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ゲームジャンルの名前の由来

遊びを見つける

執筆にClaudeを使用しています。

さまざまな小さなゲームの世界が並んだ棚を描いたイラスト。
記事のテーマをもとに制作したAI生成イメージ。実際のゲーム画面ではありません。

「アクション」「RPG」「ローグライク」――ゲームのジャンル名は普段から当たり前のように使われていますが、その言葉がいつ、どこから来たのかを説明できる人は意外と少ないものです。ジャンル名の由来を知ると、そのゲームが何を大切にしてきたか、どんな遊び方を想定して設計されたかが見えてきます。 この記事では、主要なジャンル名が「なぜその呼び方になったのか」を一つひとつ掘り下げます。語源を知ることはゲームを作る側にとっては設計の参考になり、遊ぶ側にとっては「なんとなく分類されていたもの」が線でつながる体験になります。

この記事の目次
  1. アクション・アドベンチャー――最も古い二つの柱
  2. RPGとシミュレーション――卓上遊びからの輸入
  3. パズル・プラットフォーマー――形から生まれた呼び名
  4. ローグライクとメトロイドヴァニア――固有名詞が名前になったジャンル
  5. ジャンル名を「読む」練習
  6. 次の行動
  7. 参考資料

アクション・アドベンチャー――最も古い二つの柱

「アクション」という言葉がゲームのジャンルとして定着したのは、1970年代後半のアーケード全盛期です。プレイヤーが反射神経と手元の操作で局面を切り抜けるゲームを他のゲームと区別する必要が生まれ、映画や演劇で使われていた「行動・動作」という意味のactionがそのまま借用されました。「アクションゲーム」という表現は日本のゲーム雑誌が定着させた面が大きく、英語圏では"action game"より"platformer"や"beat 'em up"のように形態で分類することが多いです。

「アドベンチャー」はより具体的な起源を持ちます。1976年にウィル・クロウザーが開発したテキストゲーム『ADVENT(Colossal Cave Adventure)』が語源で、プレイヤーが洞窟を探索してテキストコマンドで行動を選ぶ形式のゲームをまとめて「アドベンチャーゲーム」と呼ぶようになりました。つまり「アドベンチャー」というジャンル名は、特定の作品タイトルの省略形が広まったという、かなり珍しいケースです。

RPGとシミュレーション――卓上遊びからの輸入

RPGはRole-Playing Gameの略で、日本語では「役割演技ゲーム」と訳されることもあります。語源はアナログの卓上ゲーム、いわゆるテーブルトップRPGにあります。1974年に発売されたTSR社の『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が「参加者が役割(ロール)を演じながら物語を進める」という形式を広め、それをデジタルに移植したゲームが「RPG」と名乗りました。

「シミュレーション」はsimulation、つまり「現実の模倣・再現」を意味する英語です。軍事訓練や工学で使われていた言葉がゲーム分野に入り、「現実の仕組みを模して意思決定を楽しむ」という形式の総称になりました。ただし日本では「シミュレーションRPG」というほぼ日本独自のサブジャンルが発達しており、英語圏の"strategy RPG"とは微妙にニュアンスが異なります。戦略性とキャラクター育成を組み合わせた設計思想を指す言葉として、日本のゲーム文化が育てたジャンル名といえます。

パズル・プラットフォーマー――形から生まれた呼び名

「パズル」はもともと「困惑させるもの」を意味する英語puzzleで、17世紀ごろから知的な謎解きを指す言葉として使われてきました。ゲームジャンルとしては「論理や空間認識を用いて問題を解く形式」という意味で使われ、アクション性よりも思考の正確さが問われるゲームをまとめています。

「プラットフォーマー」(platformer)は、ゲームの画面構成から来た言葉です。足場(platform)を飛び移りながら進むという、画面に見えるそのままの構造が名前の由来です。日本では長らく「アクションゲーム」の中に含めて呼ばれることが多かったため、「プラットフォーマー」という表現が一般化するのは比較的遅く、英語圏から逆輸入されるかたちで広まりました。

ローグライクとメトロイドヴァニア――固有名詞が名前になったジャンル

「ローグライク」(Roguelike)は1980年に登場したゲーム『Rogue』に「〜のような(like)」を付けた言葉です。『Rogue』はランダム生成のダンジョン、永続死(死んだらゼロから)、ターン制の移動という特徴を持っていました。後にこの設計を真似たゲームが増え、「ローグのようなゲーム」という意味でローグライクというジャンル名が定着しました。特定の一本の作品がジャンル全体の名前になった点で、アドベンチャーゲームと似た経緯をたどっています。

「メトロイドヴァニア」(Metroidvania)は任天堂の『メトロイド』とコナミの『悪魔城ドラキュラ(キャッスルヴァニア)』を組み合わせた造語です。広大なマップを自由に探索し、新しい能力を手に入れることで行ける場所が増えていく構造を指します。二つの著名タイトルの名前を合わせた造語がジャンル名として定着するのは珍しく、両シリーズへの敬意と影響の大きさを示しています。

ジャンル名を「読む」練習

ジャンル名の由来を整理すると、命名のパターンはおおむね三つに分かれます。

  1. 操作・体験の性質から付けたもの:アクション、パズル、シミュレーション
  2. 画面や構造の見た目から付けたもの:プラットフォーマー、スクロールシューティング(スクロールする画面でシューティングする)
  3. 先行する有名作品の名前から付けたもの:アドベンチャー、ローグライク、メトロイドヴァニア

この分類を意識すると、「このゲームはどのパターンの名前が合うか」を考える視点が生まれます。自分でゲームを作るときにも、何を強調したいか、どんな体験の核心を持つかによって、ジャンル名の選び方が変わってきます。プレイヤーへの伝わり方も変わるため、公開の場でのジャンル表記は説明的な言葉を添えると誤解が減ります。

次の行動

ジャンル名の由来を踏まえて、自分が作りたいゲームや遊びたいゲームがどのパターンに当てはまるか考えてみてください。アソバース(https://aso-verse.com)ではさまざまなジャンルのゲームが投稿されているので、実際のタイトルと照らし合わせながら確認するのも理解が深まります。自分でゲームを投稿する際は、プレイヤーが内容をイメージしやすいジャンル名・説明文を意識してみてください。

参考資料

  • 『Dungeons & Dragons』公式ヒストリーページ(Wizards of the Coast)
  • 『Rogue』関連の設計思想をまとめたBerlin Interpretation(国際ローグライクデベロッパーカンファレンス文書)
  • 各ゲームタイトルの公式サイトおよびWikipedia日本語版・英語版の当該項目