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Gammaで作った下書きを発表用に直す順番:構成・文章・見た目の3段階

AIを使いこなす

執筆にClaudeを使用しています。

机の上でスライドのカードを順に並べ替える手。手前から構成、文章、見た目の順に、カード列、付箋、色見本が段階的に置かれ、脇にストップウォッチがある。
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

Gammaの下書きを発表用に直すなら、順番は「構成→文章→見た目」がおすすめです。後の段階ほど、前の段階の変更に巻き込まれやすいからです。見た目を整えたあとでスライドを削ったり入れ替えたりすると、レイアウトや文字量の調整をやり直すことになります。構成が固まってから文章、文章が固まってから見た目に進めば、直した箇所が無駄になりにくくなります。 この記事では、各段階のチェックリストと、GammaのAgent(AIに編集を頼む機能)に出す依頼文の例を示します。依頼文は説明用の例で、実際のGammaで実行して確かめた結果ではありません。お手元の資料に合わせて書き換えてください。

この記事の目次
  1. 3段階の全体像
  2. 始める前に:前提メモとAgentの使い方
  3. 段階1:構成を直す
  4. 段階2:文章を直す
  5. 段階3:見た目を直す
  6. 手戻りが出たときの判断表

3段階の全体像

  • 1. 構成、直すもの:枚数・順序・各スライドの役割、見る単位:デッキ全体、完了の目安:各スライドの主張を1文で言える
  • 2. 文章、直すもの:見出し・本文・数字・固有名詞、見る単位:スライド単位、完了の目安:事実確認と言い回しの修正が済んでいる
  • 3. 見た目、直すもの:テーマ、色、フォント、レイアウト、画像、見る単位:全体→個別、完了の目安:離れた席からでも読める

見た目を最後に回す理由は、文字量が変わると収まり具合も変わるためです。なお、Gammaのヘルプには、テーマを変えると更新されるのは視覚的なスタイルだけで内容は保たれる、という記載があります(How do I change my Gamma theme?)。テーマ変更で文章が書き換わる心配は小さいものの、文字の収まりは変わるので、仕上げの段階で確認します。

始める前に:前提メモとAgentの使い方

AIに渡す前提メモ

次の4点を短くまとめ、最初の依頼に添えます(以下は説明用の例です)。

  • 発表の場と時間:社内の新人研修、持ち時間10分
  • 聞き手:入社1か月目の社員、制度の背景知識はない
  • 聞いたあとにしてほしいこと:経費精算を期限内に申請する
  • 譲れない内容:締め切り日、領収書の扱い

社外秘の数字や個人名は、そのまま入れず「A部署」「約◯万円」のような仮の値にして渡し、確定した値は最後に人が入れます。

Agentの開き方と確認の流れ

ヘルプ(How do I edit my content with AI?)によると、AI編集は次のいずれかで開けます。

  • 画面左のチャット欄に入力する
  • 左上のツールバーでAgentに切り替える
  • スライド左端の「Edit with Agent」を押す
  • Mac は Cmd+E、Windows は Ctrl+E

デッキ全体やスライドへの変更はチャットで依頼し、特定の要素だけを直したいときはAgentに切り替えてその要素を選んでから依頼します。提案が出たら「Original」と「Modified」で見比べられ、気に入らなければ前の版に戻せます。ここで大事なのは、1回の依頼による変更がまとめて適用され、一部だけを選んで採用することはできない点です。依頼は小さく分け、そのたびに見比べると、不要な変更を巻き込まずに済みます。

メニュー名は英語表示のヘルプに基づいています。日本語表示では名称が異なる場合があります。また、利用できる範囲はプランや更新で変わる可能性があるため、お使いの画面で確認してください。

段階1:構成を直す

チェックリスト

  • [ ] 発表の結論が最初の3枚以内に出ているか
  • [ ] 1スライド1メッセージになっているか
  • [ ] 同じ内容のスライドが重複していないか
  • [ ] 持ち時間に対して枚数が多すぎないか(目安は1枚1〜2分。編集上の目安です)
  • [ ] 聞き手の知らない前提が、使う前に説明されているか
  • [ ] 最後に「聞き手にしてほしいこと」があるか

依頼文の例(デッキ全体が対象)

この資料は、入社1か月目の社員向けに10分で行う経費精算ルールの説明です。
目的は、聞いた人が期限内に申請できるようになることです。
文章やデザインはまだ変えず、スライドの構成だけを見直してください。
まだ編集はせず、案だけを出してください。
1. 各スライドの主張を1行ずつ一覧にしてください。
2. 重複しているスライド、不要なスライド、足りない説明を指摘してください。
3. 8枚前後になるよう、並べ替え・統合・削除の案を出してください。

最初は「案だけ」を頼み、納得してから編集を指示します。いきなり編集させると、意図しない削除の差分を追いにくくなります。

段階2:文章を直す

チェックリスト

  • [ ] 見出しが「何の話か」ではなく「何が言えるか」になっているか
  • [ ] 本文が、口頭で話す内容の丸写しになっていないか
  • [ ] 数字・日付・固有名詞・制度名が正しいか(AI生成文は人が必ず確認する)
  • [ ] 専門用語に説明があるか、聞き手の言葉に直されているか
  • [ ] 文体(です・ます/体言止め)が揃っているか
  • [ ] 出典が必要な主張に、出典が付いているか

依頼文の例(1枚のスライドが対象)

スライド左端の「Edit with Agent」から、直したいスライドで依頼します。

このスライドの文章だけを直してください。構成とデザインは変えません。
・見出しは、このスライドで言いたいことを30字以内の1文にする
・本文は箇条書き3点以内、各40字以内
・「◯◯円」「◯月◯日」など数字や日付は変更せず、そのまま残す
・元の文章にない事実は追加しない
・直した点を最後に3行で説明する

「元の文章にない事実は追加しない」の一文が要です。AIが補った数字や制度の説明が、気づかないまま資料に残るのを防げます。提案が出たら、Originalと見比べて数字や固有名詞が変わっていないかを確認してください。

段階3:見た目を直す

チェックリスト

  • [ ] テーマ(色・フォント)がデッキ全体で統一されているか
  • [ ] 文字サイズが会場で読める大きさか
  • [ ] 1枚の中で強調が3か所以上に散っていないか
  • [ ] 図・表・画像が主張を支えているか(飾りだけの画像は外す)
  • [ ] 画像や図の利用条件を確認したか
  • [ ] 画面で通し確認し、はみ出しや改行崩れがないか

全体のスタイルから個別へ

テーマは右上ツールバーの「Styles」から選べ、フォントや色などの調整もできます(前掲のテーマ変更のヘルプによる)。先に全体のテーマを決め、そのあとで個別のスライドを調整します。

レイアウトは、スライド左端の「Edit with Agent」から「Turn this into a timeline」のように頼めます。ヘルプには、Agentがスライドを並べ替えつつ内容は保つ、気に入らなければ別案を頼むか前の版に戻せる、とあります(What's the fastest way to transform content and layouts?)。

依頼文の例(全体→個別)

【全体】文章は一切変えず、見た目だけを整えてください。
落ち着いた配色で、フォントは全スライド共通にし、本文は離れた席からでも読める大きさにしてください。

【個別:手順を説明するスライド】
内容は変えず、この箇条書きを左から右へ進む3ステップの図にしてください。

見た目の指示に「文章は変えない」と入れておくと、仕上げ段階で文面が変わる事故を減らせます。

手戻りが出たときの判断表

作業の途中で問題に気づいたら、次の表で戻る段階を決めます。

  • 「このスライドは要らない」「順番が変」、戻る段階:1. 構成、対応:構成を直してから、影響した文章と見た目だけ確認し直す
  • 数字が違う、言い回しが硬い、戻る段階:2. 文章、対応:そのスライドの文章を直し、収まりを見た目で確認する
  • 文字が小さい、色が見づらい、戻る段階:3. 見た目、対応:見た目の指示だけを出し直す
  • 文字量が多くて収まらない、戻る段階:2. 文章、対応:レイアウトで無理に収めず、文を削る

最後に、完成版を通しで画面表示し、時間を計って一度声に出して読んでみてください。AIが整えた資料でも、話してみないと分からない詰まりが残ります。

出典・参考資料