記事を書き始める前に「この記事の問い」を一文にするシートの作り方
AIを使いこなすClaudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

記事を書く前にやることは、「誰が、何に困っていて、読み終えたら何ができるようになるか」を一文にすることです。題材(「AIと文章」「SEO」など)は書く範囲を決めてくれません。読者の問いは、本文に入れる情報と外す情報の線引きになります。 この記事では、3項目を埋めるだけのシートと、その使い方を紹介します。シートの下には、良い例・悪い例、AIに下書きを手伝わせる依頼文、書き終えた後の見直し方も載せます。
題材と問いは何が違うのか
題材は「何について書くか」で、問いは「読者が何を知りたいか」です。次の2つを比べてください。
- 題材:「ブログの書き方」
- 問い:「週1本しか書けない会社員が、公開前に最低限見直す点は何か」
題材だと、見出し、文体、画像、投稿頻度、収益化と、何でも入ってしまいます。問いなら、「週1本」「公開前」「最低限」という条件で、入れる話と外す話が分かれます。
Googleの検索セントラルにも、読者を第一に考えたコンテンツという考え方があります。役に立つ、信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(閲覧時点で2026-10-05更新と表示)では、記事を作る理由が検索順位の操作ではなく、読者の役に立つことであるべきだと説明されています。確認用の観点として、読者が読み終えたときに、自分の目的を果たすのに十分なことを学べたと感じられるかも挙げられています。この観点は、このシートの「読後にできること」欄とよく合います。ただし、シートはこのページに載っているものではなく、公式の考え方を使いやすくした私たちの編集上のツールです。シートを使えば順位が上がる、という意味ではありません。
記入式シート
コピーして、記事ごとに1枚埋めてください。
【この記事の問いシート】
1. 読者の問い(疑問文で、一文)
「 ?」
2. 想定読者(状況+すでに知っていること)
・状況:
・すでに知っていること:
・まだ知らないこと:
3. 読後にできること(動詞で、1つだけ)
「読み終えたら、 ができる」
4. 問いに答える結論(2文以内。冒頭に置く)
5. 入れる要素(問いに直接必要なもの。3〜5個)
・
・
6. 削る要素(正しいが、この問いには不要なもの)
・
・
7. 渡す具体物(手順・表・テンプレート・入力例のいずれか)
各欄の書き方
1. 読者の問い:検索窓に打つ言葉ではなく、読者が頭の中で思っていることを疑問文にします。「〜とは」で終わる語句は、問いになっていないことが多いです。
2. 想定読者:年齢や職業などの属性より、状況と既知の知識を書きます。「初心者向け」と書くだけでは、どこまで説明するかが決まりません。「見出しは付けているが、構成案は作ったことがない」まで書くと決まります。
3. 読後にできること:「理解する」「知る」は避け、「埋められる」「選べる」「判断できる」のように、読者が確認できる動詞にします。1つに絞ってください。2つ書きたくなったら、記事を分けるサインです。
6. 削る要素:このシートでいちばん効く欄です。調べた内容を捨てるのは惜しいものですが、問いに答えない情報は、読者が答えにたどり着くまでの距離を延ばします。削ったものは別記事のメモに回してください。
良い例と悪い例
以下は説明用の例で、実際の記事の成果や検証結果ではありません。
- 問い、悪い例:「記事の書き方を知りたい」、良い例:「新商品の紹介記事で、何を書き何を省くかをどう決めればよいか」
- 想定読者、悪い例:「ブログ初心者」、良い例:「商品ページは作れるが、紹介記事は初めての小規模店の担当者」
- 読後にできること、悪い例:「記事作成について理解する」、良い例:「紹介記事の見出し案を、問いに沿って5本以内に絞れる」
- 削る要素、悪い例:(空欄)、良い例:「SNS拡散の方法」「画像の撮り方」
悪い例の問いは広すぎて、どの情報も「関係あるかもしれない」と見えるため、削る判断ができません。良い例は、読者の状況と、読後にやる作業が見えています。
問いの出来を確かめる3つのチェック
- 疑問文にしたとき、本文の結論が2文で答えられるか
- 「読後にできること」を、読者が自分で確かめられるか(チェックリストを埋められる、など)
- 「削る要素」に、書きたかったが問いと関係ない項目が1つ以上あるか
3つ目が空なら、問いがまだ広いか、削る覚悟ができていない可能性があります。
問いから、書く・削るを決める手順
- 書きたいことを、見出し候補として思いつくだけ書き出す
- 候補ごとに「この問いに答えるのに必要か」を、はい/いいえ/あとで で判定する
- 「はい」だけで本文を組み、「いいえ」は削る欄へ、「あとで」は別記事のメモへ移す
- 「はい」の候補が7つ以上ある場合は、問いが広すぎるので、問いを狭めて1に戻る
判定のためのミニ表です。
- 紹介記事の冒頭に置く結論、問いに必要?:はい、理由:読者が最初に知りたい、行き先:本文
- 用語の歴史、問いに必要?:いいえ、理由:判断に使わない、行き先:削る
- 他の商品との比較表、問いに必要?:あとで、理由:別の問いになる、行き先:メモ
AIに手伝わせる場合の依頼文と人の確認
AIは、問いの候補を出す、削る要素の見落としを指摘する、といった作業には使えます。ただし、読者が誰かを知っているのは書き手本人です。想定読者と読後にできることは、人が決めて渡してください。
次の依頼文は説明用の例で、実際にAIに入力して結果を確かめたものではありません。〈〉内を置き換えて使います。
あなたは記事の編集者です。
次のシートの内容について、問いが広すぎないか点検してください。
文章の下書きは書かないでください。
【題材】〈例:新商品の紹介記事〉
【問い(案)】〈例:紹介記事に何を書き何を省くか〉
【想定読者】〈例:紹介記事が初めての小規模店の担当者〉
【読後にできること】〈例:見出し案を5本以内に絞れる〉
【入れる要素の案】〈箇条書き〉
出力:
1. 問いをより狭くした疑問文の案を3つ
2. 「読後にできること」が、読者に確認できる形になっているかの指摘
3. 入れる要素のうち、問いに不要そうなもの(理由つき)渡す情報は、題材・問い・読者像・要素の案だけで十分です。未公開の売上や顧客情報、社内の機密は入れず、説明用のダミーに置き換えてください。
人が確認する点は次のとおりです。
- AIが出した狭い問いが、本当に自分の読者の悩みか(AIは読者を知りません)
- 「不要」と指摘された要素に、実は読者が必要とする前提が含まれていないか
- 本文にAIの出力を使った場合、事実・数値・固有名詞を自分で確かめたか
Googleの生成AIコンテンツに関するガイダンス(閲覧時点で2026-10-01更新と表示)では、生成AIの出力に不正確な内容が含まれうること、公開前に人が事実を確認すべきことが述べられています。また、価値を加えずに多数のページを生成することは、スパム方針のスケールドコンテンツの乱用にあたる可能性があるとされています。問いを先に決める進め方は、ページを量産するのではなく、1本ごとに読者の目的を考える習慣づくりとも相性が良いでしょう。
書き終えたら、問いに戻って見直す
下書きができたら、シートの1〜3欄だけを読み直し、次の順で本文と照らします。
- 冒頭の数段落で、問いに答えているか(結論が後ろに隠れていないか)
- 「読後にできること」を実際にできる材料(手順、表、例)が本文にあるか
- 削る欄に入れたはずの話が、本文に戻ってきていないか
- 見出しを順に読むだけで、問いへの答えの流れが分かるか
ずれた箇所は、本文を足すより、まず削るか、問いを書き換えることを検討してください。本文を問いに合わせるか、問いを本文に合わせるかは、どちらも正しい選択ですが、シートは必ず最終版に更新しておくと、あとで記事を直すときの基準として使えます。
まず今日書く予定の1本について、シートの1・3・6欄だけ埋めてみてください。6欄に1つでも項目が書けたら、その記事は、題材から問いへ絞れ始めています。

