AIで小テストを作って自分に出題させる:範囲の指定から採点までの手順
AIを使いこなす執筆にClaudeを使用しています。

AIで自分用の小テストを作るときは、「出題」「解答」「採点」を別の手順に分け、出題の時点では正解を見せないようにすると、実際に使える練習になります。もう一つ大事なのは、AIが作る問題には誤りが混ざりうると考えて、採点のときに「根拠の引用」と「チェック表」で確認することです。 この記事では、勉強したい範囲をそのまま貼り付けて使える出題の指示文、採点用の指示文、作問の誤りチェック表を順に紹介します。 文部科学省の生成AI利用に関するページには、児童生徒が学習活動で生成AIを使う場面では、リスクや懸念への対策を講じたうえで検討すべきだという趣旨が書かれています。また、教職員は生成された内容が適切かどうかを判断できる範囲で使うとされています。これは学校向けの整理ですが、小テストにも応用できます。AIは問題を出す役、答えが正しいかを決めるのは教材と自分、という分担にします。 なお、以下の指示文や入力例は説明用の例で、特定のAIサービスで動作を確かめたものではありません。使うサービスや教材に合わせて調整してください。
準備:範囲は「貼る」のが基本
範囲を指定しなくても問題は作れますが、教材に載っていない内容や、授業の用語とずれた内容が混ざることがあります。そこで、教材のテキストを貼って「この範囲だけから作る」と指定します。
- 貼るもの:教科書やノートの該当部分の文章、配布資料の本文、自分でまとめた要点
- 目安:1回に貼るのは1単元か数ページ程度。長いと問題が前半に偏ることがあるので、章ごとに分けます
- ファイルを添付する場合:Claudeのファイルアップロードの説明には、PDF、DOCX、TXTなどの形式に対応すると書かれています(2026年10月28日に確認)。ファイルの大きさや数の上限は変わることがあるので、添付できないときは文章を貼る方法に切り替えます
- 貼ってはいけないもの:個人情報、未公開の試験問題、守秘義務のある資料。必要なら、固有名詞や数値を置き換えた説明用データにします。教材の利用条件(学校や出版社の規約)も自分で確認してください
手順1:出題させる(正解は伏せる)
次の指示文の【 】を埋めて、教材の文章と一緒に送ります。
あなたは小テストの出題者です。以下の【教材】だけを根拠に、自習用の小テストを作ってください。
# 条件
- 対象:【例:高校生物の「光合成」】
- 問題数:【例:8問】(選択式4問、用語の穴埋め2問、短い記述2問)
- 難しさ:【例:教科書の基本〜標準レベル】
- 【教材】に書かれていない知識が必要な問題は作らない
- 問題文の中に答えのヒントを入れない
- 選択式は選択肢を4つにし、正解が必ず1つだけになるようにする
- 同じ内容を重複して聞かない
# 出力のルール
- この返信では「問題」だけを番号つきで出す
- 正解・解説・ヒントは、私が「採点して」と言うまで出さない
- 出題後に「解答を送ってください」とだけ伝える
# 教材
【ここに範囲の文章を貼り付ける】ここでの「伏せる」は、AIへの指示で正解を出させないという意味です。画面上で隠す機能ではないので、うっかり正解が出てしまったら、その問題は捨てるか、新しく作り直してください。
先に正解を確認したい教える人は、別のチャットで同じ教材から問題と正解を作らせて保管し、学習者には問題だけ渡す形にすると、確認と出題を分けられます。
手順2:自分で解答を書いて送る
解答はAIに答えさせず、自分で思い出して書きます。番号ごとに書き、分からない問題は「不明」とします。
1: B
2: 葉緑体
3: 不明
4: 光エネルギーを使って、二酸化炭素と水から有機物を作る反応(説明用の例です。教材の内容とは対応していません。)
不明と書いておくと、採点で「知らなかった問題」と「勘違いした問題」を分けて振り返れます。
手順3:根拠つきで採点させる
解答を送ったら、続けて次の指示文を送ります。ポイントは、正解だけでなく教材の該当箇所の引用を出させることです。
「採点して」。先ほどの問題について、私の解答を採点してください。
# 出力形式(問題ごとに)
1. 私の解答
2. 正解
3. 根拠:【教材】から該当する文を短く引用(見つからない場合は「教材に根拠なし」と書く)
4. 判定:○ / △(部分点) / ×
5. 違いの説明:私の解答のどこがずれているか、1〜2文で
# ルール
- 記述式は、採点基準(必要な要素)を先に示してから判定する
- 【教材】から判断できない問題や、正解が複数ありうる問題は、判定せずに「判定保留」とし、理由を書く
- 最後に、間違えた用語や考え方を3つ以内にまとめる「教材に根拠なし」「判定保留」を認める書き方にしておくと、AIが無理に答えを作る場面を減らせます。ただし、引用が本当にあるかは次の表で自分が確かめます。
作問の誤りチェック表
採点結果が出たら、×や△の問題から順に、次の表で確認します。引用が教材に存在するかを、貼った文章で検索して確かめるのが最も確実です。
- 範囲外の問題、確認方法:根拠の引用が教材にあるか、文章内を検索する、見つかったときの対処:その問題を無効にして差し替える
- 引用が教材と違う、確認方法:引用文と原文を見比べる(言い換えや創作がないか)、見つかったときの対処:AIの採点は信用せず、原文で判断する
- 正解が複数ありうる、確認方法:他の選択肢が教材の記述と矛盾するか確認する、見つかったときの対処:問題文を直させるか、無効にする
- 正解がない・選択肢が全部誤り、確認方法:選択肢を一つずつ教材と照合する、見つかったときの対処:無効にして作り直す
- 問題文に答えが入っている、確認方法:問題文だけ読んで答えが分かるか確かめる、見つかったときの対処:問題文を直して再出題
- 用語・数値・年号の誤り、確認方法:教科書、資料集、公的資料など教材外の信頼できる資料でも確認する、見つかったときの対処:正しい値で問題を修正する
- 計算問題の答え、確認方法:自分で計算し直す、見つかったときの対処:食い違えば式の途中を出させ、原因を探す
- 記述式の採点が甘い・厳しい、確認方法:先に示された採点基準が教材の要素を含むか確認する、見つかったときの対処:基準を自分で修正して再採点させる
- 問題の重複・偏り、確認方法:同じ内容の問題がないか、範囲の後半が出ているか確認する、見つかったときの対処:偏った部分だけ追加で出題させる
教科書や資料と食い違い、AIと教材のどちらが正しいか分からないときは、先生や教材の解答集に確認します。AIの採点が○でも、それだけで理解できたと決めないでください。
間違えた問題を次に回す
採点後は、無効にした問題を除いて、×と△の問題だけを使って練習を続けます。
採点結果のうち、×・△・不明だった問題の内容について、同じ【教材】の範囲で、言い方を変えた類題を4問出してください。
ルールは最初と同じで、問題だけを出し、正解は「採点して」と言うまで出さないでください。同じ問題を繰り返すと答えを覚えてしまうので、類題にするのがコツです。数日あけて、同じ範囲で最初の出題指示文をもう一度使えば、忘れていないかを確かめられます。

