ゲストの進行はどこにあるか:端末内の記録の場所
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ログインせずに「余白の庭」で木と池を置き、翌日に同じ端末でもう一度開く場面を考えてみます。庭は残っているでしょうか。同じ日に「こだまの森」で最高記録を出し、タブを閉じて開き直した場合はどうでしょうか。ログインしていない状態の記録は、どこに、どのくらいの間あるのかが、この記事の問いです。 アソバースはログイン不要で遊べます。ただし、記録の置き場所は作品によってもログインの有無によっても違います。この違いを知らないと、「消えた」「別の端末に出てこない」と驚くことになります。 ここでは、公式に確認されている範囲だけで保存の仕組みを整理します。そのうえで、読者が自分のブラウザで答えを確かめる手順を示します。結果は書きません。実際にどうなるかは、手元の環境で確かめてください。
記録の置き場所は三層に分けて考えます
確認済みの事項を整理すると、記録の置き場所は三つに分けられます。
- 画面を開いている間だけ残るものです。閉じれば残らない、という性質の記録です。
- 端末内に保存されるものです。ゲストの履歴や進行がこれにあたります。
- アカウントに紐づくクラウドのものです。ログイン中に使えるクラウドセーブ、作品ごとのプレイ履歴、あとで遊ぶ、好きな作品、作者のフォローがここに入ります。
ゲストとして遊んでいる間は、一番上の層と二番目の層が関わります。三番目の層は、ログインして初めて使えるものです。
「端末内」という言い方にも注意が必要です。確認されているのは「ゲストの履歴・進行は端末内に保存される」ことです。ブラウザのどの仕組みに入っているかまでは、確認済み事項にありません。ここでは「その端末(そのブラウザ)の中にあって、サーバーのアカウントには入っていない場所」と読んでおきます。
13作品のうち保存があるのは3作品です
作品の側から見ると、事情はさらに分かれます。13の公式作品のうち、画面を閉じても残る「保存」があるのは次の3作品です。
- 余白の庭
- WAVE / WAVE
- かたちのあいだ
残りの10作品は、記録や録音が画面を開いている間だけです。具体的には次のような記録が該当します。
- 「こだまの森」の最高記録
- 「雨音のピアノ」の録音
- 「小さな軌道」の最速記録
- 「月夜の配達」の各夜の最少区間数
設計から読み取れるのは、記録の寿命が作品の性格ごとに決められているということです。庭づくりやリズムの制作、スライドパズルの途中経過は、あとから続けたくなる種類の記録です。これらには保存が用意されています。一回ごとの記録更新を競う作品は、開いている間の目安として扱われています。
また、アップロードされた作品の中の localStorage や sessionStorage は「一時メモリーの互換処理」とされています。自作のゲームを投稿する人は、これを永続的な保存先と考えないほうが安全です。長く残したい進行には、SDKのクラウドセーブ(作品ごとにJSONで128KiBまで)を使う設計が用意されています。
なお、共通の仕様として「言語変更とプレイ画面の拡大で進行を保つ」ことが確認されています。表示言語を切り替えても、プレイ画面を大きくしても、遊んでいる途中の状態は続く設計です。「画面を開いている間」の中に、この二つの操作は含まれると読めます。
自分で確かめる手順
ここからは確認の手順です。答えは、読者が使うブラウザと端末で出ます。
準備
- ログアウトした状態にします。ログイン中かどうかはサイト上で確かめます。
- 使うブラウザを一つ決めます。別ブラウザでの確認用に、もう一つあれば用意します。
- 次のような記録用の表を、紙でもメモ帳でもよいので作ります。
- 余白の庭、作った記録:木2本と池1つ、言語切替直後:、再読み込み後:、閉じて開き直し後:、別ブラウザ:
- こだまの森、作った記録:最高記録の数値、言語切替直後:、再読み込み後:、閉じて開き直し後:、別ブラウザ:
空欄に「残った」「消えた」「確認できず」のいずれかを書きます。
手順
- 保存がある作品で試します。 「余白の庭」で、木を2本と池を1つ置きます。置いた数と位置を表に書きます。
- 画面を開いたまま言語を切り替えます。 日本語と英語を切り替えて、庭が続いているかを見ます。
- 再読み込みします。 結果を表に記入します。
- タブを閉じて、開き直します。 作品を開き直し、庭を確かめます。
- 別のブラウザで同じ作品を開きます。 同じ端末でも、ブラウザが違えば端末内の置き場所は別になることが想定されます。ここで庭がどうなるかを見ます。
- 保存がない作品でも同じ手順を踏みます。 「こだまの森」で最高記録を出し、同じ順で確かめます。
各条件は1回で確認できますが、気になるところは2回行い、同じ結果になるかを見ると確実です。
結果の読み方
- 「余白の庭」が閉じて開き直した後も残っていれば、保存があるという案内と合っています。
- 「こだまの森」の記録が閉じた後に残っていれば、案内と食い違います。作品の画面や現在の案内で、どの時点の記録を見ているのかを確かめます。
- 別ブラウザで庭が出てこなければ、「端末内」の置き場所がブラウザ単位であることを示しています。出てきた場合は、ログイン状態が残っていないかなど、条件を見直します。
- 再読み込みで消えるか残るかは、作品ごとに確かめます。「開いている間」に再読み込みが含まれるかどうかは、確認済み事項からは断定できません。表に書いた結果をそのまま事実として扱います。
ゲストの進行はログインしても自動では混ざりません
ここは誤解が起きやすい点です。確認されているのは、ゲストの履歴・進行は端末内に保存され、ログイン後のアカウントへ自動では混ざらないということです。
具体的にはこうなります。ゲストの間に庭を作り、あとからログインしたとします。そのとき、庭が自動でアカウントに引き継がれる前提で考えるのは危険です。ログイン後のプレイ履歴や好きな作品は、アカウントの側に記録されていくものです。
一方で、別の仕組みも確認されています。未同期の端末セーブは、クラウドの古いデータより優先して再送されるというものです。これは、端末側にまだ送られていないセーブがあるとき、古いクラウドのデータで上書きしない、という扱いです。
ただし、この仕組みと上のゲスト進行の扱いがどう組み合わさるかは、確認済み事項だけでは断定できません。ゲストで遊んだ記録をログイン後に使いたい場合は、現在の案内で確認してください。確認できるまでは、大事な進行をゲストのまま積み上げないほうが安全です。
起こりやすい誤りと判断基準
次のような取り違えが起こりやすいので、先に挙げておきます。
- 「保存がある」を「どの端末でも見られる」と読む。 3作品の保存は端末内のものです。別のブラウザや別の端末では、同じ内容が出てくるとは限りません。
- 「記録が出た」を「残る」と読む。 10作品の記録や録音は、画面を開いている間だけです。残したいものは、その場でメモするか、画面を開いたまま遊び続けます。
- 共有の端末での扱い。 保護者や家族で同じブラウザを使うなら、端末内の記録は同じ場所に集まります。誰の進行かが混ざることもあるため、使う人ごとに確認が必要です。
- 退会との関係。 退会すると、アップロードファイル、履歴・セーブを含む個人データ、認証アカウントが削除されます。ゲストとして端末に残る記録がどう扱われるかは、確認済み事項にありません。現在の案内で確認してください。
- 自作ゲームの保存先。 投稿者は、localStorage をそのまま永続の保存先と見ないでください。長期の進行にはクラウドセーブが想定されています。URL投稿のゲームは、作者がSDKを読み込むことで、作品専用のプレイヤーIDとクラウドセーブが使えます。
判断の目安は単純です。作ったものを後日続けたいなら、保存のある作品か、ログインしたクラウドセーブかを選びます。その場の記録で十分なら、ゲストのままで遊びます。
次の行動
まず、ログアウトしたまま「余白の庭」と「こだまの森」を使い、上の表を埋めてみてください。結果が案内と違ったときや、ゲストの進行をログイン後にどう扱うか迷ったときは、現在の案内で確認します。続けたい進行があるなら、保存のある作品を選ぶか、ログインしてから積み上げてください。

