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「毎日ちょっと面倒」からAIで作る自分用Webツールの題材を選ぶ:候補10個の採点表

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

机で作業メモを見ながら、紙の採点表に項目を書き込む手元
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

結論から言うと、最初に作る題材は「面倒さ」「頻度」「入力の単純さ」の3つを1〜5点で採点し、合計が高く、しかも3項目のどれも低くないものを選ぶのが安全です。アイデアの面白さや見た目の派手さは、採点に入れません。 AIにコードを書かせるのは、題材さえ決まれば難しくありません。つまずくのは、その手前です。「作ったけれど結局使わなかった」という結果になるのは、たいてい題材が悪いからです。この記事では、そのまま写して使える採点表、判定ルール、AIに渡す依頼文を用意しました。 なお、表の10個の候補と点数は、基準を説明するための説明用の例です。誰かが実際に計測した結果ではありません。あなた自身の作業に置き換えて採点してください。

この記事の目次
  1. 採点は3項目だけで足りる
  2. 候補10個の採点表(説明用の例)
  3. 自分の候補を採点する手順
  4. 採点をAIに手伝わせる依頼文
  5. 選んだ題材を「最初の一本」としてAIに頼む
  6. 採点後に見直すタイミング

採点は3項目だけで足りる

項目を増やすと採点自体が面倒になります。最初は次の3つで十分です。

  • 面倒さ(1回の手間・ミスしやすさ)、5点:10分近くかかる、または間違えやすい、3点:1〜2分かかる、1点:数秒で終わる
  • 頻度、5点:ほぼ毎日、3点:週1回程度、1点:年に数回
  • 入力の単純さ、5点:欄が2〜3個、または1か所に貼り付けるだけ、3点:欄が5個前後、1点:長い自由文、外部データ、複数画面の情報が必要

「入力の単純さ」を入れる理由は、ここが低い題材ほどAIに仕様を伝えるのが難しく、作り直しが増えるからです。これは編集上の経験則ではなく考え方の提案であり、点数の根拠はあくまであなたの感覚です。感覚で構わないので、直近1週間に実際に何回やったかだけは思い出して頻度に反映してください。

判定ルール

  • 12点以上で、全項目が3点以上:最初の一本にします。
  • 9〜11点で、全項目が3点以上:候補です。2〜3個に絞って比べます。
  • 上記以外(どれかが2点以下を含む):保留します。合計が高くても、最初の一本にはしません。

最後の条件が肝心です。たとえば「面倒さ5・頻度5・入力1」の題材は合計11点で一見よさそうですが、入力が複雑なので、作り始めてから仕様が膨らみます。

候補10個の採点表(説明用の例)

自分用に作ることを想定した、よくある題材です。点数は筆者が基準を示すために置いた仮の値です。

  • 1、題材:定型メールの宛名・日付を差し込んで文面を作る、面倒さ:4、頻度:5、入力:5、合計:14、判定:最初の一本
  • 2、題材:ファイル名を「日付_案件名_版数」に整える、面倒さ:3、頻度:5、入力:5、合計:13、判定:最初の一本
  • 3、題材:週次報告の下書きを箇条書きから整形する、面倒さ:4、頻度:3、入力:3、合計:10、判定:候補
  • 4、題材:割り勘・精算額を計算する、面倒さ:3、頻度:3、入力:5、合計:11、判定:候補
  • 5、題材:買い物リストを使い回してチェックする、面倒さ:3、頻度:4、入力:3、合計:10、判定:候補
  • 6、題材:ゴミ出しの曜日を今日基準で表示する、面倒さ:2、頻度:5、入力:4、合計:11、判定:保留(面倒さ2)
  • 7、題材:締切までの残り日数を一覧にする、面倒さ:2、頻度:4、入力:4、合計:10、判定:保留(面倒さ2)
  • 8、題材:ポモドーロ風タイマー、面倒さ:2、頻度:3、入力:5、合計:10、判定:保留(面倒さ2)
  • 9、題材:家計簿、面倒さ:5、頻度:5、入力:1、合計:11、判定:保留(入力が複雑)
  • 10、題材:他サイトの価格を自動で集めて表にする、面倒さ:5、頻度:4、入力:1、合計:10、判定:保留(入力が複雑)

この例からわかる傾向は2つです。ひとつは、「面倒さ」が低いものは、頻度が高くても、作る手間に見合いにくいことです。もうひとつは、「毎日やる」「手間が大きい」題材ほど、入力が複雑になりがちなことです。家計簿のように魅力的な題材は、最初の一本としては大きすぎます。入力を「1回分の支出を1行入れるだけ」まで絞れるなら、再採点してください。

自分の候補を採点する手順

  1. 候補を10個書き出す。 頭で考えるより、直近1週間の「またこれか」と思った作業を思い出す方が出やすいです。
  2. 1個ずつ3項目を採点する。 迷ったら低い方の点にします。
  3. 判定ルールを当てはめる。 全項目3点以上の中から、合計の高い順に並べます。
  4. 除外チェックをかける。 次のどれかに当たる題材は、最初の一本から外します。
  • パスワード、決済情報、他人の個人情報を入力する必要がある
  • ログインや他人との共有が前提になっている
  • 扱うデータが大量である

除外チェックの理由は、小さなWebツールを公開する方法として手軽な静的サイトのホスティングが、そうした用途に向かないからです。たとえばGitHub Pagesは、HTML・CSS・JavaScriptのファイルを公開する静的サイトのホスティングサービスです(GitHub Docs「GitHub Pagesとは」)。同じく公式の制限ページには、パスワードやクレジットカード番号を送るような機微な取引には使うべきでないと書かれています(GitHub Docs「GitHub Pagesの制限」。2026年10月27日に確認)。最初のツールは、自分の端末だけで完結し、機微な情報を扱わないものが無難です。

保存が必要かどうかも見ておく

「前回の入力を覚えておいてほしい」程度なら、ブラウザ内に保存できます。MDNによれば、Web Storage APIのlocalStorageはブラウザを閉じてもデータが残り、オリジン(サイトの出どころ)ごとに分かれます。また、同期的に動くため大量のデータには向かず、容量にはオリジンごとの上限があります(MDN「Web Storage API」)。同ページには、プライベートブラウジングではウィンドウやタブを閉じるとデータが消える挙動も書かれています。

つまり、「設定や直近の入力を端末内に残す」程度はサーバーなしで実現できますが、複数端末で同期したい、バックアップしたいという要求が出た時点で題材は一段重くなります。採点の際は、入力の単純さと同じ感覚で「保存は端末内で足りるか」を一言メモしておくと、後の判断が楽になります。

採点をAIに手伝わせる依頼文

自分で点を付けたあとに、AIに「抜けや見落とし」を指摘させると使いやすいです。点数の最終決定は人が行い、AIには根拠の弱い点を挙げてもらいます。

あなたは小さなWebツールの企画の相談相手です。
次の候補を、「面倒さ」「頻度」「入力の単純さ」の3項目(各1〜5点)で私が採点しました。
- 面倒さ: 5=10分近くかかるかミスしやすい/1=数秒
- 頻度: 5=ほぼ毎日/3=週1回/1=年に数回
- 入力の単純さ: 5=欄2〜3個か貼り付け1か所/1=長い自由文や外部データが必要

【候補と私の点数】
(ここに「題材/面倒さ/頻度/入力/一言メモ」を1行ずつ書く)

お願い:
1. 点数が甘そうな項目があれば、その理由を指摘してください。
2. 入力を減らして単純にできそうな題材は、1行で分割案を出してください。
3. パスワードや個人情報の入力が必要になりそうな題材には印を付けてください。
4. 最終的な採用は私が決めるので、順位付けはしないでください。

実名、社名、取引先、社内の数値など機密に当たる情報は、そのまま貼らず、「A社」「案件X」のような言い換えに置き換えてください。AIサービスの学習利用の設定とは別に、そもそも外に出したくない情報は渡さない、という切り分けが基本です。

選んだ題材を「最初の一本」としてAIに頼む

採点で1位になった題材が決まったら、次はAIに作らせます。ここでは、採点表の記入例の#1(定型メール文面)を例にします。以下の依頼文は説明用で、実行して動作を確認したものではありません。

HTML・CSS・JavaScriptだけで動く、1ファイル(index.html)の自分用ツールを作ってください。
外部ライブラリとサーバーは使いません。

【目的】定型メールの文面に、宛名と日付を差し込んで、コピーできるようにする。
【入力】宛名(テキスト)、案件名(テキスト)、返信期限(日付)
【出力】下のひな形に差し込んだ文面。「コピー」ボタンでクリップボードへ。
【ひな形】
{宛名}様
お世話になっております。{案件名}の件でご連絡しました。
{返信期限}までにご返信いただけますと幸いです。
【保存】入力欄の内容はlocalStorageに保存し、再読み込み後も残す。
【扱わない情報】パスワードや決済情報は入力欄に置かない。
【お願い】初心者向けに、コードに日本語のコメントを付け、最後に「動作確認の手順」を3つ書いてください。

人が確認すること

AIが出したコードは、動かして初めて価値があります。次の点は、あなた自身が確認してください。

  • 欄を空にしたとき、文面が壊れていないか
  • 宛名に「<」などの記号を入れても、画面が崩れないか
  • ページを再読み込みしても、入力が残るか、または消えるべきときに消えるか
  • 実際の業務メールに使う前に、ひな形の文言を自分で読み直したか

動かない場合は、エラーの文面と、それを出した操作をそのままAIに貼って「原因と直し方」を聞くのが最短です。

採点後に見直すタイミング

2〜3週間使ってみて、実際に開かなくなったツールは、採点の頻度か面倒さが実態より高かったということです。その題材は表の点数を下げて、次の候補に進めてください。逆に、作ったあとに「ここも自動にしたい」と思いついた部分が出てきたら、それは新しい候補として表に1行足し、同じ3項目で採点します。

増やすのは、最初の一本が実際に使われてからで構いません。一度に増やすと、10個の題材を作りかけのまま放置する結果になりやすいためです。

出典・参考資料