英語でゲームの紹介文を書く:100語の型
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英語を読む人が、ゲームの紹介文を読んで遊ぶかどうかを決めるまでの数秒を考えてみます。ストアのような長い説明は読まれにくいので、短くても「何をするゲームか」「どう遊ぶか」「ほかと何が違うか」「気軽に始められるか」の4点が見つかる必要があります。 この記事の問いは、100語前後の英文に何を、どの順で入れれば足りるのかです。日本語の紹介文を訳すと、「〜することができます」の直訳や、説明の順番が日本語のままの文になりがちです。そこで訳さずに、事実のメモから4つのブロックを組み立てる方法を取ります。語数を数える小さなHTMLも付けるので、そのまま手元で試せます。
100語を4つの箱に分ける
100語を一つの文章として書き始めると、途中で言いたいことが増えて膨らみます。先に箱を決め、各ブロックに語数の上限を与えると、削る基準が決まります。
- 1. Hook、役割:何のゲームかを一文で、語数の目安:15〜20語、答える問い:誰が何をするゲームか
- 2. How it plays、役割:操作と目的を順に、語数の目安:30〜40語、答える問い:最初に何をして、何を目指すか
- 3. What stands out、役割:特徴を一つか二つ、語数の目安:20〜30語、答える問い:ほかのゲームと何が違うか
- 4. Details、役割:始めやすさの事実、語数の目安:15〜20語、答える問い:アカウント、保存、時間、操作
合計は80〜110語になります。「100語」はぴったりの語数ではなく、読み切れる長さの目安です。ブロック2が最も長くなるのは、読者が知りたいのが遊び方だからです。
手順:事実のメモから英文を組み立てる
自作のゲームでも、他の作品を紹介する場合でも、手順は同じです。
- 作品を開いて、事実を5〜8個メモします。 日本語で構いません。「目的」「操作」「数字」「制限」「保存の有無」「所要の目安」の6項目を埋める気持ちで書きます。作品内で確かめていない事柄は入れません。
- Hookの素材を一文にします。 「誰が/何を使って/何をする」の形で、動詞から始める命令形が書きやすいです。例は "Place seaweed and pebbles in a tide pool, then switch the tide and see who moves in." のような形です。もう一つの型は "A puzzle game where you ..." で、ジャンル名を先に出したいときに向きます。
- How it playsは、1操作を1文にします。 メモの「操作」と「目的」を、遊ぶ順に並べます。時制は現在形です。主語は省略して命令形にするか、"you" にします。
- What stands outは、数えられる特徴を選びます。 「奥深い」「やみつき」のような評価の言葉は使いません。種類の数、ルート数、記録の仕組みなど、メモにある事実を一つか二つ入れます。
- Detailsは短い文を並べます。 「ブラウザで遊べる」「アカウント不要」「記録は画面を開いている間だけ」のように、始める前の不安を減らす事実を書きます。
- 語数を数えます。 次の節の道具を使い、合計とブロックごとの語数を見ます。
- 削ります。 110語を超えたら、ブロック2と3から削ります。形容詞と副詞を先に外し、次に "also" や "very" のような語を外します。
- 読み返して、メモと照合します。 英文の一文ごとに、元の事実メモのどれに対応するかを確かめます。対応先がない文は、盛った表現か未確認の情報なので削ります。
例:「潮だまり」の紹介文を組み立てる
公式作品の「潮だまり」を題材にします。英語タイトルは確認されていないため、ここでは仮に Tidepool と呼びます。メモに使う事実は、作品の案内で確認できる範囲に限ります。
- 引き潮の浅瀬に海藻を3つ、砂地に小石を2つ置きます。
- 潮を切り替えて観察します。
- 上下左右の隣接条件で、8種の生きものが現れます。イソギンチャクからタツノオトシゴまでいます。
- 絵付きの図鑑と、観察ノートがあります。
- ログインは不要です。この作品の記録は、画面を開いている間だけ残ります。
このメモから組み立てた英文が次です。
Place seaweed and pebbles in a tide pool, then switch the tide and see who moves in.At low tide, place three pieces of seaweed on the shallows and two pebbles on the sand. Then change the tide and watch. What appears depends on what sits up, down, left and right of each spot.Eight creatures can appear, from sea anemones to seahorses. A picture guide and an observation notebook help you keep track of your finds.Play it in your browser. No account is needed. Notes last only while the screen is open.
空白で区切って数えると、ブロックごとに17語、37語、23語、17語で、合計94語です。型の目安に収まっています。
この例の「I」や「we」を使わない書き方にも注目してください。主語を作者にせず、読者への命令形で通しています。また、メモにない「楽しい」「奥深い」といった評価は一語も入っていません。仕様の事実が並んでいるだけでも、遊ぶ場面は想像できます。
語数を数える小さな道具
語数を目で数えるとずれます。次のHTMLをファイルに保存してブラウザで開くと、ブロックごとの語数と合計が出ます。外部のライブラリは使わず、通信もしません。
<!doctype html>
<meta charset="utf-8">
<title>100語カウンタ</title>
<p>英文を、空行でブロックごとに区切って貼ってください。</p>
<textarea id="t" rows="12" cols="60"></textarea>
<pre id="out"></pre>
<script>
const t = document.getElementById("t");
const out = document.getElementById("out");
const count = s => (s.trim().match(/\S+/g) || []).length;
t.addEventListener("input", () => {
const blocks = t.value.split(/\n\s*\n/).filter(b => b.trim());
const lines = blocks.map((b, i) => `ブロック${i + 1}: ${count(b)}語`);
out.textContent = lines.join("\n") + `\n合計: ${count(t.value)}語`;
});
</script>このカウンタは空白で区切った塊を1語と数えます。ハイフンでつないだ語は1語になり、日本語を混ぜると正しく数えられません。英文だけを貼って使います。
使い方は次のとおりです。
- 自分の英文を、4ブロックの間に空行を入れて貼ります。
- 合計が80〜110語に入っているかを見ます。
- 外れているときは、一番長いブロックから削ります。
直しやすい失敗五つ
書き上げた後に点検する項目です。
- 評価の形容詞を入れてしまう。 "amazing" や "exciting" は、読者が確かめられません。種類の数や操作の内容など、確かめられる事実に置き換えます。
- 日本語の語順のままにしてしまう。 「〜することで」「〜になっています」の訳は長くなります。"Place," "Switch," "Match" のような動詞で始めると短くなります。
- 未確認の機能を書いてしまう。 対戦、保存、共有などは、作品ごとに有無が違います。作品を開いて確かめた事実だけを書きます。確かめられないものは、書かない方が安全です。
- 用語がぶれる。 同じ物を "tide pool" と "pond" の両方で呼ぶと、別の物に見えます。名詞は一つに決めて通します。
- Detailsを省く。 英語圏の読者にとっても、アカウントの要否や、記録が残るかどうかは、遊ぶ前に気になる点です。1〜2文で足ります。
投稿画面の下書き機能と組み合わせる
アソバースの投稿画面には、「紹介文と遊び方を作成」があります。公開済みURLまたは本人の検証済みアップロードを読み取り、選択した言語で紹介文の下書きを作る機能です。この機能で言語に英語を選び、出てきた下書きを4つの箱に当てはめて点検する使い方が考えられます。
- 下書きの文は、「この文章を使う」を押したときだけ反映されます。生成の操作だけで公開されることはありません。
- 下書きの中に、作品にない機能や数字が混ざっていないかを、手順8のメモ照合で確かめます。
- 長すぎる下書きは、ブロック2と3から削って100語前後に整えます。
もう一点、サイトの日本語/英語の表示切り替えでは、作者が入力した作品名や紹介文は書き換えられません。英語の読者にも内容を伝えたいときは、紹介文自体に英語を含める必要があります。日本語と英語を一つの紹介文に併記する場合の見え方や文字数の扱いは、投稿画面で実際の入力欄を見て確かめてください。
次の行動
まず遊んだことのある作品を一つ選び、手順1の事実メモを日本語で5つ書き出してみてください。そのメモから、Hookの一文だけを英語で書いてみます。続けて残りの3ブロックを書き、カウンタで80〜110語に収まるかを確かめます。自作の作品なら、完成した英文を投稿画面の紹介文に使うかどうかを、日本語版の紹介文と並べて判断できます。

