ブランドの言葉を3行で決める:ChatGPTやClaudeに壁打ちさせる質問と整え方
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

ブランドの言葉は、「約束」「らしさ」「線引き」の3行に絞ると決めやすくなります。AIには「いい案を出して」と頼むのではなく、「私に質問して、答えを整理して」と頼みます。案を選ぶ作業は、自分の言葉を探す作業に変わります。 AIに案を出させると、どこかで見たようなきれいな文になりがちです。小さなブランドやイベントで必要なのは、立派な理念より、チラシ・SNS・当日の声かけで迷わず使える短い基準です。この記事では、そのための依頼文、質問10個、記入シート、採否の判断表を順に載せます。
3行の型:約束・らしさ・線引き
Canvaのブランディング解説では、ブランドを構成する要素として理念やキャッチコピー、ブランドストーリーなどが挙げられ、「誰に」「何を」「どのように」伝えるかという設計も説明されています。ここから先は、それを小さな規模向けに絞った編集上の型です。
- 1行目、役割:約束、書く内容:誰に、何を渡すか
- 2行目、役割:らしさ、書く内容:どんな雰囲気で、どう話すか
- 3行目、役割:線引き、書く内容:やらないこと、選ばないこと
3行目を入れるのがコツです。「やらないこと」があると、チラシの文言やフォント選びで迷ったときの判断材料になります。
壁打ちを始める依頼文
最初にAIへ役割と禁止事項を渡します。そのまま貼って使えます([ ]は自分の内容に置き換えてください)。
あなたはブランドの言葉づくりの聞き手です。
私は[ブランドまたはイベントの種類。例:週末だけ開くパン屋]を運営しています。
ルール:
1. 質問は一度に1つだけ。私が答えてから次に進む。
2. 私が頼むまで、キャッチコピーや案を出さない。
3. 答えが抽象的なら「それは最近の具体的な場面だと、いつ・誰とのことですか」と掘り下げる。
4. 10問終わったら、私の答えの中の言葉だけを使って要点を整理する。ルール2が壁打ちの中心です。これがないと、AIは数問で案を並べ始めます。
壁打ち用の質問10個
AIに順に聞かせても、紙に書いて自分で答えても使えます。
相手と場面(1〜3)
- 最近、いちばん喜んでくれたお客さん(参加者)は、どんな人で、何と言いましたか。
- その人は、あなたのところに来る前、何に困っていましたか。
- 来てくれた人に、帰り道でどんな気分になっていてほしいですか。
自分たちの癖(4〜6)
- 同業や似たイベントと比べて、「そこは真似しない」と決めていることは何ですか。
- 友人に紹介してもらうとき、どんな言葉で説明されたらうれしいですか。逆に、言われたくない説明は何ですか。
- 普段、お客さんにどんな言葉遣いで話していますか。実際に口に出した一言を1つ挙げてください。
線引き(7〜9)
- 売上が増えるとしても、やりたくないことは何ですか。
- 絶対に守りたいことを1つだけ挙げるなら何ですか。
- 値段・見た目・接客のうち、1つだけ妥協するならどれですか。その理由は何ですか。
仕上げ(10)
- 1年後、お客さんに「あそこは〇〇だよね」と言われるなら、〇〇に入る言葉は何ですか。
答えは長くなくて構いません。4〜6語のメモ程度でも、整理の材料になります。
3行にまとめる記入シートと整え方の依頼文
先に自分で下書きしてから、AIに整えてもらいます。
【1行目:約束】
______(誰)が、______(場面)で、______(得るもの)を受け取れる。
【2行目:らしさ】
私たちは______で______(形容を2つ)、話し方は______(例:です・ます調で、短く)。
【3行目:線引き】
______(やらないこと)はしない。下書きができたら、10問の答えとシートをAIに渡して次のように頼みます。
添付した「質問への私の答え」と「3行の下書き」を見てください。
1. 下書きの中で、私の答えに根拠がない言葉に印をつけてください。
2. 私の答えにある言葉だけを使って、各行を2パターンずつ書き直してください。新しい主張や数字は足さないでください。
3. 3行が互いに矛盾していないか、1文ずつ指摘してください。
4. 声に出して読んだとき言いにくい箇所を教えてください。「根拠がない言葉に印をつける」が、AIの案を鵜呑みにしないための仕掛けです。「こだわりの」「心を込めた」のような言葉は、答えに出てこなければ外します。
説明用の例
以下は、記入の雰囲気を見せるための架空の例です。実在のお店や実測の結果ではありません。
- 質問1の答え:「近所の会社員が、昼は混むから朝に来て、ほっとすると言った」
- 質問7の答え:「作り置きを大量に仕込んで値引きする売り方はしたくない」
この答えから作る3行の例です。
1行目:出勤前の10分で、焼きたての朝ごはんを持ち帰れる。
2行目:私たちは素朴で静かなお店で、話し方は短いです・ます調。
3行目:作り置きの値引き販売はしない。AIの提案が「温もりあふれる、こだわりのパン」のような文になったら、質問に出ていない言葉なので外します。
判断表:AIの案を採るか、捨てるか
- 自分の答えの言葉がそのまま入っている、判断:採用
- 自分の言葉の言い換えで、意味は同じ、判断:採用して、口に出して確認
- よく聞くが、自分の答えにはない言葉、判断:外す
- 3行のうち2行が同じことを言っている、判断:片方を線引きに書き換える
- 他の人に見せて、別の意味に取られた、判断:その語を具体的な場面の言葉に変える
最終確認は、スタッフや友人に3行を見せ、「どんなお店(イベント)だと思う?」と聞くことです。AIの代わりにはなりません。
入力前と決定後の注意
- 壁打ちに、顧客名や未発表の企画などの機密情報は入れないでください。サービスの学習利用の設定は、情報が外部に出ないことの保証とは別の話です。必要なら架空の名前や数字に置き換えます。
- 3行が決まったら、Canvaのブランドキットなどにフォントを設定して見た目を揃えられます。たとえばブランドキットのテキストスタイル適用では、設定済みの見出し・副見出し・本文のフォントスタイルを対応するデザインに適用できます(Canva Docsなど一部の文書形式は対象外)。ただし、言葉が先で、見た目はその後です。
- ブランド名やイベント名そのものを決める場合は、同じ名前や似た名前が既に使われていないか、別途調べてください。この記事は名称の適法性を判断するものではありません。

