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どこからもリンクされていない記事を見つけて、つなぎ直す点検手順

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

記事同士のリンクを点検する表に、編集者がペンで印を付けている。
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

孤立記事は、「全記事のURL一覧」と「記事から記事へのリンク一覧」の2枚を作り、各記事が何回リンクされているか(入リンク数)を数えれば見つかります。入リンクが0の記事が孤立候補です。同じ表に、リンク先が消えた記事(リンク切れ)と、古い記事への誘導も記録しておけば、1回の点検でまとめて直せます。 ここでは、スプレッドシートで回せる点検表の作り方、孤立の判定、AIに任せる範囲、つなぎ直しの優先順位を順に説明します。本文の表や数値は、手順を説明するための「説明用の例」で、実際のサイトで測った結果ではありません。

この記事の目次
  1. なぜ孤立記事を放っておかないのか
  2. 点検表は2枚のシートで作る
  3. 材料を集めて、AIに何を任せるか
  4. 孤立・リンク切れ・古い誘導先を判定する
  5. つなぎ直しの優先順位をつける
  6. つなぎ直しの文章をAIに作ってもらう
  7. 点検の頻度と運用

なぜ孤立記事を放っておかないのか

Googleは、リンクを使って新しいページを見つけます。公式のSEOスターターガイドでは、Googleがページを見つける主な方法は、すでにクロールしたページからのリンクだと説明されています。また、リンクに関する公式ドキュメントでは、大切なページは少なくとも1つ別のページからリンクされているべきだと案内されています。

読者側から見ても同じです。サイト内に入口がない記事は、検索かSNSから直接来た人しか読めません。書いた記事を育てたいなら、まず入口を作ることになります。

参考:

  • Google 検索セントラル「クロール可能なリンクの作り方」
  • Google 検索セントラル「SEO スターターガイド」

点検表は2枚のシートで作る

1枚に詰め込まず、「記事シート」と「リンクシート」に分けます。リンクは1本ごとに1行で記録します。

リンクシート(1行=1本のリンク)

  • A、内容:リンク元URL、説明用の例:/blog/a-guide
  • B、内容:リンク先URL、説明用の例:/blog/b-tips
  • C、内容:アンカーテキスト、説明用の例:見出しの付け方
  • D、内容:位置、説明用の例:本文 / ナビ / フッター / 関連記事枠
  • E、内容:リンク先の状態、説明用の例:200 / 301 / 404 など
  • F、内容:実体、説明用の例:通常リンク / ボタン・スクリプトのみ

Fの区別は大事です。Googleの公式ドキュメントでは、リンクとして認識されやすいのはhref属性を持つ<a>要素で、スクリプトのイベントだけで動くリンクは確実に拾われないと説明されています。見た目はリンクでも、「ボタン・スクリプトのみ」の行は入リンクに数えないでください。

記事シート(1行=1記事)

  • A、内容:URL、入れ方:記事一覧から
  • B、内容:タイトル、入れ方:同上
  • C、内容:最終更新日、入れ方:同上
  • D、内容:入リンク数(本文・関連枠)、入れ方:数式
  • E、内容:出リンク数(本文・関連枠)、入れ方:数式
  • F、内容:役割、入れ方:手動(入口記事/個別記事/旧情報)
  • G、内容:判定、入れ方:手動

D列とE列は、Googleスプレッドシートなら次の式で数えられます(リンクシートの2行目以降が対象の例)。

  • 入リンク数: =COUNTIFS(リンク!B:B,A2,リンク!D:D,"<>ナビ",リンク!D:D,"<>フッター",リンク!A:A,"<>"&A2,リンク!F:F,"通常リンク")
  • 出リンク数: =COUNTIFS(リンク!A:A,A2,リンク!D:D,"本文",リンク!F:F,"通常リンク")

ナビとフッターを除くのは、全記事に共通のリンクは「その記事が文脈の中で紹介された」ことを示さないためです。自分自身へのリンクも除いています。これは数え方についての編集上の方針なので、サイトのつくりに合わせて変えて構いません。

材料を集めて、AIに何を任せるか

材料は2つです。

  1. 記事一覧:CMSの管理画面からのエクスポート、またはサイトマップから取ります。URL、タイトル、更新日があれば足ります。
  2. リンク一覧:各記事の本文HTML(またはMarkdown)から、リンク先とアンカーテキストを抜き出します。

役割分担の目安は次のとおりです。

  • 記事本文からリンクを抜き出して表にする、担当:AI(または抽出ツール)、理由:機械的な整形作業
  • 入リンクを数える、担当:スプレッドシートの式、理由:AIの暗算は取りこぼしやすい
  • リンク先の状態(200/404など)を確認する、担当:人またはクロールツール、理由:AIがURLに実際にアクセスできるとは限らない
  • 孤立記事を残すか、統合・整理するかの判断、担当:人、理由:記事の価値は数字だけで決まらない
  • つなぎ直す文章の案、担当:AI、理由:案出しは得意。採否は人

リンク抽出の依頼文の例です。本文は未公開記事でも構いませんが、顧客名や社内URLなどはダミーに置き換えてから渡してください。

以下は私のブログ記事3本の本文(Markdown)です。
各記事の内部リンクを1本1行で、次の列のTSVにしてください。
リンク元記事のURL / リンク先URL / アンカーテキスト / 位置(本文・関連記事枠)
・外部サイトへのリンクは除外してください
・リンク先が相対パスの場合はそのまま書いてください
・推測で補わず、本文に書かれていないリンクは出力しないでください
・最後に、抽出したリンクの本数を記事ごとに書いてください

記事URL:/blog/a-guide
(本文)

出力はそのまま信じず、1〜2記事を目視で数え直して本数が合うかを確かめてください。本数は次の節の「抜け」を見つける手がかりにもなります。

孤立・リンク切れ・古い誘導先を判定する

リンクシートと記事シートが揃ったら、次の表で判定します。

  • 孤立、見つけ方:記事シートD列(入リンク数)が0、判定:入口がない
  • 孤立寸前、見つけ方:D列が1で、そのリンク元も孤立している、判定:実質的に行き止まり
  • リンク切れ、見つけ方:リンクシートE列が404や410、判定:修正が必要
  • リダイレクト経由、見つけ方:E列が301/302/308など、判定:最終URLへ書き換える
  • 古い誘導先、見つけ方:リンク先の「役割」が旧情報、判定:新しい記事へ差し替え
  • 行き止まり、見つけ方:記事シートE列(出リンク数)が0、判定:次に読む記事がない

リダイレクト経由のリンクは、リダイレクトが設定されていれば読者はたどり着けるため、緊急ではありません。ただ、Googleのリダイレクトの解説では、サーバー側のリダイレクトが最も正しく解釈されやすいとされています。一時的な措置として設定したものが残っていないかも、この機会に確認してください。リンク自体は、最終的なURLへ書き換えておくと管理しやすくなります。これは公式の指示ではなく、点検を単純にするための編集上の方針です。

参考:Google 検索セントラル「リダイレクトと Google 検索」

孤立のように見えて孤立でないケース

  • 記事一覧ページやカテゴリページからリンクされている場合は、リンクシートに一覧ページ自体の行を入れてください。入れないと、入口のある記事も0件になります。
  • 「もっと見る」ボタンで続きを読み込む一覧は、<a href>として存在しないことがあります。その場合、一覧経由の入口は機能していないと考えて点検します。
  • サイトマップに載っていても、内部リンクの代わりにはなりません。サイトマップは任意の補助で、読者の導線は別問題です。

つなぎ直しの優先順位をつける

数が多いと全部は直せません。次の順で進めると、効果の出やすいところから手を付けられます。

  • 1、条件:現役で読まれてほしい記事が入リンク0、対応:関連の強い記事2〜3本から本文リンクを足す
  • 2、条件:アクセスの多い記事にあるリンク切れ、対応:リンク先を直す。代わりがなければリンクを外す
  • 3、条件:入口記事(まとめ・入門)から旧情報への誘導、対応:新しい記事へ差し替える
  • 4、条件:行き止まり記事、対応:次に読む記事へのリンクを1本足す
  • 5、条件:内容が古く、入リンク0、対応:リライト、統合、公開停止のいずれかを判断する

アクセス数がなければ、「読者に今も勧めたいか」を1〜3の3段階でつけた手動評価で代用できます。

説明用の例として、5本のブログを点検した想定の行を示します。

  • 初心者向けガイド、入リンク:4、出リンク:3、状態:旧記事へのリンク1本、順位:3
  • 見出しの付け方、入リンク:0、出リンク:2、状態:孤立、順位:1
  • 画像の圧縮、入リンク:2、出リンク:0、状態:行き止まり、順位:4
  • 2021年の設定メモ、入リンク:0、出リンク:1、状態:孤立・内容が古い、順位:5
  • 用語集、入リンク:6、出リンク:2、状態:リンク切れ1本、順位:2

つなぎ直しの文章をAIに作ってもらう

リンク先の候補探しと、文脈に合う一文の案出しはAIに向いています。孤立記事のタイトルと要約、リンク元の候補記事の見出し一覧を渡します。

孤立している記事に、既存記事から自然に内部リンクを張りたいです。

【孤立記事】
タイトル:見出しの付け方
要約:(150字程度)

【リンク元の候補記事】
1. 初心者向けガイド:見出し一覧(H2・H3を貼る)
2. 画像の圧縮:見出し一覧
3. 用語集:見出し一覧

お願いしたいこと:
・リンクを足すと読者の役に立つ候補を、理由つきで最大3つ
・各候補で、リンクを足す見出しの位置と、挿入する一文の案
・アンカーテキストは「こちら」ではなく、リンク先の内容が分かる言葉に
・無理に関連づけが必要な候補は、挙げずに「該当なし」と書いてください

アンカーテキストについては、Googleの公式ドキュメントも、リンク先の内容を伝える具体的な言葉を使い、「詳しくはこちら」のような汎用表現を避けるよう勧めています。

AIの案を採用する前に、人が次の3点を確認します。

  1. リンク元の文脈で、読者が実際にその記事へ進みたくなるか
  2. リンク先の情報が現在も正しいか
  3. 1つの記事に新規リンクを詰め込みすぎていないか

点検の頻度と運用

記事を公開するたびに「入リンクを最低1本、出リンクを最低1本」足すルールを決めると、孤立記事の再発を防げます。全体の点検は、記事数が増えた時や、カテゴリ構成・URLを変更した直後に行うのが現実的です。毎回シートを作り直さず、リンクシートに新しい行を足していく運用にすれば、2回目以降の負担は小さくなります。

出典・参考資料