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AIサービスの利用規約とプライバシーポリシーで必ず見る箇所の読み方

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

書類を見比べながら8項目の確認シートに鉛筆でチェックを入れる手元。
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

結論から言うと、まず「入力した内容がどう使われ、どこに、どれだけの期間残り、誰が触れ、どうすれば消せるか」に関わる8項目を、検索語で拾って確認します。該当箇所の前後や参照先も読み、入力する情報や用途に応じて、禁止事項や権利関係なども確認してください。この記事では、その8項目の拾い読みシート、判断表、規約本文をAIに整理させる依頼文を順に示します。 注意点が一つあります。「学習に使われない」と「秘密が守られる」は別の話です。学習をオフにしても、サービス側に一定期間データが保存されることはあります。だから学習利用の1項目だけで安心せず、8項目をセットで見ます。

この記事の目次
  1. 手順1:読む資料を3種類に絞る
  2. 手順2:8項目の拾い読みシート
  3. 手順3:公式ページで8項目がどう書かれているか(2026年10月29日確認の範囲)
  4. 手順4:判断表で「入れてよい情報」を決める
  5. 手順5:規約の該当箇所をAIに整理させる依頼文
  6. 手順6:使い始めてからの確認

手順1:読む資料を3種類に絞る

AIサービスの規約まわりは、多くの場合、次の3種類に分かれています。

  • 利用規約:責任範囲、禁止事項、入力・出力の権利関係
  • プライバシーポリシー:取得する情報、利用目的、第三者への提供・委託、保管、問い合わせ先
  • ヘルプセンターのデータ管理ページ:学習のオン/オフの操作、履歴の削除、プランごとの違い

実際の設定手順や保存期間は、規約本文よりヘルプ側に書かれていることが多いです。3つとも開いて、同じ8項目を埋めます。

個人情報保護委員会は2023年6月2日に、生成AIサービスの利用に関する注意喚起等を公表しています。ページでは生成AIサービスを「質問・作業指示(プロンプト入力)等に応えて文章・画像等を生成するAI」と位置づけ、OpenAIに対する注意喚起も行ったと説明しています。詳細は添付資料「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」にあります。個人情報を扱う仕事なら、規約確認の前に一度目を通しておくと判断しやすくなります。

手順2:8項目の拾い読みシート

規約のページ内検索(Ctrl+F/⌘+F)に、下の「探す語」を入れて該当段落だけを読みます。英語版しかない場合は英語の語も使います。

  • 1、項目:学習利用、探す語:学習、改善、train、improve、読み取ること:入力内容がモデル改善に使われるか。初期設定はオンかオフか
  • 2、項目:保存期間、探す語:保存、保持、retain、retention、読み取ること:何日・何年残るか。学習オフでも残るか
  • 3、項目:削除、探す語:削除、delete、erase、読み取ること:自分で消せるか。消した後に学習済みの分はどうなるか
  • 4、項目:委託先・第三者提供、探す語:委託、第三者、提供、service providers、subprocessors、読み取ること:どんな目的で誰に渡るか。国外か
  • 5、項目:人による閲覧、探す語:レビュー、人間、human review、読み取ること:担当者が会話を読む場合があるか。その条件
  • 6、項目:適用範囲(プラン)、探す語:個人、法人、Business、Enterprise、API、読み取ること:今契約しているプランに、この条文が適用されるか
  • 7、項目:例外、探す語:フィードバック、共有、公開、連携、読み取ること:評価ボタンや共有リンクなどで扱いが変わるか
  • 8、項目:変更・問い合わせ、探す語:改定、変更、お問い合わせ、準拠法、読み取ること:変更の通知方法と、削除・開示の請求窓口

項目ごとの見どころ

  • 1と6はセットです。 同じ会社でも、個人向けと法人・API向けで初期設定が違うことがあります。
  • 2は「学習オフ時」と「学習オン時」の両方を探します。 期間が分かれて書かれている場合があるためです。
  • 3は「消せる」だけで止めません。 削除前に学習に使われたデータの扱いが別に書かれていることがあります。
  • 4は列挙の粒度を見ます。 「業務委託先」とだけある場合は、目的と所在地が別ページにないか探します。
  • 7は見落としやすい項目です。 後述の例のとおり、フィードバック送信で扱いが変わるサービスがあります。

手順3:公式ページで8項目がどう書かれているか(2026年10月29日確認の範囲)

仕組みを掴むために、実際に閲覧できた2社の公式ページを当てはめます。内容は変わる可能性があるため、利用前に必ず最新ページを確認してください。

OpenAI(ChatGPT):ヘルプ記事「How your data is used to improve model performance」によると、Free・Plus・Proの個人向けプランでは、オプトアウトしない限り入力内容がモデル改善に使われる場合があります。一方、ChatGPT Business、Enterprise、Edu、APIの入力・出力は、既定では改善に使わないと書かれています。オフにする方法は、設定の「Data controls」でトグルを切る方法と、Privacy Portalから申請する方法で、どちらか一方で足ります。注意すべきは項目7で、個人向けプランでは、オプトアウト後でも評価(サムズアップ/ダウン)を送ると、その会話全体が学習に使われる可能性があると説明されています。なお、この記事には保存期間の記載がなかったため、項目2は別ページで確認が必要です。

Anthropic(Claude):Anthropicの発表(2025年8月28日)では、Claude Free・Pro・Max(これらのアカウントでのClaude Codeを含む)は、利用者がモデル改善への利用を選択できるとされています。Team・Enterprise・Government・Education・API(Amazon BedrockやVertex AI経由を含む)は、この改定の対象外と書かれています。保存期間は、公式ヘルプ「How long do you store my data?」も確認します。会話は削除すると履歴から直ちに消え、バックエンドからは30日以内に削除されると説明されています。「学習オフなら入力から30日で消える」という意味ではありません。学習を許可した場合、設定後の新規・再開した会話などのデータは、個人を識別できない形式で学習用の処理基盤に最長5年間保持される場合があります。削除した会話は今後の学習には使われませんが、すでに進行中または完了した学習には残ります。法令対応や利用ポリシー違反への対応などでは、別の保持条件もあります。

この2例から言えることは次の3点です。

  1. 同じサービス名でも、プランによって学習の初期設定が違う。
  2. 学習オフでも保存される場合がある。Claudeの「30日以内」は会話を削除した後のバックエンドでの削除期限です。つまり学習利用と秘密保持は別問題。
  3. 評価や共有などの操作が例外になる場合がある。

手順4:判断表で「入れてよい情報」を決める

シートを埋めたら、次の表で入力範囲を決めます。これは編集部の提案する目安であり、各社の公式基準ではありません。公開情報や自分の文章でも、第三者の個人情報・秘密情報や利用条件を確認し、入力する権限がある範囲に限ります。複数の行に当てはまる場合は、入力範囲が狭い行を優先します。

  • 8項目を確認し、学習オフ設定済み、保存期間が明記、削除手段あり、プランも適用範囲内、入力してよい目安:公開情報、自分の文章。業務情報は、個人が特定されず、社内ルールでも入力が許可された範囲まで
  • 学習は既定でオフだが、保存期間や委託先が不明確、入力してよい目安:公開済みの情報のみ。業務情報は担当部門に条件を確認してから
  • 学習がオン、または項目1・2・6のどれかが読み取れない、入力してよい目安:公開済みの情報のみ。個人情報・取引先情報・未公開情報は入れない
  • 個人情報を含める必要がある、入力してよい目安:自分の判断で進めず、社内の担当部門や契約済みの法人プランの条件を確認する

会社の業務で使うなら、個人のアカウントで業務情報を入れてよいかは、規約より先に社内ルールが決めます。

手順5:規約の該当箇所をAIに整理させる依頼文

規約やポリシーは公開文書なので、本文をAIに貼って整理させるのは有効です。ただし、AIの要約は誤読や取りこぼしがあり得ます。AIには「該当箇所の抜き出し」だけを任せ、判断は原文を見て人が行います。

以下は、あるAIサービスのプライバシーポリシーと
ヘルプ記事の本文です。次の8項目について、
該当する原文の一文をそのまま抜き出し、
その下に日本語で一行の説明を付けてください。

項目:①学習利用 ②保存期間 ③削除 ④委託先・第三者提供
⑤人による閲覧 ⑥プラン別の適用範囲 ⑦例外(評価・共有・連携)
⑧変更通知・問い合わせ窓口

ルール:
- 本文に書かれていない項目は「記載なし」とする。推測で補わない。
- 期間や数字は原文のまま書く。
- 「場合がある」などの条件付きの表現は、その条件も省略せず書く。

【本文】
(ここに貼り付け)

返ってきた「原文の一文」が本当に本文にあるかを、検索で照合します。見つからなければ、その行は採用しません。「記載なし」の項目は、サービスに問い合わせるか、その項目が不明のまま使うかを判断表で決めます。

説明用の例(実在しない架空のサービス)

以下は「サンプルAI」という架空のサービスを使った記入例で、実際のサービスの内容ではありません。

  • 1、項目:学習利用、記入内容(説明用):個人向けは初期オン。設定でオフにできる、判定:要設定
  • 2、項目:保存期間、記入内容(説明用):記載なし、判定:要確認
  • 3、項目:削除、記入内容(説明用):履歴は自分で削除可。学習済み分の扱いは記載なし、判定:要確認
  • 4、項目:委託先、記入内容(説明用):「業務委託先」とのみ記載、判定:要確認
  • 5、項目:人による閲覧、記入内容(説明用):品質改善のため閲覧する場合あり、判定:注意
  • 6、項目:プラン、記入内容(説明用):法人プランは別規約、判定:契約プランで再確認
  • 7、項目:例外、記入内容(説明用):評価送信時は会話が改善に使われる場合あり、判定:注意
  • 8、項目:問い合わせ、記入内容(説明用):専用フォームあり、判定:OK

この例では項目2の保存期間が読み取れないため、判断表では「公開済みの情報のみ」の段に入れます。

手順6:使い始めてからの確認

  • 設定を変えたら、設定画面を見直してオフになっていることを自分の目で確かめます。
  • 規約の改定通知(メールやアプリ内の案内)は、読み飛ばさず、8項目の変更の有無だけ確認します。Anthropicの例のように、既存利用者に選択を求める改定もあります。
  • シートには確認日とURLを記録しておきます。数か月後に差分を見られます。

規約を読むことがゴールではありません。シートが埋まり、「この情報は入れる/入れない」を言い切れる状態にすることがゴールです。

出典・参考資料