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ロゴや屋号を決める前に、J-PlatPatで似た商標を調べる手順と見方の注意点

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

無地の商品タグと布袋の横で、白紙のカードを仕分ける手元
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

屋号やロゴの候補が決まったら、印刷物や看板、ドメインに使う前に、J-PlatPatで「似た名前がすでに登録・出願されていないか」を見ておくと安心です。結論から言うと、自分で調べられるのは「候補の洗い出し」までです。ヒットが出なかったことは「使って問題ない」の証明にはなりません。ヒットが出たときも、それだけで「似ている」とは決まりません。 この記事では、読み方(称呼)と商品・サービスの分類(類似群コード)で絞り込む検索手順をメモにまとめ、結果を読むときの確認項目と、専門家へ相談する場面の目安を示します。操作はJ-PlatPatの公式マニュアルの記述に沿って整理したもので、筆者が画面を実際に操作した結果ではありません。画面の表記は更新されることがあるため、迷ったら公式マニュアルを優先してください。

この記事の目次
  1. まず決める:何について、どの名前を調べるのか
  2. 手順1:商品・サービスの類似群コードを調べる
  3. 手順2:読み方で探す(称呼検索)
  4. 手順3:文字で探して漏れを減らす
  5. 結果を読むときの確認項目リスト
  6. 自分で判断してよい範囲と、相談したほうがよい場面
  7. 今日やることのまとめ

まず決める:何について、どの名前を調べるのか

検索の前に、次の3つをメモに書き出します。ここが曖昧だと、結果の読み方もぶれます。

  • 候補の名前:文字表記と読み方。表記が複数あるなら、全部並べます。
  • 使う場面:何を売る、どんなサービスをするか。「雑貨の販売」「イベント運営」「Tシャツ製作」など具体的に。
  • ロゴの形:文字だけか、図形が主役か。

商標は「名前そのもの」だけでなく、「どの商品・サービスで使うか」とセットで見られます。同じ名前でも、まったく別の分野なら問題になりにくい場合があり、逆に近い分野なら注意が必要です。そのために使うのが類似群コードです。

手順1:商品・サービスの類似群コードを調べる

J-PlatPatの「商標」メニューにある「商品・役務名検索」で、自分の事業に対応する区分と類似群コードを確認します(J-PlatPat操作マニュアル:商品・役務名検索)。

  1. グローバルナビから「商標」→「商品・役務名検索」を開く
  2. 国際分類版は最新のものを選ぶ
  3. データ種別は「類似商品・役務審査基準」、言語は「日本語」
  4. キーワードに、手順前に書いた「使う場面」の言葉(例:「かばん」「飲食物の提供」)を入れて検索
  5. 結果の「商品・役務名(日本語)」の列で自分の事業に対応する内容を確認し、その行の「区分」と「類似群コード」を確認

結果の「類似群コード」列のリンクを選択します。複数のコードを選ぶときはリンクを続けて選択し、「商標検索にセット」を押すと商標検索の画面にコードが引き継がれます。区分とは別の観点で、似た商品・役務をまとめたものが類似群コードです。1つの事業で複数のコードが当てはまることが多いので、1つで済ませず、関連しそうなものは候補に入れます。

手順2:読み方で探す(称呼検索)

次に「商標」→「商標検索」を開きます(J-PlatPat操作マニュアル:キーワードで商標を検索する)。

  1. 検索対象種別は「出願・登録情報」
  2. 商標(マーク)の検索項目で「称呼(類似検索)」を選び、候補の読みを全角カタカナで入力
  3. 商品・役務の検索項目で「類似群コード」を選び、手順1のコードを入力。複数のコードは同じ欄にスペースで区切って入力すると、いずれかに該当するものを検索できます
  4. 「検索」を押す

称呼(類似検索)は、音や響きが似た読みもヒットします。類似検索の判断基準は結果の「称呼基準」列に番号で出ます。似ている度合いや法的な類否を示す点数ではありません。なお、類似検索を指定できるのは1回の検索につき2回までです(J-PlatPat操作マニュアル:商標検索)。読み方の揺れが3パターン以上ある場合は、検索を分けます。

検索メモの例(説明用の架空の例)

次は、仮の屋号「ソラノハコ」で雑貨を売る想定の書き方です。実在の商標を調べた結果ではなく、書式の見本です。

  • 候補名・表記、記入例:ソラノハコ / 空の箱 / SORA NO HAKO
  • 読み(カタカナ)、記入例:ソラノハコ、ソラノバコ
  • 使う場面、記入例:雑貨・文具の通信販売、ポップアップ出店
  • 類似群コード、記入例:手順1で出たものを全部書く
  • 検索条件、記入例:出願・登録情報/称呼(類似検索)+類似群コード
  • 検索日、記入例:調べた日付を必ず記録
  • ヒット件数・気になった番号、記入例:ここに記入

検索日を残すのは、あとから見直すときに「いつ時点の状態か」が分からなくなるのを防ぐためです。

手順3:文字で探して漏れを減らす

文字表記からも探して、検索漏れを減らします。同じ画面で検索項目を「商標(検索用)」に変えて、文字そのもので探します。文字は全角で入力し、表記違いもそれぞれ試します。部分一致にはワイルドカード「?」が使えます(J-PlatPat:商標検索のヘルプ)。たとえば「ソラ?」と入力すると、「ソラ」の後ろに言葉が付いた商標も探せます。検索条件を変えるときは、前の読み方などが別の欄に残っていないか確認してください。

また、類似群コードを外した検索も1回試します。コードを絞ると、自分が想定した分野の外にある近い名前を見逃すためです。件数が多くなりすぎるときは、後から絞れば十分です。

J-PlatPatのQ&Aでも、入力できる文字の種類が項目ごとに異なる点や、一つの区分を指定しても類似群コードが複数の区分にまたがる場合は複数の結果が出る点が説明されています(INPIT:J-PlatPat講習会でのご質問と回答)。

結果を読むときの確認項目リスト

ヒットした商標ごとに、次を一つずつ確認します。

  • [ ] 見た目:文字の並びや字体、ロゴの形は、自分の候補と紛らわしいか
  • [ ] 読み方:声に出したとき、聞き間違えそうか
  • [ ] 意味:連想される意味や印象が近いか
  • [ ] 商品・サービス:相手の指定する範囲は、自分の使う場面とかぶるか
  • [ ] 状態:登録済みか、出願中か。権利が続いているか
  • [ ] 出願人・権利者:誰が出願・登録しているか
  • [ ] ロゴ:文字だけでなく図形を含む場合、図形の部分も比べたか
  • [ ] 記録:番号、検索日、条件をメモに残したか

類似かどうかは、見た目・読み方・意味を合わせて総合的に判断される、とJ-PlatPatのQ&Aは説明しています。称呼(類似検索)でヒットしたからといって、類似商標と決まるわけではありません(INPITのQ&A)。ヒットは「確認すべき候補」であり、結論ではありません。

「ヒットゼロ」も同様です。J-PlatPatの商標検索の説明では、出願・登録情報は「出願中または権利存続中」のデータが対象で、公報は2000年以降の電子化されたものが対象とされています(J-PlatPat:商標検索)。また、特許庁内の手続きや反映作業によるタイムラグがあるため、新しい出願や権利の状態が直ちに反映されるとは限りません。権利の状態について最新の正確な情報が必要な場合は、原簿の確認が必要です(INPITのQ&A)。

自分で判断してよい範囲と、相談したほうがよい場面

  • 候補が複数あり、まず外したい名前を見つけたい、目安:自分で調べて十分。同じ名前が同じ分野にある候補は優先度を下げる
  • 似た名前がヒットしたが、分野が明らかに違う、目安:理由をメモに書いて保留。心配なら相談
  • 同じ・似た名前が自分と近い分野にある、目安:相談を勧める。使い始める前に
  • 看板、商品パッケージ、大量の印刷物など、後で変えにくい、目安:相談を勧める
  • 図形が主役のロゴ、目安:文字検索では拾えないため相談を勧める
  • 自分も商標登録を出したい、目安:相談を勧める(指定する商品・サービスの書き方で結果が変わるため)
  • 警告書や連絡を受けた、目安:速やかに専門家へ

相談先として、INPITの知財総合支援窓口は中小企業等を対象に、商標を含む知的財産の相談を無料で受け付けています。全国47都道府県に窓口があり、共通の電話番号は0570-082100と案内されています(INPIT知財総合支援窓口)。個人の小さなイベントや副業について利用できる支援内容は、問い合わせ時に確認してください。

相談するときは、検索メモをそのまま持ち込めます。次の依頼文をひな形にしてください。

屋号「(候補名)」(読み:(カタカナ))を、(商品・サービス)で使う予定です。J-PlatPatで(検索日)に(検索条件)で調べ、気になる番号が(番号)あります。この名前で使い始めて問題がないか、出願すべきかを相談したいです。

今日やることのまとめ

  1. 候補の名前、読み、使う場面を表に書く
  2. 商品・役務名検索で類似群コードを調べる
  3. 称呼(類似検索)+コード、商標(検索用)、コードなし検索の3パターンを試す
  4. ヒットした商標を確認項目リストで一件ずつ見る
  5. 同じ分野に近い名前がある、または後戻りしにくい用途なら、検索メモを持って相談する

AIに文章の整理を手伝わせる場合も、判断材料にするのは公式のJ-PlatPatの結果です。AIに「似ているか」を判定させて安全と結論づけることはせず、候補の読み方の洗い出しや、検索メモの整形に使う程度にとどめてください。

出典・参考資料