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増えすぎた設定をAIで仕分ける:本編に出す設定と隠しておく設定

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

手書きの設定カードを三つの束に仕分けた机上の静物
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

設定が増えすぎたときは、設定を削らず「その場面で読者が必要とするか」で3つの置き場所に振り分けます。置き場所は本編、おまけ、保留です。AIには、1項目ずつ判断表に当てはめて理由付きの分類案を出させます。最終的に決めるのは作者です。 この記事では、判断表、AIに渡す入力の形、そのまま使える依頼文、AIの案を確認するときの見どころを順に示します。

この記事の目次
  1. まず基準を決める:読者に必要かどうかで3つに分ける
  2. 判断表:上から順に当てはめる
  3. AIに渡す入力の作り方
  4. そのまま使える依頼文
  5. 人が確認すること
  6. 保留とおまけを活かす運用

まず基準を決める:読者に必要かどうかで3つに分ける

仕分けの軸は「設定が面白いか」ではなく「いまの場面の読者に必要か」です。面白い設定ほど手放しにくいので、先に置き場所を用意しておくと、捨てずに済みます。

  • 本編:その場面を理解し、登場人物の選択や感情を追うのに必要な設定です。
  • おまけ:本編が成立するうえでは不要ですが、読者が知りたがりそうな設定です。設定資料、あとがき、コラム、特典などの置き場を想定します。
  • 保留:まだ決まっていない、他の設定と矛盾している、使い道が見えない設定です。作者メモとして隠しておき、削除はしません。

判断表:上から順に当てはめる

次の表は、設定1項目ごとに上から順に問いを当てはめて、最初に「はい」になった行で決める仕組みです。

  • 1、問い:他の設定と矛盾している、または未確定か、「はい」の場合:保留(理由:未確定/矛盾)
  • 2、問い:知らないと、読者がこの場面の出来事を誤解するか、「はい」の場合:本編(この場面で出す)
  • 3、問い:登場人物の選択、対立、感情を直接変えるか、「はい」の場合:本編(物語の骨格)
  • 4、問い:本編になくても成立するが、読者が知りたがりそうか、「はい」の場合:おまけ
  • 5、問い:作者が整合を取るために知っていれば足りるか、「はい」の場合:保留(理由:作者メモ)

3つに迷う項目には、次の補助ルールを使います。

  • 本編と判定した設定でも、出すのは「その場面で使う分」だけにします。全体像は、後の場面に回します。
  • 伏線に使うかもしれない設定は、本編にしないで保留に置き、再検討の条件を一言書き添えます。
  • 一つの場面に新しく出す設定は1〜2個を最初の目安にします。これは編集上の目安で、作品のジャンルや読者層に合わせて調整してください。

AIに渡す入力の作り方

AIに任せるのは、一覧への当てはめと理由の下書き、そして矛盾や重複の指摘です。人が決めるのは、作品が何を見せたいかという軸と、最終の分類です。

入力には次の4つを渡します。

  1. 作品の核:2〜3文で書いた、物語の中心(誰が何を求め、何が邪魔をするか)。
  2. 対象の場面や話数:どの範囲の本編を基準に判断するか。
  3. 設定一覧:1行に1項目、「S01 …」のようにIDを付けます。
  4. 判断表:上の表をそのまま貼ります。

入力例(説明用の例)

以下は仕分けの流れを示すための架空の例です。実際の作品や、AIの実行結果ではありません。

【作品の核】
港町で暮らす見習い鐘守の少女が、鳴らなくなった潮鐘を直そうとする。町は鐘に頼らない新しい航路を作りたがっている。
【対象】第1話〜第3話
【設定一覧】
S01 潮鐘は満潮の30分前に鳴り、船に出港の合図を送る
S02 通貨の単位は「貝」で、1貝は小麦パン1個の値段
S03 町の創設は800年前で、初代鐘守は漁師だった
S04 主人公の祖母は鐘が壊れた理由を知っている(理由は未決定)
S05 北の岬の灯台は、鐘の代わりに三つ編み状の光を出す
S06 鐘守の見習いは、灰色の上着を着る
S07 町の暦は1年が10か月(S03の年表とは月数が合わない)

機密を扱うときの注意

未発表の企画や共同制作の設定を貼る場合は、固有名や社外秘の内容を仮の名前に置き換えてから渡すと安全です。OpenAIのヘルプによると、ChatGPT Free、Plus、Proの個人ワークスペースでは、データ共有が既定で有効です。「Improve the model for everyone」をオフにすると、新しい会話はモデルの学習に使われなくなります。ただし、回答へのフィードバックを送ると、その会話全体が学習に使われる場合があります。また、一時チャットも学習には使われませんが、安全目的で最大30日間保持されることがあります。設定や適用範囲はプランやワークスペースによって異なります。公開前の設定は、固有名や社外秘の内容を置き換えてから入力するのが無難です。(Data controls in ChatGPT、How your data is used to improve model performance)

そのまま使える依頼文

次の文をコピーして、【 】の部分を差し替えてください。

あなたは創作の編集者です。以下の設定一覧を、判断表に従って「本編」「おまけ」「保留」に仕分けてください。

【作品の核】……
【対象】……
【設定一覧】……
【判断表】
1. 他の設定と矛盾している、または未確定 → 保留(未確定/矛盾)
2. 知らないと読者がこの場面を誤解する → 本編
3. 登場人物の選択・対立・感情を直接変える → 本編
4. 本編になくても成立するが、読者が知りたがりそう → おまけ
5. 作者の整合確認用に知っていれば足りる → 保留(作者メモ)

ルール:
- 表の上から順に当てはめ、最初に当てはまった行で決めてください。
- 一覧に書かれていない情報は補わないでください。足りない情報は「要確認」として質問にしてください。
- 設定を新しく作ったり、削除を提案したりしないでください。
- 出力は、ID/分類/当てはまった行の番号/理由(40字以内)の表にしてください。
- 表の後に、(a)矛盾や重複している項目の組、(b)本編と判定した項目を出す順番の案、(c)私に確認したい質問を、それぞれ3つまでで書いてください。

「新しい設定を作らない」と「情報を補わない」を入れておくと、仕分けの作業の途中で新しい設定が混ざるのを抑えられます。

出力の見本(説明用の例)

上の入力例を仕分けた場合に、こうなりそうだという見本です。実際にAIを動かした結果ではありません。

  • S01、分類:本編、行:3、理由:鐘が主人公の目的と直結する
  • S02、分類:おまけ、行:4、理由:物語の筋に影響しない
  • S03、分類:おまけ、行:4、理由:町の歴史は読者の関心を引くが必須ではない
  • S04、分類:保留、行:1、理由:理由が未決定。第3話までに出すか要判断
  • S05、分類:本編、行:3、理由:鐘に頼らない航路との対立を示す
  • S06、分類:おまけ、行:4、理由:外見の補足で、本編の理解には不要
  • S07、分類:保留、行:1、理由:S03の年表と月数が矛盾する

人が確認すること

AIの案をそのまま採用せず、次の点を自分の目で確かめます。

  • 核に照らして外れていないか:たとえば、S02を「おまけ」としたのは、この作品の核が経済ではないからです。経済が核の作品なら本編になります。核の書き方が変わると判断も変わります。
  • 保留の理由が正しいか:S04のように、物語の鍵になる未決定項目は、保留のままで放置しないよう期限を決めます。
  • 矛盾の指摘が実際に矛盾しているか:AIは一覧に書かれた文面だけで比較します。資料の側が正しいのか、一覧の写し間違いなのかは、人が元の資料を見て決めます。
  • 本編の出し方:本編と判定した設定を、一度に説明していないかを見直します。説明台詞でまとめず、小道具や行動で少しずつ見せる案を、AIに「この場面で使う分だけ」と指定して出させることもできます。

公開する作品にAIを使う場合の著作権上の注意点は、文化庁がAIと著作権に関するページで考え方とチェックリスト&ガイダンスを公開しています(2024年に公開されたものです)。個別の作品の扱いは、そこで確認してください。

保留とおまけを活かす運用

仕分けた結果は、次の3つのメモにして残します。

  1. 本編メモ:場面ごとに「出す設定」と「出さない設定」を並べます。
  2. おまけ置き場:設定資料や特典に使える項目の一覧です。使う媒体の候補も書いておきます。
  3. 保留台帳:ID、保留の理由、再検討する条件(例:第3話の脚本を書く前)を1行ずつ記録します。

新しい設定を思いついたら、本編に書き込む前に、まず依頼文にその項目だけを足して判断表に通します。設定が増えるたびに、同じ手順で置き場所が決まります。数か月後に保留台帳を見直せば、使える設定がまた拾えます。

出典・参考資料