ゲームの紹介動画を作る:30秒で伝える構成
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ゲームを作り終えたとき、最初に直面する問いは「どう見せるか」です。スクリーンショット一枚では伝わらないゲームの手触りも、30秒の動画があれば「どんな操作をして、何が起きるのか」をそのまま届けられます。 では30秒でどこまで伝えられるのでしょうか。答えは「ジャンルとコアループの一往復」です。パズルなら「問題を見て→操作して→解けた瞬間」、アクションなら「敵が来て→避けて→倒した」という一連の流れを一度だけ見せる。それだけで視聴者は「自分がやりたいかどうか」を判断できます。30秒という長さは制約ではなく、この判断に必要な最小単位と考えると設計しやすくなります。 この記事では、30秒動画を「何を・どの順で・どう撮るか」という観点から分解し、収録から書き出しまでを一通り整理します。
30秒の内側を4つのブロックに分ける
30秒を均等に分けるのではなく、役割ごとに長さを決めます。目安となる配分は次のとおりです。
- 0〜5秒:つかみ 最も映えるシーン、または「何のゲームか」が一目でわかる画面をそのまま流します。説明は不要で、絵だけで引き込む場面です。
- 5〜20秒:コアループの実演 プレイヤーが実際に行う操作と、それに対するゲームの反応を途切れなく見せます。ここが動画の中心で、最も時間を割きます。
- 20〜27秒:報酬・変化の瞬間 ステージクリア、スコア更新、新しいステージへの遷移など、「やるとこうなる」という結果を見せます。
- 27〜30秒:タイトルと入口 ゲーム名と、プレイできる場所(URLやプラットフォーム名)を静止画で表示します。
この4ブロックを守るだけで、説明が多すぎて退屈な動画や、何のゲームかわからないまま終わる動画を避けられます。
撮る前に決める3つのこと
構成が決まったら収録に入りますが、その前に三点を決めておくと編集が格段に楽になります。
① 見せるシーンを1〜2個に絞る
あれもこれも見せようとすると、どのシーンも中途半端になります。「自分が一番好きな瞬間」か「初めて遊ぶ人が一番驚く瞬間」のどちらかを基準に、メインシーンを一つ選んでください。二つ目のシーンは補足として5秒以内に収める、という割り切りがうまくいきます。
② 収録の解像度とフレームレートを決める
ブラウザゲームの場合、1280×720・30fpsが最初の目安になります。動きの速いゲームは60fpsのほうが滑らかに見えますが、ファイルサイズが大きくなるため、SNSへの投稿先が60fpsを扱えるか先に確認しておきます。画面収録ツールは OS 標準のものでも十分で、ゲーム画面だけをウィンドウキャプチャすると余計なデスクトップが映り込みません。
③ 音を使うかどうかを決める
BGMや効果音があるゲームは、音あり版と音なし版の両方を用意しておくと使い回しがきます。SNSでは自動再生がミュートになっているケースが多いため、音なしでも伝わる映像設計を優先します。音ありの場合は著作権フリーの素材か自作のBGMを使い、ゲーム内の音源を流用するときは自分が権利を持っているかを確認してください。
編集で失敗しやすい3つのポイント
収録素材がそろったあとの編集で、初めて動画を作る人がつまずきやすい点を整理します。
カットの間隔が長すぎる 1カットが5秒を超えると視聴者の集中が途切れやすくなります。特に操作待ちの静止状態や、メニュー画面を移動しているだけの場面は思い切って削ります。「見ていて自分が飽きる箇所」がそのままカット候補です。
テキストを入れすぎる ゲームの特徴を箇条書きでテロップにしたくなりますが、動画は映像で伝えるほうが説得力があります。テキストは「ゲーム名」「プレイ場所」だけに絞るのが原則で、説明を加えるとしても2〜3語の短いフレーズにとどめます。
書き出し形式を間違える MP4(H.264)が最もSNSとの互換性が高く、どのツールを使っても選べます。WebMやMOVで書き出したまま投稿しようとして弾かれるケースがあるため、投稿先の推奨形式を事前に確認しておきます。
ツール選びの考え方
特定のツールを推薦するよりも、選ぶときの基準を持つほうが長く役立ちます。
まず、テキストと簡単なカット編集だけなら OS 標準のビデオ編集ソフト(Windows のクリップチャンプ、macOS のiMovieなど)で30秒動画は完成します。追加でBGMのフェードイン・アウトやズームエフェクトを使いたい場合は、無料のブラウザ型編集ツールが選択肢になります。料金や機能の上限は変わりやすいため、公式サイトで最新の条件を確認してから使い始めてください。
「複雑な編集が必要かどうか」より「自分が30分以内に書き出しまで完了できるか」を選定基準にすると、ツール選びで時間を使いすぎずに済みます。
完成後の確認チェックリスト
書き出したらすぐ投稿するのではなく、次の点を確認します。
- 音なしで再生して、ゲームの内容が伝わるか
- 最初の3秒で「これは○○というゲーム」と判断できるか
- タイトルとプレイ場所が読める大きさで表示されているか
- 実際のプレイより速く・派手に見せる加工をしていないか(期待値とのずれがレビューに影響します)
4番目は見落とされがちです。スコアが極端に高い場面だけを選んだり、速度を1.5倍にしたりすると、実際にプレイした人が「思ってたのと違う」と感じます。平均的なプレイの手触りを見せることが、長期的な評価につながります。
次の行動
まず手持ちのゲームを起動して、「自分が一番好きな5秒」だけを画面収録してみてください。その素材を4ブロック構成に当てはめると、必要な収録シーンが自然に見えてきます。動画が完成したらアソバースのゲームページに貼り付け、紹介文とあわせてSNSで告知すると、プレイまでの導線がひとつにまとまります。

