NotebookLMへの質問が広すぎて回答が薄い:問いを分けて絞るコツ
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「この資料を全部まとめて」と送ったのに、どこかで読んだような一般的な要約しか返ってこない。そんなときは、質問を範囲 → 観点 → 出力形式の3段に分けて聞き直してみてください。1回の質問に「どこを」「何のために」「どんな形で」を全部任せず、段ごとに決めて渡す、という考え方です。 薄くなる理由は、公式が説明しているものではなく、編集部の見立てです。広い質問には読みどころの指定がないため、回答が資料全体に薄く広がりやすい。だから、絞る材料を人間の側から渡す、という整理にしています。効果を実測したものではないので、自分の資料で試して調整してください。 なお、サービス名や画面の項目名は更新されることがあります(公式ヘルプでは「Gemini Notebook」という表記も見られます)。この記事は質問文の書き方が中心で、特定の画面操作には依存しません。操作そのものは公式ヘルプで最新の案内を確認してください。
自分の質問が「広すぎる型」か確かめる
次のどれかに当てはまると、回答が浅くなりやすい質問です。
- 「全部」「すべて」「一通り」「いい感じに」が入っている
- 対象が資料全体で、章やソースの指定がない
- 何のために読むのか(会議の準備、比較、学習など)が書かれていない
- 「まとめて」だけで、表か箇条書きか、何字程度かが決まっていない
- 1通に質問が3つ以上入っている
3段に分けた書き換え例
以下は説明用の例です。架空の「在宅勤務規程の改定資料(旧版・新版・改定理由の説明資料)」をソースに入れた想定で、実際に実行した結果ではありません。固有名や数字は自分の資料に置き換えてください。
元の質問(広い型)
在宅勤務規程の資料を全部まとめて。
第1段:範囲を決める
どの資料の、どの部分を対象にするかを先に固定します。
対象は「規程_旧版」と「規程_新版」の2つだけです。第3章「申請と承認」について、2つの版に書かれている内容の範囲を確認してください。この段階では要約せず、各版に含まれる条文番号と見出しだけを挙げてください。
最初に要約させない点がコツです。「対象に何が含まれるか」を人間が先に見ておけば、欲しい条文が入っていないといった範囲のずれに早く気づけます。
第2段:観点を決める
次に、何のために読むのかを一つ指定します。
第1段の範囲で、旧版から新版への「変更点」だけを抜き出してください。目的は、部下に説明するために、申請手続きがどう変わったかを知ることです。表現の言い換えだけで内容が同じ箇所は除いてください。
観点は「変更点」「リスク」「用語の定義」「数字・期限」など一つに限ります。複数ほしいときは、観点ごとに別の質問にします。
第3段:出力形式を決める
最後に、使える形に整えます。
第2段の変更点を、次の列の表にしてください。列は「条文番号」「旧版」「新版」「部下への影響」です。各セルは50字以内、資料に書かれていない影響は「資料に記載なし」と書いてください。
列名と文字数に加えて、「書かれていなければ記載なしと答える」という逃げ道まで入れておくと、推測で埋められにくくなります。
3段を1通にまとめたい場合
見出しを付けて順番を明示します。
【範囲】規程_旧版・規程_新版の第3章のみ【観点】申請手続きの変更点だけ(言い換えのみは除外)【形式】表(条文番号/旧版/新版/部下への影響)、各セル50字以内、根拠がなければ「記載なし」
まず段ごとに送って挙動を見て、うまくいく型が分かってから1通にするほうが、失敗したときに原因を切り分けやすくなります。
送信前の確認項目
送る前に、次の6点を見ます。
- 対象の資料名を質問文に書いたか(画面に資料を絞る操作があれば併用し、不要な資料は外す)
- 章・ページ・見出しなど、場所の手がかりを書いたか
- 観点は一つか(「変更点」と「リスク」を同時に頼んでいないか)
- 読む目的を一文で書いたか
- 形式(表・箇条書き)、列名、文字数を指定したか
- 資料にないことは「記載なし」と答えるよう書いたか
回答が浅いままのときの判断表
- 一般論ばかりで資料の固有の話が出ない、疑う点:範囲が広い/目的がない、直し方:章を指定し、目的を一文足す
- 内容は正しいが当たり前のことしかない、疑う点:観点が曖昧、直し方:「変更点だけ」「例外だけ」など一つに絞る
- 長いが使いにくい、疑う点:出力形式がない、直し方:表・列・文字数を指定する
- 一部の資料しか使われていない、疑う点:資料が多い/指定がない、直し方:対象資料を選び直し、名前を質問文にも書く
- 資料にないことまで書かれている、疑う点:逃げ道がない、直し方:資料にない場合の答え方を指定する
人が確認すること
3段に分けても、回答の正しさは保証されません。数字、期限、条件の例外は、必ず元の資料の該当箇所と照らし合わせてから使ってください。回答に根拠の出典表示が付く場合は、それを開いて元の文面を確認するのが近道です。
社内資料で試すときは、固有名や個人情報を説明用の仮データに置き換えてから入れると安全です。取り込んでよい資料かどうかは、所属組織のルールも確認してください。

