マガジン

デザイナーへの依頼書テンプレート:目的・載せる情報・参考例・納期の書き方

AIを使いこなす

Claudeで執筆し、GPTで自動校閲・修正しています。

チラシのラフと依頼事項を並べ、情報の優先順位を確認する手元
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

デザイナーへの依頼書は、「何のために作るか」「誰が・どこで見るか」「何を必ず載せるか」「何を参考にし、何は避けるか」「いつまでに誰が決めるか」の5点が書かれていれば成立します。長さは、A4で1枚程度で足ります。「いい感じに」が通じにくいのは、デザイナーがその言葉を判断の材料に変換できないからです。 この記事では、そのまま貼り付けて使える雛形、項目ごとの書き方、迷いやすい点の判断表、説明用の記入例を順に示します。

この記事の目次
  1. 依頼書の雛形(コピーして使う)
  2. 各項目の書き方と記入例
  3. 判断表:迷いやすい項目の決め方
  4. 記入例(説明用の例)
  5. 送る前の最終確認

依頼書の雛形(コピーして使う)

【 】の中を埋めてください。分からない項目は「未定」と書き、いつ決まるかを添えると、デザイナーが先に進められます。

■ 依頼書:【案件名】

1. 依頼の概要
 制作物:【例:イベント告知チラシ】
 数量・面数:【例:A5・両面・500部】

2. 目的(これを見た人にどうなってほしいか)
 一番の目的:【】
 成功の目安:【例:当日来場者のうち○割がチラシを持参】
 ※目安は希望で構いません。数字がなければ「なし」

3. 見る人と使われ方
 想定する読み手:【年代・状況】
 渡し方/掲示場所:【手渡し・店頭・SNS など】
 見る時間の長さ:【数秒/じっくり読む】

4. 載せる情報(優先順位つき)
 必須(確定):【文言をそのまま貼る】
 必須(未確定):【項目名と確定予定日】
 あれば載せる:【】
 載せないもの:【】
 ロゴ・写真・QRコード:【支給/制作/URL】

5. 仕様
 サイズ・向き:【】
 納品形式:【例:印刷会社入稿用PDF、SNS用PNG】
 印刷:【印刷会社名/未定、色数、用紙】
 使用フォントの制約:【指定/おまかせ】

6. 参考例(2〜3点)
 参考1:【URLまたは画像】 良い点:【】 真似しない点:【】
 参考2:【】 良い点:【】 真似しない点:【】

7. トーンと避けたいこと
 雰囲気を表す言葉:【2〜3語】
 避けたい表現・色:【】
 既存ブランドのルール:【ロゴ使用規定、色など/なし】

8. 権利と利用範囲
 使う場所・期間:【】
 改変・再利用:【例:次回イベントで日付のみ差し替えたい】
 第三者の素材を使う場合:【出所と利用条件を共有】
 制作者クレジット:【要/不要】

9. スケジュール
 初稿:【月/日】
 フィードバック期限:【月/日】
 修正回数と範囲:【例:2回まで、レイアウト変更は初回のみ】
 最終納品:【月/日】
 入稿・公開の期限:【月/日(これが本当の締切)】

10. 予算
 上限:【円】 追加費用が出る条件:【】

11. 判断する人・連絡方法
 最終決定者:【名前】(1名)
 連絡手段と返信目安:【】

12. 添付
 【ロゴ、写真、過去の制作物、文面データ】

各項目の書き方と記入例

目的:「感じ」ではなく行動で書く

「おしゃれにしたい」は完成の姿で、目的ではありません。「初めて来る人が、日時と場所を3秒で理解できる」のように、見た人の行動や理解で書くと、デザイナーは文字の大きさや情報の順番を決められます。

載せる情報:確定と未確定を分ける

デザインの手戻りで多いのは、後から文言が変わることです。確定した文言は文章データのまま貼り、未確定は項目名と確定予定日だけ書きます。優先順位も書いてください。スペースが足りなくなったとき、何を小さくし、何を削るかの判断基準になります。

参考例:「良い点」と「真似しない点」をセットにする

画像だけを渡すと、色なのか、写真の使い方なのか、文字の組み方なのかが伝わりません。参考例ごとに「余白の取り方が良い」「配色は真似しない」と1行ずつ添えてください。

他人の作品を参考にするときは、似せる対象を雰囲気や構成の考え方にとどめ、そのままの再現は依頼しないほうが安全です。素材を借りる場合は、利用条件の確認が先です。

仕様:入稿先のルールを先に確認する

印刷物は、印刷会社ごとに入稿規定があります。サイズや形式を確定する前に、規定を見るか問い合わせてください。塗り足しやトリムマーク(トンボ)の要否も確認し、依頼書に書いておくと安心です。

権利と利用範囲:後の再利用まで書く

著作物の使い方を決める契約には、利用許諾と譲渡という大きく2つの型があります。文化庁の契約マニュアルは、許諾では著作権者の認めた範囲内で使い、権利は移らないこと、譲渡では権利自体が移ることを説明しています。同じページは、契約で決めておく事項として、利用できる範囲と期間、第三者への使用許諾の可否、二次的著作物(改変した派生作品)の作成条件などを挙げています。

依頼書の第8項は、これらを相談の入り口にするための欄です。「次回も日付だけ変えて使いたい」「Tシャツやウェブにも展開したい」と最初に書いてください。これは日本の制度を前提にした一般的な整理で、個別の契約が適法かどうかを保証するものではありません。金額が大きい案件や、権利の移転を求める場合は、契約書の確認を専門家に依頼してください。

スケジュール:本当の締切から逆算する

最終納品日だけでなく、入稿や公開の期限も書きます。そのうえで、フィードバックの返答期限を設定してください。遅れの大半は、デザイナーの作業ではなく、こちらの確認待ちで生じるためです。修正は「回数」と「範囲」の両方を書くと、お互いに揉めにくくなります。

判断表:迷いやすい項目の決め方

  • 文言が未確定、書く内容:項目名と確定日、仮の文字数、理由:文字数でレイアウトが変わる
  • 参考例が多すぎる、書く内容:2〜3点に絞る、理由:多いと方向性が混ざる
  • 予算が決まっていない、書く内容:上限の目安か「相談したい」、理由:作業量の判断に必要
  • 決める人が複数いる、書く内容:最終決定者を1名に、理由:修正の食い違いを防ぐ
  • 次回も流用したい、書く内容:第8項に具体的な場面、理由:利用範囲の相談に必要
  • フォントの希望がある、書く内容:名前か「おまかせ」、理由:有料フォントは費用・条件が変わる

記入例(説明用の例)

以下は説明用の架空の例で、実在の団体や案件ではありません。

■ 依頼書:ハンドメイド市「みなと手しごと市」告知チラシ

1. 依頼の概要
 制作物:イベント告知チラシ/A5・両面・500部

2. 目的
 一番の目的:初めて来る近隣住民に、日時・場所・入場無料が3秒で伝わること
 成功の目安:なし(配布後の来場者アンケートで把握したい)

3. 見る人と使われ方
 想定する読み手:30〜60代の近隣住民
 渡し方:カフェや図書館のラックに設置
 見る時間:ラックから手に取る数秒

4. 載せる情報
 必須(確定):みなと手しごと市/11月23日(日)10:00〜16:00/港町公民館/入場無料
 必須(未確定):出店者数(11月5日確定)
 あれば載せる:出店者の作品写真3点
 載せないもの:出店者の個人名

5. 仕様
 サイズ:A5縦/納品:印刷会社入稿用PDFと、SNS用PNG
 印刷:未定(11月3日までに決定)

6. 参考例
 参考1:(URL)良い点:日時が大きく余白が広い 真似しない点:配色
 参考2:(画像)良い点:写真の並べ方 真似しない点:書体

7. トーン
 あたたかい、手作り感、読みやすい
 避けたい:蛍光色、細い明朝体

8. 権利と利用範囲
 使う場所:チラシとSNS/期間:当日まで
 再利用:来年の開催時に日付だけ差し替えたい

9. スケジュール
 初稿 11/6/フィードバック 11/8/修正は2回まで/最終納品 11/12/入稿期限 11/13

10. 予算:上限3万円

11. 最終決定者:実行委員の田中(1名)/メールで2営業日以内に返信

送る前の最終確認

次の4点を、依頼者が自分で確認してください。デザイナーに任せられない部分です。

  • 日付・住所・金額・URLを、元の資料と照合した
  • 添付した写真やロゴを、使ってよい権利がある
  • 締切が、入稿・公開の期限から逆算されている
  • 最終決定者が1名になっている

この雛形は、そのまま1通のメッセージとして送れます。最初のやり取りで細部まで埋まらなくても、空欄と「未定」が見えているだけで、デザイナーは見積もりと進め方を判断しやすくなります。

出典・参考資料