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ポートフォリオの説明文の書き方:作品の背景・役割・工夫をAIと整理する

AIを使いこなす

執筆にClaudeを使用しています。

作品のラフと担当のメモを三色の付箋で整理する机上の場面
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

ポートフォリオの説明文は、「どんな課題があり、自分はどこまでを担当し、なぜその判断をしたのか」を先に書くと、見た目の紹介で終わらなくなります。読み手は完成度だけでなく、あなたがどう考えて動く人かも知りたいはずです。その材料になるのが、背景・役割・判断の理由です。これは編集上の提案で、特定企業の評価基準を示すものではありません。 AIに任せる範囲は「聞き出し」と「文章の整形」です。何をやったか、どんな数字が出たかといった事実は、手元の記録から渡します。AIに補わせると、やっていないことが混ざります。この記事では、作品ごとに埋めるテンプレートと依頼文、チーム制作での担当範囲の書き分け例を、そのまま使える形で示します。

この記事の目次
  1. まず作品ごとに事実を埋める:説明文テンプレート
  2. AIへの依頼文:聞き出してから下書きさせる
  3. チーム制作の担当範囲の書き分け例
  4. 公開前に人が確認すること

まず作品ごとに事実を埋める:説明文テンプレート

文章を書く前に、次の項目を箇条書きで埋めます。全部を公開するわけではありません。AIに渡す素材と、説明文の骨格を兼ねます。

【作品名】
【種類・期間】(例:Webサイト/約2か月/個人 or チーム◯人)
【背景・課題】誰の、どんな困りごとだったか(1〜2文)
【目的】何ができれば良しとしたか
【自分の役割】担当した工程・成果物
【担当外】他のメンバーが担当した部分
【工夫と判断理由】
  ・判断した点:
  ・検討した選択肢:
  ・選んだ理由:
【結果】数字や反応は、記録があるものだけ。なければ「未計測」
【振り返り】次に変えたいこと(1文)
【使用ツール】生成AIを使った場合は、使った工程も
【公開可否】依頼元・メンバーの許可、個人情報や社外秘の有無

ポイントは「検討した選択肢」と「担当外」です。選択肢を書くと判断の理由が具体的になり、担当外を書くと担当範囲が誠実に伝わります。

AIへの依頼文:聞き出してから下書きさせる

いきなり「説明文を書いて」と頼むと、AIがそれらしい成果を補ってしまいがちです。次の2段階に分けると防ぎやすくなります。

手順1:不足点を質問させる

あなたは転職・就職向けポートフォリオの編集者です。
下の作品メモを読み、説明文を書く前に、
「課題」「自分の担当範囲」「判断の理由」が読み手に伝わるかを確認する質問を、
重要な順に5つまで出してください。
メモにない事実は推測せず、質問で聞いてください。

【作品メモ】
(テンプレートの内容を貼る)

手順2:下書きを作らせる

回答を踏まえ、次の構成で300〜400字の説明文を作ってください。
構成:背景と課題 → 私の担当 → 工夫と判断理由 → 結果と振り返り
条件:
・メモと回答にない数字、成果、担当は書かない
・不明な箇所は【要確認】と入れる
・「素晴らしい」などの自己評価の形容詞は使わない
・主語は「私」にし、チームの成果は「チームで」と区別する

返ってきた文章は、【要確認】の箇所を自分の記録で埋め、事実と違う部分を削ります。仕上げに、自分の言葉遣いへ直してください。

チーム制作の担当範囲の書き分け例

チーム制作では、「関わった」と「担当した」を分けると誤解が減ります。以下は説明用の例で、実在の作品や実績ではありません。

設定:4人で作った地域イベント紹介サイト。あなたはデザインとフロントエンド実装を担当。

  • 曖昧、例文:チームでイベントサイトを制作し、デザインや実装を行いました。、読み手の受け取り方:どこまで自分でやったのか分からない
  • 担当を明示、例文:4人チームで制作し、私はトップと一覧ページのデザイン、HTML/CSS実装を担当しました。、読み手の受け取り方:範囲は分かるが、理由が見えない
  • 判断まで記述、例文:私は一覧ページの設計を担当しました。来場者が日付で探すことが多いというチームの想定に合わせ、絞り込みを日付優先にしました。、読み手の受け取り方:担当と判断理由が一緒に伝わる

「担当外」の書き方の例です。

取材とライティングは別のメンバー、サーバー設定は別のメンバーが担当しました。私は、受け取った原稿を載せる画面の構成に責任を持ちました。

共同作業の部分は、次のように分けて書くと正確です。

  • 自分が決めたこと:配色、ボタン配置、絞り込みの順序
  • 話し合って決めたこと:ページ数、公開スケジュール
  • 他の人が決めたこと:掲載する情報の範囲、サーバー構成

AIにこの分類を頼む場合は、「誰が決めたか」を自分で書いたメモを渡します。決めた人をAIに推測させてはいけません。

公開前に人が確認すること

説明文の中身より、公開してよいかどうかのほうが落とし穴になりやすいものです。次の点は自分で確認します。

  • 依頼元・メンバーの許可:業務や学校の課題の成果物は、公開してよいかを確認します。
  • 個人情報・社外秘:顧客名、売上、未公開の機能は、AIに入力する前に架空の名前や「約◯件」といった表現に置き換えます。個人情報保護委員会は、生成AIサービスの利用に関する注意喚起等を公表しています。この記事の作成時には添付資料の本文を読めていないため、内容は紹介していません。利用前に原文を確認してください。
  • 学習設定と秘密保持は別の話:OpenAIのヘルプには、2026年10月28日に確認した時点で、ChatGPT Free・Plus・Proの個人用ワークスペースでは「Improve the model for everyone」をオフにできると書かれています。保護者設定やワークスペースの管理設定で変更が制限される場合もあります。また、評価ボタンなどでフィードバックを送ると、その会話全体が学習に使われる可能性があるとも書かれています。Claudeのヘルプ(Free・Pro・Maxなど個人向けの記述)は、機密文書などの機微な情報を共有する際は慎重になるよう勧めています。設定を切れば機密情報を入れてよい、ということではありません。使うサービスとプランの最新の説明を、使う前に確認してください。
  • 生成AIで作った部分の扱い:画像や文章の一部をAIで作った場合は、隠さず「使用ツール」に書くと誠実です。
  • 数字の裏付け:「閲覧数が増えた」などは、記録がある場合だけ書きます。

最後に、公開前の自己チェックとして次の4問に答えられるか確認してください。

  1. 読み手は、最初の3文で課題と自分の担当が分かるか。
  2. 「工夫」の文には、選んだ理由が付いているか。
  3. 他のメンバーの成果を、自分のものとして書いていないか。
  4. AIが補った記述が残っていないか(メモと一字ずつ照合する)。

このテンプレートと依頼文は、実際のAIサービスで動作を検証したものではありません。出力は毎回変わるため、まず1作品で試し、手順1の質問の質を見てから、他の作品に広げてください。

出典・参考資料