小さなブランドのコンセプトが定まらないとき、誰に・何を・どんな気分でに分けて考える
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

コンセプトが決まらないときは、「やさしい」「上質」「こだわり」のような一語を探すのをやめて、次の3つに分けて書きます。 • 誰に:届けたい相手を、年齢ではなく状況で書く • 何を:相手が受け取るものを、商品名ではなく「できること・手に入る変化」で書く • どんな気分で:受け取った瞬間や使っている最中の気分を、感情の言葉で書く この3つを1文につなげたものが、小さなブランドの実用的なコンセプトです。形容詞1語と違い、チラシの文面、写真、色、価格、販売場所を選ぶときに「合う・合わない」を判定できます。 この記事では、3要素の記入表、AIに壁打ちを頼む依頼文、決めたコンセプトが効いているかを確かめる質問を順に示します。
この記事の目次
抽象語で止まる理由は「判断に使えない」から
「あたたかい雰囲気のブランド」と決めても、次の場面で迷います。
- 写真は明るい自然光か、落ち着いた暗めのトーンか
- 価格を下げて試しやすくするか、少量で高めに出すか
- イベントでは試食を配るか、静かに座れる席を用意するか
「あたたかい」だけでは、どれを選んでも間違いと言えません。相手・提供するもの・気分を具体的にすれば、選択肢が絞れます。
3要素の記入表
次の表をコピーして埋めてください。各行は「悪い例→良い例」の形で考えると進めやすくなります。
- 誰に、問い:どんな状況の人が、いま困っている・求めている?、書き方のルール:属性より状況。「30代女性」ではなく「平日の夜に自分のための時間が取れない人」、書く欄:
- 何を、問い:その人は、あなたから何を受け取って何ができる?、書き方のルール:商品名やカテゴリではなく、できること・変化、書く欄:
- どんな気分で、問い:受け取った直後と、使っている最中はどんな気分?、書き方のルール:「おしゃれ」ではなく「肩の力が抜ける」のような感情・体感、書く欄:
- 外したいこと、問い:その気分を壊すものは?、書き方のルール:3つまで。色、言葉、売り方など、書く欄:
- 1文版、問い:「【誰に】に、【何を】を、【気分】で届ける」、書き方のルール:声に出して違和感がないか、書く欄:
「外したいこと」はコンセプトの3要素そのものではありませんが、判断基準として役立つので表に入れています。
決める手順
- 既存のお客さんを3人思い浮かべる。 実際に買ってくれた人、問い合わせをくれた人、友人でも構いません。まだいなければ「最初に使ってほしい1人」を想定します。
- 「誰に」を状況で書く。 いつ、どこで、何に困っているか(または何を楽しみにしているか)を書きます。複数人を並べず、まず1人に絞ります。
- 「何を」を変化で書く。 「ハンドクリームを売る」ではなく「作業の合間に、手元を整えて気持ちを切り替えられる」のように書きます。
- 「どんな気分で」を感情語で3候補出し、1つ選ぶ。 選ぶ基準は、「何を」と矛盾せず、競合と少し違うかどうかです。
- 1文にして、外したいことを3つ決める。 全部埋まったら、後述の確認質問にかけます。
AIに壁打ちを頼む依頼文
AIは、候補を広げたり、矛盾を指摘したりするのに向いています。決めるのは自分です。AIには下書きの表と事実を渡し、AIが埋めた部分は自分の言葉で言い換えられるか確かめてください。
渡す情報は、扱う商品、価格帯、販売場所、お客さん像の事実だけにします。取引先名や顧客の個人情報、未発表の情報は入れません。入れる必要がある場合は「A店」「顧客1」のような仮名に置き換えます。
あなたはブランドの壁打ち相手です。以下の情報をもとに、
「誰に・何を・どんな気分で」の3要素を整理してください。
【事実】
- 扱うもの:(例:手作りの紅茶ブレンド、1缶1,800円)
- 販売場所:(例:月1回のマルシェとオンライン)
- 実際のお客さん:(例:マルシェで2回以上買ってくれた人の特徴を3点)
- 自分が大事にしていること:(箇条書きで3つ)
【お願い】
1. 「誰に」を状況で3案、「何を」を変化で3案、「どんな気分で」を感情語で5案ずつ出す
2. 案同士の組み合わせで矛盾するものがあれば指摘する
3. 最も整合する組み合わせを1つ選び、「【誰に】に、【何を】を、【気分】で届ける」の1文にする
4. その1文に合わない写真・色・言葉・売り方の例を各3つ挙げる
【条件】
- 私が書いていない事実(売上、お客さんの人数、評判)を作らない
- 「こだわり」「上質」など、判断に使えない言葉は避けるAIの回答で人が確認することは3つあります。事実と違う記述がないか、自分が使わない言葉が混ざっていないか、お客さんの実態から離れた理想像になっていないかです。
説明用の例:紅茶ブレンドのブランド
以下は説明用の仮の例で、実在のブランドや実測の結果ではありません。
- 誰に、記入例:平日は仕事で手一杯で、夜の10分だけ自分に戻りたい人
- 何を、記入例:淹れる手間が少なく、香りで気持ちを切り替えられる紅茶
- どんな気分で、記入例:肩の力が抜けて、一日を終えられる気分
- 外したいこと、記入例:健康効果を強調する言葉/派手な原色/「頑張る自分へのご褒美」という表現
- 1文版、記入例:夜の10分を自分に戻したい人に、香りで切り替えられる紅茶を、肩の力が抜ける気分で届ける
この1文があると、次のような判断ができます。
- 写真:湯気とマグカップを近くで撮る。商品の集合写真より優先
- 色:落ち着いた低彩度の色。原色は外す
- イベント:試飲は短時間で、香りを嗅いでもらう小さなコーナーを作る
- 文面:「今日もおつかれさま」は合う。「健康のために飲もう」は合わない
コンセプトが効いているかの確認質問
1文ができたら、次の質問に答えてください。「いいえ」が2つ以上あれば、表に戻って直します。
- 1. 初めて聞く人に1文を読んでもらい、誰向けか言えるか、確認のしかた:友人1〜2人に、1文だけ見せて聞く
- 2. 「何を」を商品名なしで説明できているか、確認のしかた:商品名を消して読み、意味が通るか
- 3. 「どんな気分で」から、写真や色の候補を3つ出せるか、確認のしかた:出せなければ感情語が抽象的すぎる
- 4. 外したいことに該当する、いまの販促物はないか、確認のしかた:チラシ、SNS、パッケージを見直す
- 5. 「やらないこと」が1つ以上決まったか、確認のしかた:何も捨てていなければ、まだ絞れていない
- 6. 競合の紹介文に名前を入れ替えても通用しないか、確認のしかた:通用するなら、3要素のどこかが一般的すぎる
- 7. 実際のお客さんの顔が浮かぶか、確認のしかた:浮かばなければ、手順1に戻る
質問1と7は、手元の資料だけでは判断できません。身近な人や実際のお客さんの反応で確かめます。
決めたあとは、置き場所を1つ作る
1文が決まったら、制作時にすぐ見られる場所に置きます。紙でもメモアプリでも構いません。
Canvaを使っているなら、Brand Kitに「Brand Voice」の項目があり、ロゴ・色・フォントなどとあわせて文章のトーンや例文を保存できます。Canvaのブランドキットの解説ページとヘルプ(英語版)で案内されています。ヘルプでは、Canva Pro、Teams、Business、Enterprise、Education、Nonprofitsの利用者が使えるとされています。プラン内容は変わる場合があるため、利用前に最新の案内を確認してください。
入力するのは、1文版と外したいことだけで十分です。色やフォントを決める作業は、コンセプトを決めたあとにします。
なお、ブランド名やロゴの権利確認は、この表では扱いません。名前を決める段階で別途確認してください。

