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ポッドキャスト編集で消すものと残すもの:言い淀み・息・無音の判断基準

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

ヘッドホンを置いた机で、編集方針メモに鉛筆で印を付けている
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

結論から言うと、消すかどうかは「その音が悪いか」ではなく「その番組の話し方の約束に反するか」で決めるのが安全です。収録事故や長すぎる無音は、どんな番組でもほぼ消します。「えー」「あのー」、息、短い間は番組の雰囲気しだいです。考えている間や笑いの前の呼吸は、原則残します。 この記事では、カット対象を3段階に分けた判断基準表と、編集前に5分で書ける方針メモを用意しました。先に基準を決めておくと、1本ごとに迷う時間が減り、回ごとの仕上がりも揃います。

この記事の目次
  1. 3段階の判断基準表
  2. 番組の雰囲気で基準を変える
  3. 編集前に書く方針メモ
  4. 手順:2周に分けて切る
  5. AIに任せること、人が確認すること
  6. 迷ったときの戻し方

3段階の判断基準表

次の表を、そのまま叩き台にしてください。秒数は、私が決めた仮の初期値です。実測や業界標準の数値ではないので、自分の番組で聴きながら調整します。

  • レベル1、扱い:ほぼ必ず消す、対象の例:咳やくしゃみ、マイクにぶつかる音、通知音、言い間違いの失敗テイク、約3秒以上の「何も起きていない」無音、収録の中断、判断のポイント:聴き手の理解や集中を邪魔するだけで、番組の味にはなっていない
  • レベル2、扱い:方針で決める、対象の例:「えー」「あのー」の連発、言い直し、強めの息継ぎ、0.5〜2秒程度の間、口の鳴る音、判断のポイント:番組の雰囲気と話者の癖しだい。全部消すか、目立つものだけ消すかを方針メモで決める
  • レベル3、扱い:原則残す、対象の例:考えている間、笑う前後の息、相づち、感情が乗った間、言葉に詰まる場面、判断のポイント:消すと話し手の人柄や会話の呼吸が消える。切るなら理由を言えるものに限る

迷ったときの確認は3つです。

  1. 消した後に聴き手が内容を取り違えないか。
  2. 編集点(切った箇所)が聞こえてしまわないか。
  3. 話し手の「らしさ」まで削っていないか。

番組の雰囲気で基準を変える

同じ「えー」でも、番組によって正解が違います。次は説明用の例です。実在の番組や、実際に試した結果ではありません。

  • 友人同士の雑談、レベル2の方針:「えー」は残す。同じ語の3連発や話が脱線して戻れない箇所だけ消す、無音・間の方針:2秒以内の間は残す。笑いの間は触らない
  • 1対1のインタビュー、レベル2の方針:ゲストの言い淀みは極力残し、聞き手側の過剰な相づちだけ整理する、無音・間の方針:ゲストが考えている間は残す。質問前の長い沈黙は詰める
  • 台本ありの解説・ナレーション、レベル2の方針:言い淀みはほぼ消し、言い直しはテイクごと差し替える、無音・間の方針:文の切れ目の間は一定に揃える

ゲストの発言を整えすぎると、本人が話していないような印象になることがあります。インタビューでは、ゲストの言葉ほど控えめに編集するほうが無難です。

編集前に書く方針メモ

編集ソフトを開く前に、次のメモを埋めます。長くする必要はなく、箇条書きで十分です。

【方針メモ】番組名:______ 第__回

1. 雰囲気(3語):例)ゆるい/近い距離感/テンポは中くらい
2. 想定する聴き手と聴く場面:例)通勤中にイヤホンで
3. レベル1(必ず消す):______
4. レベル2の方針
   ・「えー」「あのー」:全部消す/目立つものだけ/残す
   ・言い直し:消す/残す(面白い場合のみ)
   ・息:大きいものだけ/触らない
   ・間:__秒以内は残す、__秒超は__秒に詰める
5. レベル3(残すもの):______
6. 話者ごとの例外:例)Aさんの口癖は残す
7. 公開前チェック:通しで聴いて編集点が聞こえたら戻す

メモの作り方のコツは、書く前に収録の中から3分ほどを何も編集せずに聴くことです。自分が気になった箇所に印を付け、その印がどの段階に当たるかで方針を決めます。

手順:2周に分けて切る

1周目はレベル1だけを消します。ここでは雰囲気を左右する判断をしません。2周目でレベル2を、方針メモに沿って処理します。一度に全部やると、どこまで切ったか分からなくなります。

最後に、ヘッドホンとスピーカーなど違う環境で通し聴きをします。確認するのは、次の3点です。

  • 話が不自然に早口に聞こえないか。
  • 息や無音を詰めた箇所で、背景の音が急に途切れていないか。
  • ゲストや相手の返答が、質問の直後に食い気味に始まっていないか。

息を消すときは、息だけを切り取るよりも、前後の語を含めた範囲で処理したほうが不自然さが出にくい、というのが私の経験則に基づく提案です。ただし、これも検証した結果ではないので、自分の耳で確認してください。切った箇所に違和感が出たら、背景の環境音を薄く重ねる、または切る範囲を狭めて戻します。

AIに任せること、人が確認すること

文字起こしを使う編集ツールでは、言い淀みをまとめて探せます。たとえば、Adobe Researchは2024年3月21日付の記事で、Premiere Proのテキストベース編集において、文字起こし上の「uh」「um」のような言い淀みを表示し、まとめて削除できる機能を紹介しています(Adobe Research)。また、Adobe Podcastのガイドは、文字起こしから冗長な部分や言い淀み、不自然な間を見つけ、編集する箇所を選べると説明しています(Adobe Podcast)。どちらも、対応言語や検出精度、プランごとの提供範囲は本記事では確認していません。日本語の番組で使う場合は、製品の最新の案内で確認してください。

ここで大事なのは役割分担です。

  • AIに任せる:文字起こしテキストから、レベル1〜3の候補を一覧にする。
  • 人が決める:候補を採用するかどうか。特に息や間は、文字起こしに出ないことが多いので、耳で判断する。
  • 人が必ず聴く:切った箇所の前後。一括削除の実行前にも、先頭の数件を聴いて確認する。

候補出しを頼む依頼文

文字起こしを汎用のAIチャットに貼る場合は、実名や未公開の話題を伏せ字や仮名に置き換えてください。次の依頼文は未実行の例です。

次のポッドキャスト文字起こしから、編集で消す候補を挙げてください。
番組の雰囲気:ゆるい雑談。話者の癖はなるべく残したい。
分類:
 A=ほぼ必ず消す(失敗テイク、脱線して戻らない部分)
 B=迷うもの(言い淀み、言い直し)
 C=残すもの(考えている間、笑い、相づち)
出力は表形式で、列は「該当テキスト」「分類」「理由(20字以内)」。
Bは、残した場合と消した場合の聴こえ方の違いも一言添えてください。
文字起こしにない息や無音は、推測しないでください。

【文字起こし(説明用の仮データ)】
A:えーと、それで、あのー、先週の話なんですけど……
B:うん、うん。

AIの出力は候補にすぎません。分類の理由が方針メモと食い違う場合は、メモを優先してください。

迷ったときの戻し方

編集後に「なんとなく不自然」と感じたら、原因を3つのどれかに絞ります。

  1. 間を詰めすぎた:会話のテンポが速くなりすぎている。間を元の7割程度に戻して聴き直す。
  2. 息や口の音を消しすぎた:声が作り物のように聞こえる。大きい息だけに絞り、残りは戻す。
  3. 言い淀みを全部消した:誰が話しても同じ口調に聞こえる。話者の口癖を一部戻す。

「7割」といった数字も、試す起点として置いた値です。耳で確認して決めてください。

方針メモは、番組が続くほど役に立ちます。回ごとにメモを複製し、変えた点だけ書き換えると、番組全体の聴き心地が揃いやすくなります。

出典・参考資料