ChatGPTが間違えたとき、どう訂正を頼む?同じ誤りを繰り返させない指摘の仕方
AIを使いこなす執筆にClaudeを使用しています。

ChatGPTの回答に誤りを見つけたら、「違います」だけで返さないのがコツです。「どこが」「どう違うか」「正しい前提は何か」「どこまで直してよいか」の4点を1通にまとめて伝えると、的外れな書き直しや、関係ない箇所の変更を減らしやすくなります。 それでも同じ誤りが戻るなら、同じチャットで粘り続けず、新しいチャットで仕切り直します。この記事では、そのまま使える訂正依頼の文例3種と、仕切り直しの判断表を紹介します。文例や表は、すべて編集部が用意した説明用の例です。実際にChatGPTへ入力して効果を測った結果ではありません。
訂正依頼に入れる4つの要素
OpenAIのヘルプでは、プロンプトは明確かつ具体的に書き、十分な文脈を与えること、そして回答を見て文言や文脈を調整しながら改良していくことが勧められています(Prompt engineering best practices for ChatGPT、2026-10-28閲覧)。訂正はこの「改良」の一場面です。次の4点を入れます。
- ① どこが、書く内容:誤りの場所を引用や番号で特定、悪い例 → 良い例:「全部違う」→「2つ目の表の『締切』の行」
- ② どう違うか、書く内容:何が出ていて、何が正しいか、悪い例 → 良い例:「日付が変」→「10月31日と出ているが、11月7日が正しい」
- ③ 正しい前提、書く内容:根拠になる原文や条件を貼る、悪い例 → 良い例:「ちゃんと調べて」→募集要項の該当部分を貼る
- ④ 直す範囲、書く内容:直す箇所と、触らない箇所、悪い例 → 良い例:「直して」→「該当行だけ直し、他は変えない」
特に③は、ChatGPTに正解を探し直させるより、あなたが確認済みの情報を渡して、それを前提に直させるほうが、結果を判断しやすくなります。ただし、渡す前提があなた自身の確認を経ていることが条件です。誤った前提を渡せば、誤りが上書きされるだけです。
手順:指摘から確認まで
- 誤りを特定する。公式資料や原文と見比べ、どの記述が違うかを確認します。
- 正しい前提を用意する。原文の該当部分をコピーするか、自分で確認した値を書きます。個人情報や機密は、貼る前に不要な部分を削るか伏せます。勤務先などの利用ルールがある場合はそれに従ってください。
- 4要素を入れて1回で送る。「ここも違う」と小出しにすると、直し漏れや新たな食い違いが出ることがあります。
- 変更箇所の一覧を出させる。「変更した箇所を列挙して」と頼むと、触っていない部分が変わっていないか確かめやすくなります。
- 直ったかを自分で確かめる。「直しました」という返答は検証ではありません。①の箇所を原文と照合してください。
日付、金額、固有名詞、規約や制度の記述は、必ず公式資料で自分で照合します。法律・医療・投資のように判断の重い内容は、ChatGPTの訂正結果だけで決めず、専門家や公的機関の情報で確認してください。
訂正依頼の文例3種(説明用の例)
文例1:事実・数値の誤り
先ほどの表の「申込締切」が10月31日になっていますが、正しくは11月7日です。根拠は次の募集要項の抜粋です。【抜粋】「申込は11月7日(金)17時まで」この日付を前提に、表の該当行と、締切から逆算した準備日程の2か所だけ直してください。他の行は変更せず、直した箇所を一覧で示してください。
①場所、②違い、③根拠、④範囲がそろっています。
文例2:前提の読み違い
回答が専門用語だらけで、私の依頼とずれています。前提は「読者はスマホしか使ったことがない初心者」です。この前提で、同じ内容を書き直してください。専門用語を使う場合は初出で括弧書きの説明を付け、1文は60字以内にしてください。内容の骨子(3つの手順)は変えないでください。
数値の誤りではなく「前提のずれ」には、直す点よりも守るべき前提を中心に書きます。
文例3:指摘したのに同じ誤りが戻る
同じ誤りが2回続いています。誤り:商品Aの対象年齢を「3歳以上」としている。正:「6歳以上」(説明書の記載)。これ以降の回答では、書き始める前に、この正しい前提を1行で書き出してから本文に入ってください。説明書に書かれていない数値や条件は推測で補わず、「要確認」と付けてください。
前提を先に復唱させると、前提が回答に反映されているかを目で確認できます。復唱が誤っていれば、その場で気づけます。
直らないときの判断表と、仕切り直しの引き継ぎ文
次の表は編集上の目安で、公式の基準ではありません。「2回」という回数も、説明のために置いた目安です。
- 1回目の指摘で、該当箇所だけ直った、判断:同じチャットで続行
- 直ったが別の箇所が変わった、判断:「他は変更しない」を足して、もう1回だけ指摘
- 2回指摘しても同じ誤りが戻る、判断:新しいチャットで仕切り直し
- 前の指示(口調、条件)が混ざって回答が崩れている、判断:新しいチャットで仕切り直し
- 画面にチャットの継続に関する案内が出て、先へ進めない、判断:案内に従い、新しいチャットへ移る
- 根拠の原文がなく、あなた自身も正解が分からない、判断:チャットを変える前に、公式情報で正解を確認する
最後の行が大切です。正解が分からないままでは、何度言い直させても、どちらが正しいか判断できません。
引き継ぎ文の例(説明用)
新しいチャットでは、経緯をすべて貼る必要はありません。目的、確定した前提、過去の誤りだけを渡します。
次の前提で、〇〇(作りたいもの)を作ってください。【確定した前提】・申込締切は11月7日(17時)【前のチャットで起きた誤り】・締切を10月31日と書いた【ルール】上記以外の数値や条件は推測せず、「要確認」と付けてください。
誤りを「避けるべき例」として添えると、再発に気づきやすくなります。ただし、再発しないことの保証にはなりません。
新しいチャットでも誤りが続くときはメモリを確認
OpenAIのヘルプによると、ChatGPTには保存メモリと、過去のチャット履歴の参照があります。保存メモリは元のチャットとは別に保管され、元のチャットを消しても自動では消えません。記憶された情報が誤りや古い内容なら、ChatGPTにそう伝えるか、編集できる画面があればそこで直します(Memory in ChatGPT、2026-10-28閲覧)。
- 確認場所:英語表記では Settings > Personalization > Memory です。日本語の表示名や、使える項目は環境によって違う場合があります。
- 提供状況:メモリの機能や操作は、プラン、地域、プラットフォーム、ワークスペース設定で異なると案内されています。
- 一時チャット:メモリを作成・更新しません。保存した場合は、アカウントのパーソナライズ設定などに従います。
新しいチャットにしても同じ誤りが出るときは、メモリの内容を見直す価値があります。

