内部リンクの設計:読者が次に抱く疑問へつなぐリンクの置き方
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

内部リンクの置き場所は、「読者がその段落で何に引っかかるか」と「読み終えた後に何を知りたくなるか」から決めます。関連しそうな記事を数だけ並べても、読者は迷うだけです。 そのために、リンクを貼る前に次の3つの問いを順に確認します。 1. この記事を読み終えた人は、次に何を知りたくなるか 2. リンク先の記事は、その疑問に単独で答えているか 3. その答えは、今この段落で必要か。それとも読み終えてからで足りるか 1と2が「どの記事に貼るか」を決め、3が「本文中か末尾か」を決めます。以下、それぞれの使い方を、説明用の例を使って示します。
リンク先を選ぶ3つの問い
説明用の例として、「AIでブログ記事の構成案を作る方法」という記事を書き終えたところを想定します。
問い1:読み終えた人は、次に何を知りたくなるか
次の疑問は、たいてい3種類のどれかに分かれます。
- 実行の続き:構成案ができた。では本文はどう書くか
- つまずきの解消:出てきた見出しが、どこにでもある内容になった。どう直すか
- 比較・判断:AIに任せる範囲と、自分で決める範囲の線はどこか
自分の記事を読み返し、「ここで読者は手が止まりそうだ」という箇所に印を付けてください。印を付けた数だけリンク先が必要なのではありません。次の疑問として最も多そうなものを1〜3個に絞ります。
問い2:リンク先は、その疑問に単独で答えているか
リンク先を開いた読者が、さらに別のページを探し回ることになるなら、そのリンクは役に立っていません。リンク先の冒頭で、読者の疑問に答えているかを確認します。タイトルが似ているだけで中身が違う記事、情報が古くなった記事は外します。
問い3:その答えは、今この段落で必要か
手順の途中で必要になる情報なら本文中に置きます。読み終えてから知りたくなる情報なら末尾に置きます。この区別を誤ると、本文の途中で読者を別ページへ連れ出すか、必要な場面でリンクが見つからないかのどちらかになります。
本文中に置くか、末尾に置くか
3つ目の問いを、判断表にまとめます。
- 今の手順を進めるために、用語や前提の説明が要る、置く場所:本文中の該当文、リンクの形:文の途中に短く入れる
- 手順の失敗や例外で、読者が止まりやすい、置く場所:本文中、その手順の直後、リンクの形:「〜の場合は」と条件を添える
- 読み終えて、次の作業に進みたい、置く場所:末尾、リンクの形:次に読む理由を1文添える
- 少し関連するが、読まなくても完結する、置く場所:貼らない、リンクの形:なし
最後の行が大切です。読まなくても困らない記事は、リンクしないほうが読者のためになります。
本文中のリンクは、読者がそこで離れても戻ってこられる位置に置きます。段落の終わりや手順の直後が向いています。1つの段落に複数のリンクを詰めると、どれが重要か分からなくなります。
アンカー文の良し悪し例
アンカー文とは、リンクとして表示される文字列、およびその前後の案内文のことです。Googleのリンクに関するドキュメントは、アンカーテキストを「ページの内容を説明する、簡潔で具体的なもの」にすることを勧めています。悪い例として「Click here」や「Read more」のような文言が挙げられています。SEOスターターガイドも、リンクテキストは読者と検索エンジンにリンク先を伝えるものだと説明しています。日本語でも同じ考え方で整理できます。
以下は、いずれも説明用の例です。記事名は実在しません。
本文中の例
- 悪い、アンカー文:詳しくはこちらをご覧ください。、理由:リンク先が分からない
- 悪い、アンカー文:次はこちらです。、理由:読者の疑問と結びついていない
- 良い、アンカー文:出てきた見出しが一般論になったときは、読者の質問から見出しを書き直す手順を先に確認してください。、理由:状況と行き先が文で分かる
- 良い、アンカー文:構成案を依頼文に落とし込むときの書き方は、別記事で例を挙げています。、理由:何が書いてあるかが具体的
良い例では、リンクの文字列だけでなく、リンクの前にある「いつ使うか」の条件が読者を導いています。リンクの文字列だけで全部を説明しようとすると、長くなりすぎます。
末尾の例
- 悪い、アンカー文:関連記事:AI 記事 構成 作り方 ブログ 初心者、理由:キーワードの羅列で、読む理由がない
- 悪い、アンカー文:関連記事:関連記事1、関連記事2、理由:中身が想像できない
- 良い、アンカー文:次に読むなら:書いた本文の事実確認を、出典と照らして進める手順。構成が固まったら、公開前にここで確認します。、理由:次の作業と理由がある
末尾のリンクは、本文を読み終えた人が次に取る行動の名前をつけて書きます。
見た目だけのリンクに注意
Googleのリンクに関するドキュメントによると、Googleが通常クロールできるのは <a> タグに href 属性があるリンクです。href のない <a> タグや、リンクとして働く別のタグのスクリプトイベントからは、URLを確実に抽出できません。ブログのテーマやエディタで見た目だけボタンになっているものがないか、公開後に確認します。
AIに任せる部分と、人が決める部分
AIは、候補を並べる作業には向いています。ただし、AIは記事の本当の読者も、記事の現状も知りません。「どの記事にリンクするか」を決めるのは、人です。
AIに任せるのは次の作業です。
- 記事本文から、読者が次に抱きそうな疑問の候補を出す
- 候補ごとに、アンカー文の案を複数出す
人が決めるのは次の作業です。
- 候補のうち、実際に読者が困りそうなものを選ぶ
- 既存記事のうち、その疑問に答えているものを自分で開いて確認する
- アンカー文が、リンク先の中身と合っているか見る
次の依頼文は未実行の雛形です。記事本文は、非公開の内容や個人情報を含まない範囲で貼ってください。
以下はブログ記事の本文です。読み手は「記事を作り育てる人」を想定しています。
【やってほしいこと】
1. 読み終えた人が次に抱きそうな疑問を、5個まで挙げてください。
それぞれ「実行の続き」「つまずきの解消」「比較・判断」のどれかに分類してください。
2. 各疑問について、本文中に置く場合と末尾に置く場合のアンカー文を1案ずつ作ってください。
3. アンカー文には「こちら」「詳しくはこちら」「関連記事」だけの表現を使わないでください。
【前提】
- 私の既存記事の一覧は下に貼ります。一覧にない記事は、存在するものとして書かないでください。
- 一覧のどれが各疑問に対応しそうか、候補だけ挙げてください。確定はしません。
【既存記事の一覧】
(タイトルとURLを貼る)
【記事本文】
(本文を貼る)「一覧にない記事を存在するものとして書かない」と指定するのは、AIが存在しない記事名を作ってしまうのを防ぐためです。出てきた対応関係は、必ず人が記事を開いて確かめます。
公開前の確認手順
最後に、次の順番で記事を点検します。
- 記事を読み返し、読者が止まる箇所と、読み終えた後に出る疑問を書き出す
- 疑問ごとに、答えを持つ既存記事を1本ずつ選ぶ。なければ、記事化の候補としてメモする
- 選んだ記事の冒頭を開き、疑問に答えているかを見る
- 本文中か末尾かを、判断表で決める
- アンカー文を、「いつ・何のために・何が分かるか」が読み取れる形にする
- 公開後、リンクをクリックして遷移できるか確かめる
Googleのドキュメントは、サイト内のリンクが読者の理解をどう助けるかを考えること、各ページが少なくとも1つ別のページからリンクされることを挙げています。どこからもリンクされていない記事があれば、4の段階で、どの記事のどの疑問に対応するか考えて置き場所を探します。リンクの数を増やす目的ではなく、読者の次の疑問に答える記事を、必要な場所でつなぐことが目的です。

