ゲームの公開前チェックリスト30項目
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ゲームを完成させて「あとは公開するだけ」という段階で、意外と多くの問題が見つかります。タイトルが空白のまま、音が出っぱなし、スマートフォンで画面が崩れる——こうしたミスは、公開後に指摘されてから直すより、事前に一度だけ確認する習慣のほうが確実に防げます。 このチェックリストは「動いているかどうか」だけでなく、「プレイヤーが最初の30秒で離脱しないか」「後から後悔しない公開状態になっているか」という視点で30項目を選んでいます。開発ツールやジャンルを問わず使えるよう、できるだけ具体的な確認方法と判断基準を添えました。 項目は5つのカテゴリに分けています。完成直後に上から順に通すことで、見落としを体系的に防げます。
動作と表示(10項目)
ゲームの中身より先に、「そもそも開けるか・見えるか」を確認します。この段階の問題はプレイ内容に関係なく、すべてのプレイヤーに影響します。
基本動作
- ゲームが最後まで遊べるか スタートからエンドロールやゲームオーバー画面まで、少なくとも1周通しで確認します。途中でフリーズする場合はブラウザのコンソール(F12キー)にエラーが出ているはずです。
- リロードしても壊れないか ページを再読み込みしたとき、ゲームが正常な初期状態に戻るかを確認します。変数の初期化忘れはこの手順で見つかります。
- 音が意図しないタイミングで鳴り続けないか BGMがループ停止せず重なる、効果音が複数同時に鳴りすぎるといった問題は、プレイヤーにとって最も不快な体験の一つです。タブを切り替えたとき音が止まるかも確認しておくと親切です。
- 外部リソース(画像・音声・フォント)がすべて読み込まれているか コンソールの「404 Not Found」エラーを確認します。ZIPでまとめる場合はファイルパスの大文字小文字の違いが原因になりやすい点に注意してください。
- ゲームが無限ループや計算過多でブラウザをハングさせないか ループ処理が重い場合は、意図的に重い場面(敵が大量に出るなど)でフレームレートを意識してみてください。
表示・レイアウト
- PCブラウザ(横長画面)で崩れないか Chrome・Firefox・Safariのうち少なくとも2種類で確認します。
- スマートフォン(縦長画面)で遊べるか ブラウザの開発者ツールでデバイスエミュレーションを使うか、実機で確認します。横スクロールが発生していないかを見ます。
- タッチ操作でボタンが押せるか スマートフォンでは「タップ領域が小さすぎて押せない」問題がよく起きます。目安として、タップ対象は一辺44px以上を確保すると操作しやすくなります。
- 画面外にゲームの重要な要素がはみ出ていないか スコア表示やスタートボタンがビューポートの外に出ていないか、さまざまな画面幅で確認します。
- フォントが正しく表示されているか Webフォントを使っている場合、読み込み前に別のフォントで表示される「フォント切り替えのちらつき」が起きないかを確認します。
テキストと情報(7項目)
プレイヤーは画面内のテキストをもとに操作方法を判断します。誤字より「意味が伝わらない」ことのほうが離脱につながります。
- タイトルが設定されているか HTMLの<title>タグとゲーム画面上のタイトル表示が一致しているかを確認します。「無題」「index」のままの場合は必ず直します。
- 操作説明がゲーム内にあるか 「WASDで移動」「クリックでジャンプ」など、ゲームを始める前か開始直後に操作方法が分かる導線が必要です。説明ページへのリンクだけでは不十分で、ゲーム画面内に最低限の説明を入れておくことが理想です。
- 誤字・脱字がないか 特にゲームオーバーやクリア時の文言、スコア表示まわりは見落としやすい場所です。
- 数字のフォーマットが統一されているか スコアが「1000」と表示される箇所と「1,000」と表示される箇所が混在しないか確認します。
- プレイ時間の目安がサムネイルや説明に含まれているか 「5分で1周できる」などの情報は、プレイヤーがゲームを選ぶ重要な判断材料です。
- 難易度や対象年齢のヒントがあるか 「小学生向け」「ハードコアパズル」など、一言でも対象が分かる情報があるとミスマッチによる低評価を防げます。
- クレジット(制作者名・使用素材の出典)が表示されているか フリー素材を使った場合のライセンス表記は、各素材の利用規約で求められていることがあります。個別の条件は素材配布元の規約で必ず確認してください。
セーブとデータ(4項目)
セーブ機能を持つゲームは、データの扱いに関するチェックが別途必要です。
- ブラウザを閉じてから再度開いたとき、セーブデータが残っているか ローカルストレージを使っている場合は、保存キーの名前が他のゲームと衝突していないか確認します。
- セーブデータが壊れたとき、ゲームがクラッシュしないか ローカルストレージのデータを手動で削除した状態でゲームを起動し、正常に動くかを確認します。
- プレイヤーがデータを初期化できるか 「最初からやり直す」機能があると、プレイヤーが行き詰まったときの逃げ道になります。
- アソバースのSDKを使うセーブ機能を実装している場合、非対応環境でも動作するか SDK対応のクラウドセーブはSDKを読み込んだ環境でのみ有効です。ローカル環境や別のホスティングで開く場合の挙動を確認しておきます。
公開設定とメタ情報(5項目)
ゲームの内容がよくても、公開設定の不備で検索されない・共有されないケースがあります。
- サムネイル画像が設定されているか 一覧に表示されるサムネイルは、クリック率に直結します。ゲーム画面のスクリーンショットを使うだけでも大きく違います。
- 説明文(概要欄)に「どんなゲームか」が一文で書かれているか 「探索型のパズルゲームです」など、ジャンルと体験が伝わる一文が先頭にあると、ページを見た人が判断しやすくなります。
- タグ・カテゴリが適切に設定されているか 検索結果に表示されるためにも、ジャンルや操作方法(マウス専用・キーボード必須など)に関するタグを入れておきます。
- 公開範囲が意図通りか 下書き・限定公開・全体公開の設定を確認します。テスト目的で限定公開にしたまま忘れるケースが多いです。
- URLやページタイトルに個人情報が含まれていないか 開発中にローカルのユーザー名がファイルパスに混入することがあります。ZIPの中身を展開して確認します。
最終確認(4項目)
公開ボタンを押す直前の確認です。
- 別のデバイスか別のブラウザで一度プレイしたか 自分の開発環境でしか動かないキャッシュ依存の問題は、別環境で初めて気づくことが多いです。
- 開発者ツールのコンソールにエラーが出ていないか 警告(Warning)はすぐ直さなくてもよい場合もありますが、エラー(Error)は原則として公開前に解消します。
- ファイルサイズが投稿先の上限に収まっているか 投稿先のファイルサイズ制限は、必ず公式サイトで最新の条件を確認してください。特に音声ファイルは圧縮前後でサイズが大きく変わります。
- 一度だけ「初めて遊ぶ人」のつもりで通しプレイしたか 作った本人は操作を知っているため、初見で詰まる場所を見落としがちです。最後に知識ゼロの状態を意識して遊ぶと、説明不足の箇所が見えてきます。
チェックリストを使うタイミング
このリストは「完成後に一度だけ」使うより、最初の公開前・大きなアップデートの前・別プラットフォームへの移植前の3回に分けて使うのが実用的です。毎回全30項目を確認しなくても、アップデートであれば変更した機能に関連する項目だけに絞れます。
また、ひとりで確認するときは「1日おいてから見直す」ことが有効です。作った当日は見慣れた状態で確認するため、テキストの誤りや操作の分かりにくさに気づきにくくなります。翌日に項目を声に出しながら確認すると、見落としが減ります。
次の行動
このチェックリストをスプレッドシートやメモアプリに貼り付け、公開前に上から順にチェックボックスをつけていく運用を始めてみてください。ゲームが完成したら、アソバース(https://aso-verse.com)にHTMLファイルまたはZIPファイルで投稿できます。投稿・公開の具体的な手順は、アソバースの公式ガイドで確認してください。

