なぜかキャラクターが一瞬しか動かない」「スコアが更新されない」といった症状の原因をすぐ特定できます。

失敗7〜9:完成・公開にまつわるもの

失敗7:「完璧にしてから公開」と思い続ける

機能を追加し続けて完成しない、は最もよくある失敗です。最小限のゲームループ(始まって、遊べて、終わる)が動いた時点で一度公開し、フィードバックを集める方が、独りで磨き続けるより完成度が上がります。「まだ足りない」と感じる機能の多くは、他者にプレイしてもらうまで本当に必要かどうか分かりません。

失敗8:スマートフォンでの動作確認を忘れる

PCブラウザでは問題なく動くのに、スマートフォンでは操作できない、という問題は公開後に気づくことが多いです。キーボード操作をそのまま使うゲームはスマートフォンでは動きません。制作段階でAIに「タッチ操作にも対応させてください」と明示するか、操作方法をタッチとキーボードの両方に対応させるよう依頼します。

また、画面サイズが固定だとスマートフォンで表示が崩れる場合があります。CSSのmax-width: 100%やビューポートの設定についてもAIに確認しておくと安心です。

失敗9:素材の権利確認を後回しにする

BGM・効果音・画像など外部素材を使う場合、ライセンスの確認は制作の最初に行います。公開後に「使用不可の素材だった」と気づくと差し替え作業が発生します。AIに「商用利用可・クレジット表記不要のフリー素材サイトを教えてください」と聞いて候補を出してもらい、各サイトの利用規約を自分で確認する流れが確実です。著作権や利用条件の解釈に迷う場合は、素材の配布元に直接確認するか、法律の専門家に相談してください。

失敗10:AIへの依存度が高すぎる

AIは強力なツールですが、「AIが全部やってくれる」という前提で進めると、AIが誤った回答を出したときに気づけません。HTMLとJavaScriptの基本的な構造(タグの入れ子、変数の宣言、関数の呼び出し)だけでも自分で理解しておくと、生成されたコードの「おかしな部分」を見つける目が育ちます。

また、AIは会話の文脈が長くなると過去のやり取りを参照しにくくなることがあります。同じゲームに何時間も取り組む場合は、新しい会話を始める前に「現在のゲームの仕様」を簡潔にまとめたメモを用意し、会話の冒頭に貼り付けると精度が下がりにくくなります。

次の行動

まずは次のゲーム制作で、最初の指示に「ジャンル・操作方法・勝敗条件・画面サイズ」を含めることから試してみてください。修正が必要になったときはブラウザのコンソールエラー文をコピーしてAIに渡す習慣をつけると、解決までの往復回数が減ります。最小限のゲームループが動いた段階でアソバースに投稿し、実際にプレイしてもらいながら改善するサイクルに早めに入るのが、完成への一番の近道です。