記事にAIを使ったことをどう表示するか:読者への書き方と文例
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

結論から言うと、表示は「AIを使いました」の一言で済ませず、①AIに任せた作業と②人が確認した範囲の2点を、記事末か冒頭に1〜3文で書くのが安全です。誤字チェック程度なら短く、下書きを生成させたなら、どこまで書き直し、何を確かめたかまで書きます。 「AIが書いた」でも「全部自分で書いた」でもなく、実際の作業分担をそのまま言葉にします。この記事では、利用度別の表示文例と、書かない方がよい表現を示します。文例は説明用の例で、実際の運用結果ではありません。
公式資料で確認できること
Googleの生成AIコンテンツに関するガイダンスは、生成AIの出力に不正確な内容が含まれうるため、公開前に人が事実確認することを求めています。あわせて、コンテンツがどう作られたかを読者に合った形で示すと文脈が伝わる、とも説明しています。付加価値のないページを大量生成する使い方は、スパムポリシーの「スケールされたコンテンツの乱用」に当たりうるとの注意もあります(確認日:2026-10-29。日本語ページの最終更新日表記は2026-10-06 UTCでした)。
有用で信頼できるコンテンツの作り方では、「誰が」「どのように」作ったかを示す観点が挙げられています。自動化やAI生成が記事の大部分を占める場合は、読者にそれが分かるか、どう使ったかの背景を説明しているかを自問するよう促し、「読者が当然期待する場面で加える」という趣旨です。作者像を偽る目的でAI生成の顔写真や架空の名前を使うことへの警告もあります。
今回確認したGoogle検索の2資料では、ブログ記事全般に一律の表示を義務づけたり、定型文を指定したりしていません。ただし、生成AIコンテンツのガイダンスには、Merchant Center向けの商品データや画像に関する別の表示・メタデータ要件も記載されています。以下の利用度別の表示や掲載位置は、この記事で提案する編集上の目安です。他のプラットフォーム、広告や出版の規約、所属組織のルールは別に確認してください。日本の法令上の扱いは、この記事では個別に判断しません。
利用度別の表示文例
まず、自分の使い方がどの段階かを判断します。
- A 補助、AIの使い方:誤字確認、言い回しの提案、見出し案、表示の目安:短く。省略も選べるが、聞かれたら答えられるようにする
- B 整理、AIの使い方:構成案、論点の洗い出し、長文の要約、表示の目安:1文。本文は自分で書いたと分かるように
- C 下書き+改稿、AIの使い方:下書きを生成し、人が大幅に書き直す、表示の目安:2文。任せた範囲と確認範囲
- D 下書き中心、AIの使い方:生成文をほぼそのまま整えて公開、表示の目安:冒頭に明示。確認した項目を具体的に
- E 自動生成、AIの使い方:定型の大量生成、翻訳の自動公開など、表示の目安:冒頭に明示。人の確認がない部分も正直に書く
A 補助的な利用
説明用の例:この記事の執筆では、誤字の確認と言い回しの提案にAIツールを使っています。内容と最終的な文章は筆者が決めています。
B 構成や要約の整理
説明用の例:記事の構成を考える段階で生成AIに論点を整理してもらいました。本文は筆者が書き、数値と引用元は公式ページで確認しています。
C 下書き生成+人が改稿
説明用の例:この記事は、生成AIに作らせた下書きをもとに、筆者が構成と文章を大きく書き直したものです。手順は実際に操作して確認し、価格・仕様は公式ページで確認した日付を本文に記載しています。
「実際に操作して確認し」は、本当に操作した場合だけ書きます。操作していなければ「公式ドキュメントの記述をもとにしており、画面操作は確認していません」と書きます。
D 下書き中心
説明用の例:この記事は生成AIが作成した下書きを、編集者が確認・修正して公開しています。確認したのは、固有名詞、数値、リンク先、引用の有無です。体験談や実測データは含まれていません。
E 自動生成が中心
説明用の例:このページの本文は生成AIによって自動作成されており、公開前の人による個別確認は一部に限られます。重要な判断には、リンク先の一次情報をご確認ください。
Eの形で公開するなら、読者にとって有用か自体を先に見直してください。Googleの資料が懸念しているのは、価値を足さない大量生成です。表示はそのリスクを消しません。
書かない方がよい表現
- 「AIは補助のみ使用」(実際は下書きを生成)、問題:利用度を実際より小さく見せる、言い換え例:「下書きの生成に使い、大幅に書き直しました」
- 「すべて人間が執筆」(構成や要約にAI利用)、問題:読者に誤解を与える、言い換え例:「構成案の整理にAIを使いました」
- 「専門家が監修済み」(監修者が見ていない)、問題:根拠のない権威づけ、言い換え例:監修者がいる場合のみ、氏名と確認範囲を書く
- 「AIが事実確認済み」、問題:AIの出力だけでは正確性の裏づけにならない、言い換え例:人が確認した場合は「筆者が公式ページで確認しました」
- 「ファクトチェック済みで誤りなし」、問題:保証できない、言い換え例:「確認した項目と日付」を列挙する
- 「著作権の問題はありません」、問題:確認範囲が分からず、過度な保証になる、言い換え例:引用元や利用許諾など、実際に確認した範囲を書く
- 「取材しました」「検証しました」(AI出力のみ)、問題:未実施の作業を示す、言い換え例:実施した範囲のみ書く
- AI生成の顔写真や架空の著者名で、人間の専門家が書いたように見せる、問題:Googleも作者像の偽装を警告、言い換え例:実際の執筆者や運営者を、経歴を偽らず示す
「AIを使っているので間違いがあるかもしれません」のような広い免責も、あまり役に立ちません。確認した項目を書くほうが、読者には判断材料になります。
表示文の作り方:メモ→AIに整形させる
手順は3つです。
- 作業ログを書き出す。AIに任せた作業、人が書いた部分、人が確認した項目、確認していない項目に分けます。
- 下の依頼文でAIに表示文を整形させる。
- 事実と一致するか自分で読み合わせる。「確認した」など、メモにない主張が入っていないか見てください。
依頼文(そのまま使えます):
ブログ記事の末尾に載せるAI利用表示を、日本語のです・ます調で2〜3文で作ってください。
以下のメモに書かれている事実だけを使い、書かれていない確認作業や体験は足さないでください。
「保証」「完全」「誤りなし」「監修」といった語は使わないでください。
【AIに任せた作業】例:見出し案の提案、誤字確認
【人が書いた部分】例:本文すべて
【人が確認した項目】例:製品名、価格、公式ページへのリンク(確認日:2026-10-28)
【確認していない項目】例:画面操作
【使ったツール名】(任意)入力例(説明用の例):
【AIに任せた作業】下書きの生成
【人が書いた部分】導入と結論、全体の再構成
【人が確認した項目】固有名詞、引用元リンク
【確認していない項目】操作画面この入力例は上のCに相当しますが、出力文はその都度確認してください。「確認していない項目」も具体的に記入し、出力で確認済みとして扱われていないか確かめます。なお、未公開の原稿や顧客情報は、説明用データに置き換えてから入力してください。
どこに置くか
- A・B:記事末の筆者欄の近く。
- C:記事末に加え、更新履歴にも一行。
- D・E:タイトル直下。読者が最初に目にする位置にします。
同じ媒体では基本の文言を用意し、記事ごとに「段階」を選んだうえで、任せた作業と確認範囲を実態に合わせて書き換えると、表示のぶれが減ります。後から本文を大きく書き換えたら、表示も更新してください。

