「同じゲームを別のサイトにも出してよいですか」:掲載の考え方
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結論から言うと、可否を決めるのは「アソバースの仕組み」ではなく「各サイトの規約と素材の権利」です。アソバースの確認済みの案内には、他サイトとの同時公開を禁じる内容も、求める内容も含まれていません。そのため、出してよいかどうかは、アソバースの現在の利用規約と、出したい相手サイトの規約、そしてゲームに使った素材のライセンスの3点で決まります。この記事は法的な判断を示すものではありません。権利に関わる部分は、各サイトの公式な案内や専門家への相談で確認してください。 実務で迷いやすいのは、可否よりも「どう出すか」です。ゲームを自分のサイトなどで公開済みなら、アソバースには「公開済みURLの投稿」という入口があります。HTMLやZIPを直接アップロードする方法とは違い、元の置き場を1つに保ったまま入口だけを増やせます。この記事では、この2つの出し方の違いと、複数の場所に出したときに別々になるもの、更新をそろえる点検の組み立て方を順に見ていきます。
この記事の目次
Q1. 出してよいかは、何を見て決めればよいですか
次の3つを順に確かめます。どれか1つでも「不明」なら、公開前にその点を解消してください。
- アソバースの現在の利用規約と投稿の案内:他サイトとの併載について何か条件が書かれていないかを読みます。この記事の根拠にしている確認済み事項には併載の可否に関する記載がないため、「問題ない」とも「問題がある」とも言えません。
- 相手サイトの規約:投稿作品をそのサイトだけに出すことを条件にしていないか、投稿によって作品の利用をそのサイトに許諾する範囲がどこまでかを読みます。ここは一つひとつのサイトで違いがあります。
- 素材のライセンス:画像、効果音、BGM、フォント、組み込んだライブラリが、公開の場所を限定していないかを確認します。「個人利用のみ」「特定のサイト内のみ」といった条件が付いた素材は、場所を増やした時点で条件から外れることがあります。
契約や著作権の解釈に迷う場合は、断定せずに、各サイトの問い合わせ窓口や専門家に確認するのが安全です。確認した日付と読んだ規約の版を、メモに残しておくと後で役立ちます。
Q2. アップロードとURL投稿は、どう使い分けますか
アソバースの投稿は、HTML・ZIPの直接アップロードか、公開済みURLのどちらかです。複数の場所に出すときの違いを表にまとめます。
- 作品の置き場、直接アップロード:アソバース側にファイルを預ける、URL投稿:自分のサイトなど、元の場所のまま
- 配信、直接アップロード:メインサイトとは別のオリジンから配信、URL投稿:元のURLが入口になる
- SDK、直接アップロード:自動で追加される、URL投稿:作者が自分で読み込んだときに使える
- クラウドセーブ、直接アップロード:SDK経由で使える、URL投稿:SDKを読み込んだ場合に使える
- 主な制約、直接アップロード:20MiB以内、ZIP展開後は合計100MiB・1,000ファイル以内、1ファイル30MiB以内。サーバー用コード、サービスワーカー、SharedArrayBufferを使うマルチスレッドは対象外、URL投稿:上のアップロード制約は、アップロードに関する案内です。URL先の扱いは投稿画面や現在の案内で確認します
直接アップロードは、ファイルがアソバース側に置かれるため、別サイトに出した版とは「コピーが2つ」になります。片方を直したら、もう片方も同じ手順で直す必要があります。URL投稿は、元の置き場が1つなので、更新を元に反映すれば入口が複数あっても中身はそろえやすくなります。
ただし、URL投稿には確認が要る点もあります。たとえば、URLの先が閉じられたとき、あるいは中身を書き換えたときにアソバース上の表示がどうなるかは、確認済み事項にありません。この部分は現在の案内で確認し、投稿の「表示の確認」の段階で実際に開くかどうかを見てください。
Q3. URL投稿で出すときの手順を教えてください
投稿は「入力→表示の確認→公開」の3段階です。URL投稿で複数の場所に出すときの流れを、手順にして示します。
- 元の作品を公開しておく:誰でも開ける状態のURLを用意します。ログインや社内ネットワークが必要な場所では、表示の確認で開けません。
- メールアドレスの確認を済ませる:公開にはメールアドレスの確認が必要です。ログインはGoogleまたはメールアドレスで行います。
- 入力して下書き保存する:途中で止めても、下書きとして保存できます。公開後も、内容の更新、非公開化、削除ができます。
- 紹介文と遊び方を作る:投稿画面の「紹介文と遊び方を作成」は、公開済みURLを読み取り、選択した言語で下書きを作ります。「この文章を使う」を押した場合だけ反映され、生成操作だけで公開されることはありません。利用は利用者ごとに1時間3回、全体でUTC1日20回までです。
- 表示の確認で実際に遊ぶ:開く、操作する、閉じる、再度開く、までを一通り行います。ゲームはsandbox付きiframeの中で実行されるため、他のサイトで動いていた機能が同じように動くとは限りません。
- 公開する:問題がなければ公開します。
クラウドセーブを使いたい場合は、作者がSDKを読み込みます。読み込み方は投稿画面の案内で確認してください。SDKを読み込むと、作品専用のプレイヤーIDと、作品ごとにJSONで128KiBまでのクラウドセーブが使えます。ここで注意したいのは、ゲームにFirebaseのUID、認証トークン、メールアドレスを渡さないことです。他サイトと共通のコードにする場合も、同じ扱いにしてください。
Q4. 二か所に出すと、何が別々になりますか
同じゲームでも、場所が違えば「数え方」と「記録」は独立します。次の点を、あらかじめ割り切っておくと混乱しません。
- プレイ回数:アソバースの回数は、アソバース上での作品起動の実測回数です。同じ端末・作品の30分以内の再起動は重複を除きます。人数ではなく、別サイトの回数とは合算されません。
- いいね・レビュー・ランキング:いいねは1アカウント1件で「好きな作品」と連動します。レビューは1〜5点と1〜2,000文字で、1アカウント1作品1件です。ランキングはプレイ回数・いいね数・レビュー平均の切り替えで、評価順はレビュー3件以上から掲載されます。いずれもアソバース内の集計です。
- セーブ:アソバースで付くのは作品専用のプレイヤーIDとクラウドセーブです。他サイトの利用者と結びつける材料にはなりません。ゲーム内で使う保存の形式を共通にしても、別サイトの保存がアソバースへ引き継がれるわけではありません。ゲストの履歴や進行は端末内にあり、ログイン後のアカウントへ自動では混ざりません。
- ゲーム内スコア:ゲーム内スコアの共通ランキングは、アソバースでは未提供です。自分で別の集計を持っている場合も、それをアソバースのランキングに載せる仕組みは確認済み事項にありません。
- 対戦:オンライン対戦は、公式の「潮目のオセロ」と「灯りのチェス」のみです。投稿作品向けの共通対戦APIは未提供で、投稿画面の「遊び方・最大参加人数」は作者申告であり、共通対戦を有効にするものではありません。
「どちらのサイトでも遊べる」ことと、「どちらの記録も1つにまとまる」ことは別です。紹介文には、記録が場所ごとに別であることを一言添えておくと、遊ぶ人が戸惑いません。
Q5. 二か所で同じ状態を保つには、どう点検しますか
複数の場所に出した作品で起きやすいのは、片方だけ古い版が残る、片方だけ音が出ない、片方だけ保存が消える、といった差です。結果を先に断定せず、自分で確かめる形にします。
準備するもの:各場所のURL、パソコンとスマートフォンのブラウザ、ログイン状態とゲスト状態の両方、点検表です。ゲームの画面の隅に、版を示す短い文字(例:v1.2.0)を出しておきます。
点検表の項目(更新のたびに、場所ごとに1行を記録します)
- 点検日
- 場所(アソバース/他サイト)
- 画面に出ている版の文字
- 起動できたか
- 音が出るか(操作の後に鳴るか)
- 保存したあと再読み込みして戻るか
- 画面を拡大・縮小しても進行が保たれるか
- 「動きを抑える」設定で過剰な動きが残らないか
回数:更新のたびに各場所で1回ずつ行います。ブラウザ違いで差が出た場合は、同じ環境で2回目を行い、再現するかを見ます。
結果の読み方
- 版の文字が場所で違う場合は、反映漏れです。元の置き場とアップロード版のどちらが古いかを見直します。
- 起動や音、保存だけが片方で失敗する場合は、環境の違いを疑います。実行される枠(iframeやsandbox)の有無で挙動が変わる機能を使っていないか、確認します。
- アソバースにだけ差が出る場合は、アップロード作品内のlocalStorage/sessionStorageが一時メモリーの互換処理である点を思い出してください。長期保存はクラウドセーブ側で設計します。
起こりやすい誤り:片方だけ直して点検を省くこと、画面の版表記を更新し忘れること、ゲストとログインで挙動が違うのに片方しか試さないことです。
やめたくなったときは、アソバース側で非公開化や削除ができます。退会すると、アップロードファイル、履歴・セーブを含む個人データ、認証アカウントが削除されます。相手サイト側の取り下げ方法は、そのサイトの案内で確認してください。
次の行動
まず、アソバースの現在の利用規約と、出したい相手サイトの規約を並べて読み、併載の条件と素材のライセンスを点検表の先頭に書き出してください。そのうえで、公開済みのURLを用意し、アソバースの投稿画面で下書きと表示の確認までを試してみてください。公開前に、ゲストとログインの両方で一通り遊んでおくと、場所ごとの差を早めに見つけられます。

