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短尺動画の台本をAIと作る:文章を話し言葉に直して秒数に収める手順

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

台本を声に出して読み、ストップウォッチと鉛筆で時間を確認する手元
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

ブログや告知文をそのまま読み上げると不自然になるのは、1文が長く、結論が後ろにあり、目で読む前提の言葉が混じっているからです。直し方は3区間に分けると単純です。冒頭で結論か問いを出し、本題は「1文=ひと息」で3点以内に絞り、締めは次にしてほしい行動を1つだけ言う。この3点を守り、文字数から秒数を逆算して配分します。 AIに任せるのは「言い換え案」と「文字数の調整」です。話し言葉として自然かどうか、自分の声で何秒かかるかは、人が声に出して確かめます。この記事では、そのための台本テンプレートと依頼文、確認の観点を順に示します。

この記事の目次
  1. 先に秒数を決める:文字数の目安表
  2. 3区間の直し方
  3. 台本テンプレート(30秒版)
  4. AIへの依頼文
  5. 声に出して確認する観点
  6. AIに渡す情報で気をつけること
  7. 使い始める手順

先に秒数を決める:文字数の目安表

台本は、書いてから削るより、先に枠を決めるほうが早く仕上がります。日本語を落ち着いて読むと、1秒あたり5字前後になることが多いので、ここでは1秒=5字を仮の基準にします。これは編集上の目安で、人や内容によって変わります。後述の手順で自分の速さを測り、置き換えてください。

  • 15秒、総文字数の目安:約70字、冒頭:0〜3秒(約15字)、本題:3〜12秒(約45字、1〜2点)、締め:12〜15秒(約10字)
  • 30秒、総文字数の目安:約150字、冒頭:0〜3秒(約15字)、本題:3〜25秒(約110字、3点)、締め:25〜30秒(約25字)
  • 60秒、総文字数の目安:約300字、冒頭:0〜5秒(約25字)、本題:5〜50秒(約225字、3点)、締め:50〜60秒(約50字)

字数は「間」を含めた余裕を見て、少し少なめにしています。投稿先ごとの上限秒数や、字幕・音源の扱いは変わることがあるため、公開前に各サービスのヘルプで確認してください。この表は、上限にかかわらず「目標の秒数」を決めて使います。

3区間の直し方

冒頭(最初の3〜5秒):挨拶と前置きを削る

書き言葉は「本記事では〜について解説します」と話題の宣言から始めがちです。動画では、見ている人が知りたいことを先に言います。

説明用の例(AIでの実行結果ではなく、手で書いた変換例です):

  • 元の文章:「本記事では、ファイル名の付け方を統一することで、検索にかかる時間を削減できる方法について解説します。」
  • 直した台本:「ファイルを探す時間、減らせます。名前のルールをそろえるだけです。」

直す観点は3つです。主語や前置きを削る、数字や結論を頭に置く、見ている人に向けた言い方(「〜していませんか?」など)に変える。ただし問いかけは1回までにします。

本題:1文1情報、1文は息ひとつ分

読み上げて詰まる文は、たいてい読点が多いか、修飾語が長いかのどちらかです。目安は1文30字前後ですが、字数より「息継ぎなしで言えるか」で判断します。

  • 「〜することにより」「〜に関して」「〜となっております」は、「〜で」「〜は」「〜です」に直す
  • 「一方」「したがって」など書き言葉の接続は、「でも」「だから」に寄せるか、削る
  • ポイントは3つまで。4つ目は別の動画にする
  • 数字は読み方が分かれるもの(「1,200円」「3/4」「2:1」)を、読み上げる形に書き換える

締め:行動を1つだけ

「いかがでしたか」「ぜひチャンネル登録を」と複数の依頼を重ねると、どれも残りません。「保存して、手元のファイル名を1つ直してみてください」のように、動画の内容に続く行動を1つ言います。続きの動画やコメント欄に誘導するなら、その1つに絞ります。

台本テンプレート(30秒版)

そのままコピーして使える形です。秒数は上の表の30秒版に合わせています。

【テーマ】
【見ている人】
【伝えたいこと(1文)】

■冒頭 0〜3秒(約15字)
セリフ:
画面・字幕:

■本題 3〜25秒(約110字/3点)
ポイント1(3〜10秒・約35字)
セリフ:
画面・字幕:
ポイント2(10〜17秒・約35字)
セリフ:
画面・字幕:
ポイント3(17〜25秒・約40字)
セリフ:
画面・字幕:

■締め 25〜30秒(約25字)
セリフ:
行動(1つ):

【実測】読み上げ時間: 秒 / 総文字数: 字

画面・字幕の欄を設けるのは、話し言葉は耳で流れていくため、数字や固有名詞は字幕でも補えるようにするためです。セリフと字幕を同じ文にせず、字幕は要点だけに絞ります。

AIへの依頼文

元の文章と枠を渡し、変換方針も一緒に指定します。次の文は、そのまま貼って使えます。【 】の部分を置き換えてください。

次の文章を、【30】秒の短尺動画の台本に直してください。
見ている人:【個人で発信を続けたい人】
話し方:【です・ます調。親しみはあるが馴れ馴れしくしない】
総文字数:【140〜150字】(1秒5字で計算)

構成:
1. 冒頭(約15字):結論か問いから入る。挨拶と話題の宣言は入れない
2. 本題(約110字):ポイント3つ。1文は30字前後で、息継ぎなしで言える長さ
3. 締め(約25字):行動を1つだけ

ルール:
- 書き言葉(〜に関して、〜することにより、したがって)は話し言葉にする
- 元の文章にない数字・事実・固有名詞は足さない
- 読み方が分かれる数字や、同音異義語で聞き間違えそうな語には【】で注意を付ける
- 各区間の文字数を最後に表で示す

文章:
【ここに元の文章を貼る】

「元の文章にない事実を足さない」の一文は大切です。台本化の過程で、AIがもっともらしい数字や言い切りを補うことがあります。出力後に、元の文章と照らして固有名詞と数字を人が見比べてください。

声に出して確認する観点

AIの出力は、必ず声に出して読みます。次の順で確認すると、直す箇所が見つかりやすくなります。

  1. ストップウォッチで1回通す:目標より3秒以上ずれたら、文字数を直します。ここで出た時間と文字数から「自分の1秒あたりの字数」を計算し、先の表の基準を置き換えます
  2. 息継ぎの位置:途中で息が足りなくなる文に印を付け、2文に割ります
  3. 聞き間違い:同音異義語や、音だけでは意味が取れない漢語(「高精度」「構成」など)を、平易な言い方にします
  4. 文末の連続:「〜です。〜です。〜です。」と同じ終わり方が3回続くなら、1つを体言止めや「〜ですね」に変えます
  5. 冒頭3秒だけ聞く:その3秒だけで何の話か分かるかを確認します
  6. 字幕との重なり:画面の字幕とセリフが一字一句同じなら、字幕を要点だけに削ります
  7. 固有名詞・数字の読み:噛みやすいもの、読み方が割れるものは、言いやすい形に変えます

速度は、緊張して早口になる人もいれば、慣れずに遅くなる人もいます。2回目以降で安定した時間を採用してください。

AIに渡す情報で気をつけること

台本の元になる文章に、未公開の企画、顧客名、契約内容、個人が特定できる情報が入っていないか、貼る前に見直してください。必要なら「A社」「担当者」のような説明用の仮名に置き換えます。

Anthropicのヘルプでは、Claudeの個人向け製品において、会話をモデル改善に使う設定や、機密性の高い個人情報・社外秘文書の共有に慎重になるよう勧めていることが説明されています(Claudeヘルプ)。OpenAIのヘルプでは、個人向けプランで「Improve the model for everyone」をオフにすると、新しい会話はモデル改善に使われないと説明されています。一方で、会話にフィードバック(高評価・低評価)を付けると、設定をオフにしていてもその会話が学習に使われることがある、とも書かれています(OpenAIヘルプ)。

つまり、学習利用をオフにすることと、内容を外部に出してよいことは別の話です。オフにしても、機密情報は仮名に置き換えてから渡す運用が安全です。なお、設定画面や条件は変更されることがあるため、利用中のプランの最新の表示を確認してください。

使い始める手順

  1. 動画の長さ(15/30/60秒)を選び、表から総文字数を決める
  2. 元の文章から「伝えたいこと」を1文だけ抜き出す
  3. 上の依頼文に貼り付け、AIに台本案を出させる
  4. 出てきた台本を、テンプレートの欄に写す
  5. 声に出して時間を測り、観点に沿って直す。直した結果を、次回の自分用の「1秒あたりの字数」にする

初回は3〜4往復かかっても構いません。同じテーマで2本目を作るときから、自分の字数基準と直しの癖がテンプレートに反映され、手直しが減っていきます。

出典・参考資料