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NotebookLMへの質問が広すぎて回答が薄い:問いを分けて絞るコツ

AIを使いこなす

執筆にClaudeを使用しています。

机の上に紙の規程が2冊並び、長い付箋紙を3枚に切り分けて小皿に置いていく手元の様子
記事の内容をもとに制作したAI生成イメージです。実際の製品画面や検証結果の写真ではありません。

「この資料を全部まとめて」と送ったのに、どこかで読んだような一般的な要約しか返ってこない。そんなときは、質問を範囲 → 観点 → 出力形式の3段に分けて聞き直してみてください。1回の質問に「どこを」「何のために」「どんな形で」を全部任せず、段ごとに決めて渡す、という考え方です。 薄くなる理由は、公式が説明しているものではなく、編集部の見立てです。広い質問には読みどころの指定がないため、回答が資料全体に薄く広がりやすい。だから、絞る材料を人間の側から渡す、という整理にしています。効果を実測したものではないので、自分の資料で試して調整してください。 なお、サービス名や画面の項目名は更新されることがあります(公式ヘルプでは「Gemini Notebook」という表記も見られます)。この記事は質問文の書き方が中心で、特定の画面操作には依存しません。操作そのものは公式ヘルプで最新の案内を確認してください。

この記事の目次
  1. 自分の質問が「広すぎる型」か確かめる
  2. 3段に分けた書き換え例
  3. 3段を1通にまとめたい場合
  4. 送信前の確認項目
  5. 回答が浅いままのときの判断表
  6. 人が確認すること

自分の質問が「広すぎる型」か確かめる

次のどれかに当てはまると、回答が浅くなりやすい質問です。

  • 「全部」「すべて」「一通り」「いい感じに」が入っている
  • 対象が資料全体で、章やソースの指定がない
  • 何のために読むのか(会議の準備、比較、学習など)が書かれていない
  • 「まとめて」だけで、表か箇条書きか、何字程度かが決まっていない
  • 1通に質問が3つ以上入っている

3段に分けた書き換え例

以下は説明用の例です。架空の「在宅勤務規程の改定資料(旧版・新版・改定理由の説明資料)」をソースに入れた想定で、実際に実行した結果ではありません。固有名や数字は自分の資料に置き換えてください。

元の質問(広い型)

在宅勤務規程の資料を全部まとめて。

第1段:範囲を決める

どの資料の、どの部分を対象にするかを先に固定します。

対象は「規程_旧版」と「規程_新版」の2つだけです。第3章「申請と承認」について、2つの版に書かれている内容の範囲を確認してください。この段階では要約せず、各版に含まれる条文番号と見出しだけを挙げてください。

最初に要約させない点がコツです。「対象に何が含まれるか」を人間が先に見ておけば、欲しい条文が入っていないといった範囲のずれに早く気づけます。

第2段:観点を決める

次に、何のために読むのかを一つ指定します。

第1段の範囲で、旧版から新版への「変更点」だけを抜き出してください。目的は、部下に説明するために、申請手続きがどう変わったかを知ることです。表現の言い換えだけで内容が同じ箇所は除いてください。

観点は「変更点」「リスク」「用語の定義」「数字・期限」など一つに限ります。複数ほしいときは、観点ごとに別の質問にします。

第3段:出力形式を決める

最後に、使える形に整えます。

第2段の変更点を、次の列の表にしてください。列は「条文番号」「旧版」「新版」「部下への影響」です。各セルは50字以内、資料に書かれていない影響は「資料に記載なし」と書いてください。

列名と文字数に加えて、「書かれていなければ記載なしと答える」という逃げ道まで入れておくと、推測で埋められにくくなります。

3段を1通にまとめたい場合

見出しを付けて順番を明示します。

【範囲】規程_旧版・規程_新版の第3章のみ【観点】申請手続きの変更点だけ(言い換えのみは除外)【形式】表(条文番号/旧版/新版/部下への影響)、各セル50字以内、根拠がなければ「記載なし」

まず段ごとに送って挙動を見て、うまくいく型が分かってから1通にするほうが、失敗したときに原因を切り分けやすくなります。

送信前の確認項目

送る前に、次の6点を見ます。

  1. 対象の資料名を質問文に書いたか(画面に資料を絞る操作があれば併用し、不要な資料は外す)
  2. 章・ページ・見出しなど、場所の手がかりを書いたか
  3. 観点は一つか(「変更点」と「リスク」を同時に頼んでいないか)
  4. 読む目的を一文で書いたか
  5. 形式(表・箇条書き)、列名、文字数を指定したか
  6. 資料にないことは「記載なし」と答えるよう書いたか

回答が浅いままのときの判断表

  • 一般論ばかりで資料の固有の話が出ない、疑う点:範囲が広い/目的がない、直し方:章を指定し、目的を一文足す
  • 内容は正しいが当たり前のことしかない、疑う点:観点が曖昧、直し方:「変更点だけ」「例外だけ」など一つに絞る
  • 長いが使いにくい、疑う点:出力形式がない、直し方:表・列・文字数を指定する
  • 一部の資料しか使われていない、疑う点:資料が多い/指定がない、直し方:対象資料を選び直し、名前を質問文にも書く
  • 資料にないことまで書かれている、疑う点:逃げ道がない、直し方:資料にない場合の答え方を指定する

人が確認すること

3段に分けても、回答の正しさは保証されません。数字、期限、条件の例外は、必ず元の資料の該当箇所と照らし合わせてから使ってください。回答に根拠の出典表示が付く場合は、それを開いて元の文面を確認するのが近道です。

社内資料で試すときは、固有名や個人情報を説明用の仮データに置き換えてから入れると安全です。取り込んでよい資料かどうかは、所属組織のルールも確認してください。

出典・参考資料