初めてChatGPTに聞くときの質問の作り方|目的・状況・形式を伝える3行テンプレート
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ChatGPTに初めて質問するときは、「目的・状況・出力形式」を1行ずつ書くと、何を聞けばよいか迷いにくくなります。完璧な「呪文」は要りません。何のために、どんな前提で、どんな形で返してほしいかを短く添えるだけで、質問は具体的になります。 この記事では、そのまま使える3行テンプレート、漠然とした質問を直した対比3組、迷ったときの手順、入力する情報の注意点を順に紹介します。本文のサンプルはすべて説明用の例で、実際にChatGPTへ入力して得た結果ではありません。実際の返答は、使うモデルや会話の流れによって変わります。
まずコピーして使える3行テンプレート
次の3行を、角かっこの部分だけ自分の内容に置き換えて貼り付けてください。
目的:【何のために、何をしてほしいか】
状況:【自分の立場・前提・使える条件・材料】
形式:【答えの形(表・箇条書き・文字数・口調など)】- 目的、書く内容:ゴールと、してほしい作業(案出し、要約、添削など)、書かないとどうなりやすいか(傾向):一般論の説明で終わりやすい
- 状況、書く内容:自分の立場、前提、制約(予算・時間・人数)、元の文章、書かないとどうなりやすいか(傾向):自分に合わない前提の答えになりやすい
- 形式、書く内容:表、箇条書き、文字数、口調、件数、書かないとどうなりやすいか(傾向):長すぎる、読みにくいなど使いづらくなりやすい
三つ全部を埋められなくても構いません。分からない行は空欄にせず「特になし」と書くか、後述の「聞き返し」を使います。
なぜこの3つなのか
OpenAIのChatGPT向けヘルプ記事(Prompt engineering best practices for ChatGPT、2026年10月27日閲覧)では、プロンプトを明確かつ具体的にし、何を求められているか伝わるだけの文脈を添えること、あいまいさを避けること、返答を見て言葉や文脈を調整することが勧められています。口調も「丁寧」「くだけた」などの形容詞で示せるとされています。
OpenAIの学習ページ(Prompting、同日閲覧)には、最初のプロンプトは完璧でなくてよく、自分の言葉で始めて、返答を見てから追加で依頼して整えるとあります。大きめの作業では、目標・文脈・出力形式・境界を含めると役立つとも説明されています。
3行テンプレートは、この考え方を初心者向けに「目的(目標)」「状況(文脈・境界)」「形式」へ並べ直したもので、この3分割は筆者による整理です。短い質問で足りる場面なら、3行にこだわる必要はありません。
悪い例を直した対比3組(説明用の例)
対比1:旅行の相談
悪い例
旅行について教えて何を知りたいのか、誰がいつ行くのかが分からず、一般的な紹介になりがちです。
直した例
目的:来月の週末に行く一泊二日の国内旅行の行き先を3つ提案してほしい
状況:東京在住、大人2人、予算は1人3万円まで、移動は電車、温泉が好き
形式:表で。列は「行き先」「移動時間の目安」「おすすめ理由」対比2:文章の添削
悪い例
この文章を直して相手が誰か、どう直したいかが分かりません。
直した例
目的:取引先への日程変更のお詫びメールを、失礼のない文面に整えてほしい
状況:相手は初めてやり取りする担当者。下書きは次のとおり。
「会議の日程を変えたいです。来週の水曜はどうですか。」
形式:本文は200字前後、件名の案を1つ、直した点を3つの箇条書きで下書きは説明用のダミーです。実際に使うときは、社名や個人名を入れる前に、入力してよい内容かを確認してください。
対比3:ChatGPTそのものの使い道
悪い例
ChatGPTって何ができるの?機能の一覧が返ってきやすく、自分の生活で何を試せばよいかは分かりにくい質問です。
直した例
目的:ChatGPTで最初に試す用途を3つ見つけたい
状況:私は事務職。毎日メールを書き、会議のメモを取る。ChatGPTは初めて
形式:用途ごとに「そのまま入力できる依頼文」を1行ずつ付けて迷ったときの4ステップと、足りないものの見つけ方
各行で手が止まったら、次の順で埋めてみてください。
- 目的を一文で書く。 「〜したい」「〜を決めたい」の形にし、作業の種類(案出し、要約、添削、説明)も入れます。
- 状況は、初対面の人に口頭で頼むなら何を補足するかで考える。 立場、条件、材料の三つが目安です。
- 形式は「あとで自分がどう使うか」から決める。 メールに貼るなら文章、比べるなら表、すぐ実行するなら番号付きの手順です。
- 1回で終わらせず、追加で直す。 長い、硬い、例が足りないと感じたら、その点だけ次の質問で伝えます。
返答がしっくりこないときは、原因ごとに次の一言を足します(説明用の例)。
- 一般論ばかり、足りなかったもの:状況、追加の一言の例:「私の場合は〇〇という前提で、もう一度」
- 長くて読めない、足りなかったもの:形式、追加の一言の例:「300字以内の箇条書きにして」
- 的外れな作業をされた、足りなかったもの:目的、追加の一言の例:「説明ではなく、案を5つ出してほしい」
- 口調が合わない、足りなかったもの:形式、追加の一言の例:「社外向けの丁寧な口調で」
状況を書き切れないときは聞き返してもらう
何を決めればよいかも分からないときは、質問そのものを任せる書き方もあります。
目的:来月の友人の誕生日会の準備を計画したい
状況:何を決めればよいか分からない
形式:答える前に、必要な質問を5つまで1問ずつしてくださいこの聞き返しの効果は、筆者は実際に試して確かめていません。合わなければ通常のテンプレートに戻してください。
入力する内容で気をつけること
質問を具体的にするほど、個人情報や社内情報を書きたくなります。
- 実名・住所・顧客情報は、「A社」「担当者B」のような架空の名前に置き換える。 対比2のように、構造が伝われば足りることが多いです。
- 学習利用の設定を確認する。 OpenAIのヘルプ記事(How your data is used to improve model performance、同日閲覧)によると、個人向けプラン(Free・Plus・Pro)では、入力内容がモデルの学習に使われることがあります。「Settings > Data controls」の「Improve the model for everyone」をオフにするか、プライバシーポータルで「Do not train on my content」を選ぶと停止でき、どちらか一方で足りるとされています。ただし、回答に高評価・低評価のフィードバックを送ると、オフにしていてもその会話全体が改善に使われることがあります。Team・Enterpriseなど個人向け以外のプランはこの記事の対象外です。画面名や挙動は変わる可能性があるため、最新の記事と画面で確認してください。
- 設定は、入力してよい情報の範囲を決めるものではない。 職場や学校にルールがある場合は、そちらを優先します。
返答は鵜呑みにせず、日付、金額、手続きなど間違うと困る点は公式サイトなどで確かめてください。医療・法律・お金の個別の判断は、返答だけで決めず専門家に相談するのが安全です。
最初の質問は、うまくなくて構いません。3行を埋めて送り、返答を見ながら足りない行を足していけば、少しずつ使い方に慣れていきます。

