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講義資料と自分のメモをNotebookLMに入れ、理解の抜けを洗い出す手順

AIを使いこなす

執筆にClaudeを使用しています。

配布資料と手書きノートを並べ、ペンで両者を見比べながら、抜けや曖昧な箇所に付箋を貼って印を付けている机の上の場面
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

講義の配布資料と自分のメモを NotebookLM で突き合わせるコツは、資料とメモを別々のソースとして入れ、「資料にあってメモにない」「メモにあって資料にない」「両方にあるが食い違う・曖昧」の3方向から質問することです。「要約して」と頼むだけでは、すでに分かっていることがまとまるだけで、抜けは見えません。 この記事では、そのまま貼れる質問7問と、復習ノートの記録フォーマットを示します。AI に任せるのは「候補の洗い出し」までです。本当に抜けなのかは、資料の該当箇所を開いて自分で判断します。 なお、公式ヘルプのページ名には「Gemini Notebook」と「NotebookLM」が並んで出てきます(例:Gemini Notebook の詳細 - NotebookLM ヘルプ)。この記事では NotebookLM と書きます。画面の名称や操作は更新されることがあるため、手元の画面に合わせて読み替えてください。質問文と手順は、実際に動かして効果を測ったものではなく、考え方の例です。

この記事の目次
  1. 1. 抜けを探す3つの方向を決める
  2. 2. ソースを準備する
  3. 3. 質問セット(そのまま貼れる7問)
  4. 4. 回答を人がどう確認するか
  5. 5. 復習ノートの記録フォーマット
  6. 6. 使うときの注意

1. 抜けを探す3つの方向を決める

  • A. 資料にあってメモにない、探しているもの:聞き逃し・書き漏れ、見つかったときの意味:復習で追記する候補
  • B. メモにあって資料にない、探しているもの:先生の口頭補足、または聞き間違い・思い込み、見つかったときの意味:補足か誤りかを確認する
  • C. 両方にあるが食い違う・曖昧、探しているもの:用語のずれ、数式や条件の写し間違い、見つかったときの意味:資料を基準に直す候補

特にBは要注意です。NotebookLM は、入れたソースに書かれていないことの正誤を判定できません。口頭補足だったのか聞き間違いだったのかは、人が確認します。

2. ソースを準備する

  • ノートブックは1講義(または1単元)で作る:複数科目を混ぜると似た用語が交ざり、突き合わせが雑になります。「統計学入門 第5回」のように範囲を絞ります。
  • 資料とメモは別ソースにして、名前で区別する:メモを資料の末尾に貼ると、どちらの記述か分かりません。配布資料_第5回、自分のメモ_第5回 のような名前にすると、質問文で指定しやすくなります。
  • 形式:PDF と Word 文書がソースとして使えることは、Google の公式ブログ(2025年11月13日公開)で案内されています。手入力のメモは、Word か PDF にして入れると扱いやすいでしょう。ファイルサイズやソース数の上限、プランごとの違いは変わる可能性があるため、入れる前に公式ヘルプで確認してください。
  • 手書きノートの写真やスライドPDF:文字をどこまで読み取れるかは、この記事では確認できていません。入れたら、次のQ1で読み取り結果を実物と見比べます。誤読したまま突き合わせると、存在しない「食い違い」が大量に出ます。
  • 機密を外す:氏名、学籍番号、未公開の試験情報、他人の個人情報は、置き換えるか削ってから入れます。データの扱いは提供元の規約・ヘルプで確認し、迷うものは入れません。配布資料の扱いは授業の案内に従ってください。

3. 質問セット(そのまま貼れる7問)

配布資料_第5回 と 自分のメモ_第5回 は、実際のソース名に書き換えます。

Q1(準備確認)

「配布資料_第5回」と「自分のメモ_第5回」のそれぞれについて、見出しまたは主な話題を順番に箇条書きにしてください。読み取れなかった部分や文字化けがあれば教えてください。

Q2(A:書き漏れ)

「配布資料_第5回」の重要な概念・定義・条件のうち、「自分のメモ_第5回」に対応する記述が見当たらないものを一覧にしてください。資料側の該当箇所を引用で付け、メモにないと断定できない場合は「不確か」と書いてください。

Q3(B:メモにしかない記述)

「自分のメモ_第5回」にあって、「配布資料_第5回」に根拠が見つからない内容を一覧にしてください。「資料に書かれていない」と「資料と矛盾している」を区別してください。

Q4(C:食い違い)

両方のソースに出てくる用語・数式・数値・条件のうち、一致していないものを表にしてください。列は「項目」「資料の記述」「メモの記述」「違いの種類(表記ゆれ/内容の違い)」にしてください。

Q5(曖昧なメモ)

「自分のメモ_第5回」で、主語・条件・理由が省略され、後から読むと意味が取りにくい記述を挙げてください。答えは出さず、補うために必要な情報の種類だけ示してください。

Q6(理解確認)

「配布資料_第5回」から、メモの記述だけでは答えられないと思われる確認問題を5つ作ってください。答えは書かず、各問題に対応する資料の箇所だけ示してください。

Q7(見落とし防止)

ここまでの回答で挙げた項目のうち、資料側の根拠が弱いもの、解釈に幅があるものを、確実度の低い順に並べてください。

Q5 と Q6 で答えを出させないのは、自分で考える部分を残すためです。抜けを埋める作業まで任せると、確認した気になって理解が残りません。

4. 回答を人がどう確認するか

回答に引用が付いていれば、元のソースの該当箇所を開いて自分の目で読みます。

  • Q2:メモにない、人が確認すること:資料を読み、自分の言葉で言い換えられるか、判断:言えない→復習ノートに記録
  • Q3:資料に根拠がない、人が確認すること:口頭補足の記憶、先生・友人への確認、教科書、判断:確認できない→「未確認」で記録
  • Q3:資料と矛盾、人が確認すること:どちらが正しいか(資料の誤植もありえる)、判断:資料を基準に直し、不明なら質問する
  • Q4:表記ゆれ、人が確認すること:同じ意味か、判断:同じなら資料の表記に統一
  • Q4:内容の違い、人が確認すること:数式・符号・条件を原典で確認、判断:修正してから記録
  • Q5:曖昧なメモ、人が確認すること:書いた意図を思い出せるか、判断:思い出せない→資料で再学習

指摘が多くても、全部を直す必要はありません。試験や課題に関わるものから処理します。指摘がゼロでも「抜けがない」とは限らず、質問が浅いだけかもしれません。その場合は Q6 の問題を自分で解いてみてください。

5. 復習ノートの記録フォーマット

洗い出した結果は、1件ずつ次の形で記録します。表計算でもノートアプリでも構いません。

■ 講義:(科目名 第◯回/日付) ■ 使ったソース:(資料名/メモ名) ■ 記録日:

【項目】
- 種類:A 書き漏れ / B メモのみ / C 食い違い / D 曖昧
- 内容(一行):
- 資料の根拠(ページ・スライド番号):
- メモの該当箇所:
- AI の指摘(要点):
- 自分の確認結果:確認済み / 未確認 / AIの誤り
- 確認した方法:(資料を読んだ/先生に質問/教科書など)
- 自分の言葉での説明(2〜3文):
- 次の行動:(追記する/質問する/問題を解く) 期限:

「確認結果」と「確認した方法」を残すのが大切です。「AI がそう言ったから」だけの記録は、後で見返しても信頼できません。

記入例(説明用の架空の例で、実際に NotebookLM で試した結果ではありません)

■ 講義:統計学入門 第5回(仮) ■ 使ったソース:配布資料_第5回/自分のメモ_第5回
- 種類:C 食い違い
- 内容(一行):有意水準の説明が資料とメモで違う
- 資料の根拠:スライド12
- メモの該当箇所:「有意水準=帰無仮説が正しい確率」
- AI の指摘(要点):資料は「帰無仮説が正しいときに棄却してしまう確率の上限」と書いている
- 自分の確認結果:確認済み(メモが不正確)
- 確認した方法:スライド12を読み直した
- 自分の言葉での説明:有意水準は、帰無仮説が正しいのに棄却してしまう誤りを許容する上限として、先に決めておく値。
- 次の行動:メモを修正し、課題の問2を解き直す 期限:次回講義前

6. 使うときの注意

  • 同じ質問を何度も回さない:回答が毎回変わる箇所は、根拠が弱いサインです。資料に戻って確認します。
  • 突き合わせられるのは入れたソースの範囲だけ:講義で話されても、資料にもメモにもなければ見つかりません。
  • メモを書き足したら:更新した版を入れ直し、古い版と混ざらないようにして、Q1 と Q2〜Q4 をやり直します。
  • 「資料にない」は「誤り」ではない:Q3 の結果は、先生に質問する材料にします。

最初は、1回分の講義で Q1〜Q4 だけ試してください。指摘を5件ほど記録フォーマットに書けば、どの質問が自分の資料に合うかが分かります。

出典・参考資料